滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

テントは、こう組み立てるのです。

2008年05月16日 | 独り言
先日、久しぶりに私の親父と親しいベテラン大工さんの加工場を訪れてきました。親父(親父も建築設計をやっているので・・)とは何十年という付き合いのある大工さんで、私も昔から親しくさせてもらっています。(私が独立したときも、あまった材料で事務所に本棚を造ってくれました・・。)

特殊な木造小屋組みの組み方と使用する材料について、聞きたいことがあったので連絡をとったら「加工場にいるし、いつでも来たらええで・・」と言ってくれました。電話を切ってから、よく考えると加工場には大昔に一度行っただけなので、行く道を憶えていないことに気付き(どこかの山奥にポツンとあった記憶だけはあったのですが・・)、それで親父に道を教えてもらって行ったのですが、車一台分の道路幅しかないような林道を「こんなトコ対向車が来たらどうするんや・・」と思いつつ進んで行き、途中で「本当にこの道で合っているのか・・?」と不安になりながら、なんとか加工場に辿り着きました・・。

木そのものの事をよく知っている大工さんなので、行ったついでに木の事についても面白い話を聞かせてもらい、本題の小屋組みについては、以前に大工さんがその組み方をした建物の上棟のときのビデオがあるというので、ビデオを見ながら親切に説明してもらい、とても分かり易かったです・・。

ひととおり話がすんで、私が大工さんに「ところで、さっき私が来たとき何をゴソゴソやっていたのですか・・?」と尋ねると、大工さんが「今度、バイクのツーリング仲間と富士山に行くのにテントを買ってきたのやけど、このテントの組み立て方がよく分からへんのや・・、一回練習して組み立てとかんと寝られへんやろ・・」と言うのです。(ちなみに、大工さんはハーレーに乗っています・・。)
木造の組み方は、大工さんほど詳しくないですが、このテントの組み方なら私でも分かりますよ・・という事で、「これをここに引っ掛けて・・、こいつをここに差し込んで・・、それでこれを・・」という感じで説明しながら二人でテントを組み立てることができました。

大工さんは、「これで富士山に行っても寝られる・・」と喜んでいましたが、ビデオで見せてもらったような小屋組みができる人が、私にでも分かるようなテントが組み立てられない筈はないので、たぶん分かろうとする気が無かっただけなのでしょうけどね・・。

それで帰り際に、ここに来る林道の狭さについて「あんなトコ対向車が来たら、どうするんですか・・?」と話してみると、大工さんが「そんな狭い道から来んでも、そっちにええ道が出来てるやろ・・」と教えてくれました。
確かに、その道は広くてキレイな道でした。最初からこの道で行けば良かったのに・・。(親父が、へんな道の教え方をするからですよね、まったく・・・。)








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