三重を中心に徹底訪城 検索「山城遺産」「セルフコラボレーション」 ペン画で歴史を伝承 時々徒然に

中世の城を主に訪城しています。三重県が多いです。百名城は96/100。総数で600城。新発見が4城です。

寺屋敷跡

2020-05-03 10:31:10 | 古里の歴史

 

遺構名
 寺屋敷跡
読み
 てらやしきあと
別名
 倭寺屋敷
住所
 津市白山町上ノ村
建立年
 12世紀(1150年頃か)
遺構
 土塁
規模
 30m×20m
標高 340m 
歴史
 津市広報・歴史散歩(5)によると、”昭和24年布引の滝に滝見台を建設する際、経塚・銅鏡3枚・刀子が出土した。滝見台周辺には、かつて大きな寺院があったという伝承がある。
 この経塚は青山経塚、あるいは倭(やまと)寺屋敷経塚と呼ばれ、12世紀頃、平安時代のものと考えられている。出土品は市指定文化財で白山郷土資料館に保管されている。”
 とあった。
経緯
 平成10年(1998)、市指定文化財(4点)に指定
資料
 津市広報・歴史散歩(5)https://www.info.city.tsu.mie.jp/www/contents/1001000012677/simple/rekishisanpo05.pdf
環境
 車道を付ける際にどれくらい改変されたかは、分からないが土塁側は当時のものとみてよいのではないだろうか。
現地
 距離にして400m程下りると、飛竜滝や大日滝の様子が見られる。
感想
 滝とは反対方向の植林の中に一筋の土の高まりが見える。ハイカーの視線外であり、興味の無い人には全く気付かれないほどの規模の小さなものだ。
 それでも、そこにあるのは不自然な構造物と違和感を抱いた。土塁の一カ所は切り込まれている。
 800数十年前の土塁にしては崩れも少なく形よく残っている。4~5世紀前の中世城郭の遺構研究にも貴重な資料となるのではないだろうか。

布引の滝がある谷に下りると、

 

飛竜の滝

ミヤマキケマン

地図