そっくりさん

先日、隣町の知り合いの家に行く用事があった。
いつもなら車でさっと行ってしまうところだが、
天気も良かったし、徒歩でも25分程の距離なので、
春の景色を楽しみながら、のんびりと歩いて行く事に。

やっぱり、ゆっくり歩くと景色が違う。
今まで何度も通った道なのに気づかなかった。
こんな方（笑）が、歩道脇にいらっしゃったとは。

この体型。このしっぽ。
く～っ、めちゃくちゃ惹かれるものがある。
実際には大人の頭より高い位置の
石のアーチの上にいるので、今まで見過ごしていたようだ。
ある公園の入口にある門のような物の上で
くるりとこちらを振り返っていた。

ありゃりゃ、ポンちゃん？
おばさんの知らない所で
いつの間にか銅像を建ててもらっていたのかい？

…という訳ではなくて（笑）、これはタヌキさんらしい。
ばあやが言うには、この公園は正式名称なのか通称なのか
「タヌキ公園」と呼ばれているという事だ。

タヌキでもヒマラヤンでも
（私にとっては）ほとんど同じかわいさなので
ころんとした体やフサフサの尻尾がたまらないっ。
現在修行中のジョージィ君も、尻尾の大きさだけなら
このタヌキさんと何とか互角の勝負かな？

実はこの辺り、昔のスタジオジブリの映画の話のように
かつてはたくさんのタヌキの生息地だった。
今でも、夜、たまに林から出てきて歩いている姿を
見かける事がある。
住宅地を開発した時にタヌキさんに敬意を表して
こんな公園を造っておいたのかも知れない。

タヌキさん達、今はこぢんまりしてしまった林の中で
どうやって生活しているんだろう。
このタヌキさんの像みたいに丸々太れるほど
食料はあるのかと少し心配になった。