ぽん・ぽん・ポンちゃん

慢性腎不全でもがんばる猫ポンちゃんと、飼い主の親子のいろいろなお話

ポンちゃんのための花瓶

2011-03-19 15:15:56 | Weblog


下の記事をアップしてから一日もたたないうちに
ものすごい災害が起こってしまった。
今日のこんなに美しい同じ青空の下で
家族を亡くされたり、行方がわからなくなったり、
不自由な生活を強いられている方々がいると思うと
本当に気の毒でならない。
遠方から少しでも色々な形での協力をしたいと思う。

我が市で現在行政として行われている活動は募金だけ。
物資のとりまとめなどはしていないらしい。
小さい市だから仕方ないが、うちにも衣類や乾麺など送れるものが
少なからずあるのだが。

ただ、トイレットペーパーはうちにも無かった(今はある)。
ちょうど2ロールしかなかったので、13日にスーパーに行ったところ、
いつもは12ロール入りの袋が100袋くらい積まれている棚がすっからかん。
よく見ると、お米の棚、パスタの棚、乾麺の棚、牛乳の棚、パンの棚、何も無い。
スーパーの1/3くらいのものがないんじゃないかっていうくらい、
何にもなかった。
TVでも関東での物流についての報道は週明けになってから始まったので、
毎週、宅配される食料品を注文していて、あまり買い物に行かない私は
こんな状況になっているんだとその時に気がついた。

肉類や野菜は数は少ないとはいえ、ある程度は買えるので良いが、
トイレットペーパーどうしよう…、古い下着やTシャツを切って代用品にしようか…、
などと考えていて思いついた。
そうだ、ペット用ならあるのでは?
スーパー2階のホームセンターへいくと、
やはり犬・猫用のおしりふきがセール価格のまま山積みになっていた。
「トイレに流せます。ペットが口に入れても安全です」と書いてあるくらいだから、
人間が使っても支障ないでしょうという勝手な判断のもと
70枚入りパックを2個購入。
2ロール使い終わったら、最悪これでしのげると思っていた。
でも翌日、仕事で使うパソコン用の紙が切れた時にそのホームセンターに行ったら、
あっさりトイレットペーパーが買えてしまった。
夕方4時頃、ちょうど店員さんが入荷したものを棚に並べているところだった。
特に人だかりがしているという事もなかった。
犬・猫用のおしりふきは、G&Pが下痢になった時にでも使おう。

おとといくらいからは、コンビニやスーパーでパンなども見かけるようになった。
関東の店頭での状況は本当は全く問題ないのではないかと思う。
店頭から物がなくなっているのは、だだの買い占めによるもので
ある意味、パニックになった一部の人たちが起こしている状況だ。

今、東京郊外に住んでいる私たちには、
食べる物も暖かく眠れる布団もある。有り難い。
計画停電はあるが、これだって事前に知らされているので対処できる。

被災地の方々に対して不謹慎ではあるが、この地震のおかげで
普通である事の幸せ…を強く再認識する事ができた。



写真は、左からいちご作ポンちゃんの花瓶、りんご作グラス、ばあや作グラス。
3月5日に旅行に行った長崎市の瑠璃庵という工房で吹きガラス体験が出来た。
ひとりひとりにスタッフさんが付いてくれて、
危険な作業(炉からガラスを棒に付けて取り出したり、熱いガラスを切ったり)は
スタッフさんがやってくれるが、ほとんどの行程を体験する事ができる。
まず、6~7種類の一輪挿しやグラス見本の中から
自分が作りたい物に近い形の物を選び、次に色合いを決める。
そして、糸をひいたような模様や、泡のような内包物を入れるかどうかを決める。

熱くて水飴のようにふにゃふにゃしているガラスの固まりを棒につけて
片手でぐるぐる回しながら、もう片方の手で水に濡らした新聞紙で丸く形作っていく。

色のついた粉状のガラスを先につけるとすぐに溶けて、色のグラデーションが出来る。

その後、棒がストロー状になっているので、ふーっと吹くと
先についているガラスの固まりが膨らんで電球のような形になる。

切り離してもらったガラスを今度は反対向きに棒にくっつけて
切り口に大きなピンセットのような器具を入れながら口を好みの大きさに広げて行く。

スタッフさんがガラスの液を水飴のように垂らしてくれるので
棒をぐるぐる回しながらガラス器で受け止めていくと糸のような柄が付いていく。

りんごのグラスに入っている泡は、重層(?)のような粉を付けたと言っていた。

本当は、ばあやとりんごのグラスは出来上がりが同じくらいの大きさの予定だったのに
ばあやの方が吹き方が強く、ガラスが大きく膨らんだのでこんなに差がついた。
私の一輪挿しも「ああっ、強く吹き過ぎですっ!」とスタッフさんに言われたのは時遅く、
一輪挿しというより普通の花瓶になってしまった。
でもいいの。この方がお花がたくさん入るから。
実際には今でも毎日余震があるのでポンちゃんの祭壇にはおいていません。
倒れて水がこぼれても大丈夫な、台所の流し台の上に…。

赤いパンツがばあや、ピンクのアームカバーはりんご、サングラスはスタッフさんです。



早く日本中に本来の普通の毎日が戻ってきますように。
暖かくなって、避難所の方々が寒さから解放されますように。
物資が十分に供給されますように。
原発の事故が収束しますように。