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(7日の選挙)竹内氏初当選、新人5人の争い制す 洲本市長選

2010-03-14 09:11:48 | Weblog
(7日の選挙)竹内氏初当選、新人5人の争い制す 洲本市長選 2010年3月8日 神戸
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002766236.shtml
 任期満了に伴う洲本市長選は7日、投開票され、新人の前市会副議長竹内通弘氏(64)=無所属=が、新人5人による争いを制し、初当選した。投票率は61・33%だった。
 旧洲本市と五色町の合併から4年。前回は無投票だったため、新市発足後初の選挙戦になった今回は、柳実郎市長(64)の引退表明を受けて新人5人が立候補する激しい戦いになった。
 景気が低迷する中、雇用の創出、産業や観光の振興策などが争点になったが、竹内氏は、アクセス道路の拡充による定住人口の拡大や1次産業の活性化などを掲げて「活力あるまちづくり」を訴え、幅広い支持を集めた。
★兵庫県洲本市市長選挙結果
当 6867 竹内通弘 64 男 無新 議会議員
  6170 砂尾治 67 男 無新 無職 旧五色町長
  5753 氏田年行 41 男 無新 自営業
  4771 生田進三 47 男 無新 会社役員
  731 浜野隆 46 男 無新 会計事務所職員

洲本市長に竹内氏 5人の混戦制す 2010年03月08日 朝日
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000001003080001
 洲本市長選が7日、投開票された。いずれも無所属の新顔5人で争われ、前市議の竹内通弘氏(64)が、前市議の氏田年行氏(41)、税理士事務所職員の浜野隆氏(46)、元五色町長の砂尾治氏(67)、元旧洲本市議の生田進三氏(47)=民主推薦=の4人を破り、初当選を果たした。当日有権者数は4万255人、投票率は61・33%だった。
 竹内氏は当選が確実になると、同市宇原の事務所に姿を見せた。詰めかけた支持者らに拍手で迎えられ、バンザイを繰り返した。「与えられた重い仕事をなんとかやり遂げたい。応援してくれた方々に心からお礼申し上げたい」と喜びを語った。
 今回の市長選では、再選を目指していた柳実郎市長(64)が告示の約1カ月前に、持病の悪化を理由に不出馬を発表。これを受け、新顔5人が相次いで名乗りを上げる混戦になった。
 竹内氏は2月9日に立候補表明した。選挙戦では旧五色町にも連絡所を設けるなど、五色票を意識した運動を展開。「農水産業や商工業の振興などで、活力あるまちづくりを目指す」と訴え、支持を広げた。
 一方、氏田氏は5候補者の中で最も早く立候補表明。若さをアピールし、教育の充実などを訴えたが支持が伸びなかった。浜野氏は告示の2日前に立候補表明した。選挙公報などで政策を訴えたが、街頭での選挙活動をしなかったのが響いた。
 砂尾氏は五色町長を務めた経験を訴えて選挙戦に臨んだ。「市民の目線に立った行政運営」などを掲げたが、及ばなかった。生田氏は6年前の旧洲本市長選に続いての挑戦。行財政改革の推進を強調したが、支持が広がらなかった。
 合併後、2人目となる洲本市の新しい顔が決まった。
 新顔5人が立候補する混戦だったが、投票率は61・33%と振るわなかった。理由の一つは同日実施予定の市議選が無投票になったことだが、柳実郎市長の突然の引退表明を受けた選挙で各候補者とも訴えを有権者に浸透しきれなかったことが大きい。市内を回っても、選挙ムードは低調だった。ある候補者は「選挙カーを走らせても、手を振ってくれる人が少ない」と、反応の鈍さを嘆いていた。
 淡路島が3市体制になって4年。淡路市は神戸へのアクセスを、南あわじ市は盛んな第1次産業を武器に特色あるまちづくりを進めている。洲本市は古くから島の中心でありながら、何で勝負をするのかが見えてこない。五色町との合併時に5万1千人を超えていた人口は、1月現在で4万9千人台まで減った。若者の働き場所が少ないことも人口流出の要因だが、市の目指す方向性が見えないことも、まちの魅力を半減させていると思う。新市長には市の将来像を明確に示し、発信力を高めることを望みたい。
 もう一つ大切なのは、地域事情にあった行政運営だ。旧町時代、充実した福祉で名をはせた五色地域の住民からは、合併後の行政に対する不満の声を多く耳にした。限られた予算で市民サービスを充実させることは確かに難しい。ただ、それぞれの地域が抱えた事情を考慮し、政策に反映していくことが血の通った行政と言える。まず、地域住民と対話をし、丁寧に説明していく。それが本当の「地域融合」につながるのではないか。



 ちょうど1週間前の選挙戦ですが、まだ結果報告を載せていなかったので掲載したいと思います。
 兵庫県洲本市は、淡路島の中央部に位置する2006年に旧洲本市と五色町が合併して誕生した人口5万人弱の市で、市長選は合併前の2004年9月から2期現職を務めた柳実郎氏が突然引退を表明したため、市長選は自営業で41歳の氏田年行氏、会計事務所職員で46歳の浜野隆氏、会社役員で47歳の生田進三氏、議会議員の竹内通弘氏に旧五色町長の砂尾治氏の5新人が立候補する大混戦となりましたが、
 市議としての2期6年間の実績を訴えると共に「洲本市の現状はうまくいっていない」「せっかく合併したのだから、お互いの心をつなぎ、前進していくしかない」と旧洲本市と旧五色町との融合を訴えるとともに、「心温まる、愛のある政治をやらせてください」と訴えた竹内通弘氏が6887票を獲得し、
 旧五色町長としての実績を強調すると共に、「今の厳しい時代に行政の足踏みは許されない。リーダーシップを発揮し、旧洲本市と旧五色町との融和を図っていきたい」と市民の目線に立った行政運営を訴え6170票を獲得した砂尾治氏
 雇用確保と市政改革を挙げ「観光、農林水産、商工業、どの分野においても、雇用の確保に全力を尽くしていきたい。財政状況の厳しい中、職員の意識の変革も求められる」と元気な洲本の実現を訴え5753票を獲得した氏田年行氏、
 04年の旧洲本市長選挙でも挑戦したものの11票の僅差で敗れ、今回の選挙戦では「約20年間、洲本市政は市長を応援する一部の人のための行政だった」と歴代の市政を批判し4771票を獲得した(民主推薦の)生田進三氏、
 「お祭り騒ぎの選挙は税金の無駄遣い」「女性が立候補しやすいような、新しい選挙のあり方を示したい」と街頭演説には立たずに、選挙公報と報道対応のみの独自の選挙活動を行い731票を獲得した浜野隆氏   を破り初当選を決めました。
 
 実質4人による大接戦でしたが、生田氏は浜野氏に現職批判票の一部を奪われ一足先に脱落。41歳の氏田年行氏はまだ若いこともありおそらく次回も挑戦する可能性が高いかと思いますが、知名度で今一歩及ばず。
 当選した竹内氏と元五色町長の砂尾治氏は、共に旧洲本市と旧五色町の融和を訴えるなど旧五色町民をかなり意識した選挙を行っていたという印象がありますが、市民は竹内氏を新しい舵取り役に選んだといったところでしょうか…。
 合併当時の洲本市の人口が3.9万人弱に対して、五色町は人口1.1万人強だっただけに、人口の多い旧洲本市の方に福祉水準が合わせられてしまったのはある意味仕方がない一面もあるとは思いますが、新市長に就任する竹内氏は、いかに旧五色町民の不満を解消しつつ、バランスのよい市政運営を行うのか、まさに厳しい舵取りを迫られることになるかと思います。


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