阿坂城のろし実験
2017年2月16日 三重県松阪市大阿坂町 桝形山 阿坂城(別名;白米城)
午前9時 狼煙(のろし)実験
主催;松阪山城会(会長;松本薫氏)参加メンバー22名
目的; 中世における情報伝達の手段は限られたいた。口頭・手紙などはスピードに欠けるため 非常時には狼煙(のろし)が用いられたと考えられている。
中勢においては北畠氏が国司を勤めていた。その関係する山城・平城が各所に点在する。そして各所に狼煙台跡と思われる遺構が残されている。髯山、小原城、黒米城、堀坂山、矢倉山城など。
山間部の多気の北畠御所及び霧山城と平野部の大河内城から田丸城にかけての各城との連絡網として狼煙が使われていたと考えられる。
そこで実際に拠点となる場所から狼煙を上げて、他の拠点からどの程度確認できるかどうかを実際に試してみることになった。
方法;阿坂城は北畠氏の拠点の一つで北から攻めてくる軍勢をいち早く安全に確認できる場所であり又狼煙を中勢から南勢に伝えるために地理的に有効な場所である。
このキーポイントとなる阿坂城で狼煙を上げて各所で確認できるかどうかを実際に試してみる。狼煙は専用の缶詰があり中クラスを2本同時に着火する。煙が拡散しにくいようにもみ殻の焼却装置を使う。
実験;実際の現場の様子をスライドにまとた。詳しくは後日、会から発表される予定。
本日、美杉町三多気の御嶽城跡へ行きましたが、こちらの実験を知った時に
「もしかしたら大洞山でも狼煙があげられていたかも・・・」
と妄想してしまいました。