村の笛吹きの、日々のこと。

茨城県東海村のこうやフルート教室の講師、市村明日美の、ちょっと思ったことなどを、ひそかに書いています♪

夏休みの宿題

2019年08月26日 | 日々のこと

 残暑が厳しい。と言っても、空気がだいぶ夏真っ盛り!じゃない柔らかさになってきて…なんだか寂しい…。

 

 夫に水をかけられたこめ。でも、水大好きなので大はしゃぎです。

 ぶるぶるぶる。

 

 さて、夏休みの宿題、終わった?なんて、レッスンでみんなお話してます。ワークあとちょっと。ポスターが大変だった。読書感想文がいやだー。自由研究やった!

 などなど…。

 

 夏休みの宿題は、小中高と、とっても多かった記憶がありますが、最近の子は、ますます大変そう。

 しかも、最近茨城はあっちこっちの高校が中高一貫になってきているので、塾通いとか、かなり若い頃からしている子が多く、大変そうだなあ。と、思います。

 

 夏休みの宿題で一番印象に残っているのは、高校1年生の時。

 高校も、大変でした。いろいろと。英語で書いた本を一冊渡されて、それを読んでおけ。で、その本の内容でテストがあったりとか…あ、普通なのか?高校は、数学のワークとかいろいろ…終わった記憶は無いけれど。…さて、どうだったんだろう??

 で、各教科、いろんな宿題が出たし、クラスの担任の先生からも別に出されたりしていた…。

 そんな中、私のクラスの先生は、みんなに宿題を出す。と仰って。

 「生きてなさい。以上。」

 それだけでした。

 今の世の中はすごく恵まれているから生きる、死ぬ、なんて、身近な出来事に思えないけれど、それのほうがむしろ特異なことで。

 昔は病気やケガや事故で、夏休み明けにはクラスメイトが何人か減っていたものです。と。

 人は簡単に死なないと思ってると思うけど、人は簡単に死ぬものです。だから、ちゃんと生きて、9月は、ちゃんと教室に来てほしい。

 と。

 めちゃくちゃ、大切なお話をして下さいました。

 この先生、バリバリ勉強ばかりさせることよりも、もっと大切なことをいろいろ教えようとして下さる先生でした。

 英語の先生でしたが、文法とかよりも、英語の歌を聴いてその良さを知ることの方が大切だ。と、音楽を聴かせて下さったり。

 

 クールなのですが、いちいち言葉に重みのある先生でした。

 

 一年生の時、進路希望の二者面談がありました。予め提出しておいた進路希望調査には、

 「第一希望 筑波大学環境生命学群 第二希望 茨城大学工学部」

 と書いた私。…アホか私(笑)何も考えてなさバリバリですね。

 先生は、これまたシンプルに。

 「ひとつ訊くけど。受かると思ってる?」

 …いいえ。

 と答えると、

 「うん。分かっていればよし!」

 で、面談終わり(笑)

 

 他の子は、もっといろいろ、このままがんばれば大丈夫だ、とか、もっと上を目指すこともできる、とか言われていたらしいですが(笑)

 

 でも、先生、私がフルートのコンテストで受賞した時の新聞記事は全部チェックして切り取って、きちんと私の生徒指導の書類?なんて言うのかな?病院でいえばカルテみたいなもの?に、きちんと記録を残しておいて下さって。そんなこと一言も仰らないのですが、引継ぎをされた2年生の時の担任の先生が、あんなに生徒一人一人を見ていて、記録もすごく丁寧に取っていて、すごい先生だ、とこっそり教えて下さいました。

 とっても印象的な先生だったので、つい最近も友達と、この先生の話題でだいぶ盛り上がりました。

 その子も先生になって、ちゃんと先生が伝えたかったことを子供たちに伝えたい、とのこと。

 先生お元気かなあ。

 もう、あの時の先生の歳を追い越してしまったけれど、なかなかあんな立派な大人にはなれないなあ。

 

 でも、とにかく、先生の宿題、「生きていること」だけは、ちゃんとやってますよ!!

 またお会いしたいなあ。

 

 

 スーパーで明太子を売っていて、ひやー、すんごい色だなあ。どんな着色料なんだ?と、持ち上げて下から品質表示を見て…

 「♪見上~げて~魚卵~」

 というメロディが唐突に浮かび、勝手にウケてしまった今日この頃。