ぽん・ぽん・ポンちゃん

慢性腎不全でもがんばる猫ポンちゃんと、飼い主の親子のいろいろなお話

切り株のテーブル

2008-04-09 01:20:35 | Weblog
おばさんが、良くいろいろと
想像していたので
一緒になって想像するのが
楽しかったと
アニマルコミュニケーションで
言っていたポンちゃん。
おばさんの想像している事の内容を、もしかしたら
ポンちゃんは分かっているんじゃないだろうか…
という感じは生前からあった。

若い頃は私の寝ている布団の上から、
私のすねを枕にして眠る事も多かったポンちゃん。
でも、病気になってからはそれもほとんどなくなって
いつもクッションや猫ベッドでひとりで寝ていた。

亡くなる2週間くらい前に、私が布団に入った時に
「昔はポンちゃんが、こういう時にどこからか来て、
 ベッドに飛び乗って布団の上で足踏みをしながら
 私のすねの位置を確認してしてたっけ…。
 そして定位置を見つけると、コロンと倒れるように
 足を枕にして眠り始めたんだよねぇ…」
なんて考えて、ポンちゃんの感触を思い出していた。
そうしたら、その次の瞬間に何かがぽん!と
ベッドに飛び乗って、踏み踏みしている。

ぽぽぽポンちゃん? 本当にポンちゃんが来たの?
ガバッと体を起こして見ると、いつ以来かもわからないほど
久しぶりにポンちゃんがやって来た。
ううう嬉しい。嬉しすぎて体が固くなってしまって
上手く眠れなくなってしまった。

そして次の日。
「昨日はポンちゃんが来てくれて嬉しかったなぁ。
 具合悪そうなのにどうして来てくれたんだろう?
 でも、寄りかかられると嬉しいなぁ…」
なんて考えていると、その瞬間にまた、
ぽん!と飛び乗って来た。
ポンちゃん、また来てくれた。
寝室は寒いのに…。

こんな事もあった。

ポンちゃんの昔の習慣で、私が入浴する時には
お風呂場に一緒について来るという事があった。
いつも浴槽の蓋を1枚だけ取らずに残してあげて
私の入浴中は、そこに寝そべっているのが習慣だった。
時々、起きあがって蛇口から直接お水を飲んだりもする。

それは亡くなる1~2か月前の事。
お風呂について来なくなってから、もう2年近くたつので
「そう言えばポンちゃん、お風呂行くよ~!って、
 声をかけると必ずついてきたっけ。懐かしいな…」
なんて、脱衣場で考えながら洋服を脱いでいた。
その時、急に脱衣場と廊下を仕切るカーテン
(ポンちゃんがいつでもお風呂場の洗面器の水を飲みに
 行けるように脱衣場のドアはカーテンに取り替えた)
が、ふわっと動いてポンちゃんが現れた。
「ポンちゃん! 珍しいね! 来てくれたの!」

それから3日間、ポンちゃんは声をかけずとも
私の入浴についてきた。
浴槽の蓋の上でゴロンとはするけれど、
蛇口から水を飲む無理な体勢はもう苦しいのか
一度やろうとしたけれど、止めてしまった。
私が浴槽の中で肩までお湯につかると
目の前に見えるのは横たわるポンちゃんの全身。
その頃は、もうBUNが100以上あって、
決して快適とは言えない体調だったろうに
どういうわけか昔の習慣を復活させて行動したポンちゃん。
私の頭の中には
「ポンちゃんが、おばさんのために
 意識的に思い出作りをしてくれている」
という考えが浮かんでしまった。
でも、それを認める事はポンちゃんの死期が近いと
認める事にもなる。
頭では打ち消しながらも、心の中ではその姿を
記憶に焼き付けていた。

「おばさんは僕が足を枕にして寝てあげると喜ぶよ、
 ポンちゃん、来てくれないかなって考えているよ。
 僕がお風呂についていくのも大好きだよ。
 今でも、脱衣場で足もとを見て僕を捜してるよ」

きっとポンちゃんは今はこんな風に言ってるだろうね。
だって、ポンちゃんには私の考えている事が
わかってしまうから。

今でも、お風呂上がりに洗面器にお水を汲んで
洗い場に置いておくのは透明なポンちゃんが飲むから。
リビングの空間に向かって「おやすみ」と言ってから
寝るのも、透明なポンちゃんがどこかに寝ているからだよ。
ポンちゃんは見ている。
そして全てわかっていると思う。

私がこんな風な事を色々と話すので、りんごが
「じゃあ、お供えした物もきっと食べてるね」
と言い始めた。

ポンちゃんが宇宙を歩き回っていると言われ、
宇宙では寂しいから、他の動物達と一緒に
お花畑にいてもらおう…という事になった。
私、ばあや、りんごの想像するビジョンを一致させたら、
きっと実際にそうなるだろうと相談して、
ビジョンは「ハウルの動く城」の最後の方で
出てくるお花畑で(ちょうど皆でDVDを見たので)、
そこに大きな木が1本立っているような所とした。

りんごが言うには、その木は日陰で皆が休む所で、
食事をする所でもあるそうだ。
うちでポンちゃんの祭壇にお供えした食べ物は、
その木の下にある切り株のテーブルに現れる。
そしてポンちゃんが食べているんだそうだ。
ポンちゃんは、お花畑で昨年と一昨年亡くなった
妹にあたる猫達とも会う事が出来て一緒にいる。
(画像はりんごの描いたイラスト)

りんごの中ではさらに一段、想像が進んでいた。
ポンちゃん、本当にそんな切り株だったらいいね。
何でもお供えしてあげるのに。

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5 コメント

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Unknown (bianca)
2008-04-10 09:32:19
いちごさんこんにちは。
イラスト、これはりんごちゃんの作品ですか?
随分作風が変わったというか芸術的になったというか。
すごく好きです、このイラスト・・・。
絵本が作れそうなくらい個性的だね。
タイトルは・・・「ポンちゃんの切り株」かな^^

『今でも、お風呂上がりに洗面器にお水を汲んで
洗い場に置いておくのは透明なポンちゃんが飲むから。
リビングの空間に向かって「おやすみ」と言ってから
寝るのも、透明なポンちゃんがどこかに寝ているからだよ。』

またまた目の奥がつーんとしてしまいました。
いつものように、いつもの場所でいつもと同じことを・・・ポンちゃんが寂しくないように、探さないように。
いちごさんが「いる」と思うときは本当にいると思いますよ。
魂は瞬間移動出来ますからね♪

私も先日の記事を読んでからポンちゃんの居場所を同じように想像していました。
今日のイラストでまた更にリアルになりましたね^^
Unknown (いちご)
2008-04-11 00:53:58
biancaさんへ

ありがとうございます! biancaさんも同じように想像して下さっていたのですね。
亡くなったら、もうそれ切りではなくて、一方的ではあるけれどコンタクトのとれる方法があるんだと考え始めた時から、心が軽くなりました。それに、ある方に言われたのですが、生前心配していたような酷いペットロスにはならなくて済んでいること、これはポンちゃんが私に今もずっと愛を注ぎ込んでいるからだという事も感じる事ができます。
りんごはおとなしい分、頭の中では色々と空想が広がるタイプみたいです。何か聞いてみると思いがけないような事を考えていて楽しいですよ。
イラストは細かく描きすぎて、色が塗りきれなくなってしまったみたいです
Unknown (やんちゃひめ)
2008-04-13 22:51:49
心優しいぽんちゃん。
とっても素敵な思い出作りしてくれたんやね。
ぽんちゃんは、いちごさんが悲しいだけの気持ちにならないように「こーんな事したよね、これもあれも。
楽しかったね。」って昔の思い出を手繰り寄せてたのかなぁ。
よっぽどいちごさんのその後が心配でならなかったんやろね。
良いコやね^^
そこコ、そのコなりの
メッセージってあるんやろね。
totoは、「momoちゃんを頼むね」って
メッセージだったかも。

どんどん絵が進歩進化してますねぇ^^
ぽんちゃんの魂が宿ってるみたい。
想像だと思ってるけど
ぽんちゃんが「こうしてるんだよ」って
メッセージを送ってるのかもよ!!

素敵なお話し・素敵な絵を見せてくれてありがとー!!^^


Unknown (ぴか)
2008-04-14 04:10:06
いちごさんが「あーだったな~」「こうだったな~」
と思うことを、再現してくれていたんですね。
いちごさんが嬉しいことが、ポンちゃんにとっても
嬉しいことだったのでしょう、スバラシイことですね。
お互いの気持ちが通じているってことが、それぞれ具体的に
良く感じ取れているのは、なかなかないことかもしれませんよ~。

ポンちゃんには、いちごさんご家族の頭のなかなんて
すっかりお見通しでしたか^-^
そしてきっと今も。

やんちゃひめさんも書いてらっしゃいますけど、
もしかしたらいちごさんやばあやちゃん、りんごちゃんのイメージだけでなくて
ポンちゃんからのイメージも重なっているのかも!!
むふ♪ポンちゃんなら、していそうな気がします。
そしてそしてポンちゃんは、いちごファミリーのこともイメージしているに違いないです。

素敵です♪
Unknown (いちご)
2008-04-15 01:04:11
やんちゃひめさんへ

そう言われれば、そうですね!
こっちで想像だと思っているだけで、本当に向こうの世界でそういう風に過ごしているポンちゃんが、想念を送ってきているのかも知れないですね。
うちでは、りんごが一番雑念が少なそうだから(笑)、それを受け取れるのかな?
「最近、ポンちゃんがうちの中にいないよね~」と、我が家で話していたら、ある方に「最近うちにポンちゃんが来ているのを感じる」と言われて驚きました。
そういう事って、あるんですね!

totoちゃんのメッセージが、もし「momoちゃんを頼むね」という事だったとしたら、それはまさに命がけのメッセージだったのですね。御家族の方々が、それを分かって早め早めの対処をなさっている事、totoちゃんもきっと満足していると思います。

ぴかさんへ

きっとポンちゃんの方が何枚も上手で、生きている頃から「まったくもう、仕方ないなぁ~」という雰囲気で過ごしていたように見えました。「お薬? 輸液? いいよ。やりたいんでしょ」と言っているようでしたから。
今でも、ばあやと「ポンちゃんの存在感って、猫というより穏やかな男の人って感じだったよね」と話しています。
猫さんそれぞれで、いたずら坊主や、やんちゃな女の子もいれば、悟ったようなおじさん、プライドの高いおばさん…とか色々ですよね。飼い主さんは自分に合った子と出会えるようになっているんでしょうね。
ポンちゃんからのイメージも送られてきているなら、我が家の霊媒師(?)りんごにがんばってもらわねば! 絵で描く霊媒師ってすごいですね(笑)。

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