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埋葬せずに遺骨紛失、寺に賠償命令

2010-03-14 09:21:46 | Weblog
埋葬せずに遺骨紛失、寺に賠償命令 2010年3月12日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100312-OYT1T00178.htm
 遺骨を埋葬せずに紛失したとして、高知市内の女性2人が市内の寺院と住職(62)を相手取り、慰謝料など計約4480万円の支払いを求めた損害賠償訴訟の判決が11日、地裁であった。
 安田仁美裁判官は原告側の訴えを大筋で認め「墓に埋葬されていると信じて原告は墓参りをしてきた。長期にわたる信仰心を覆され、精神的苦痛は大きい」として、寺院側に慰謝料など計約760万円を支払うよう命じた。
 判決によると、原告2人は元檀家で、女性(67)は義母を亡くし、経済的にすぐには墓を建てられなかったため寺院に遺骨を預け、しばらく後に墓所を購入して1994年、墓を建立。夫を亡くした際には夫婦の墓も建てた。墓所や墓の代金として少なくとも159万円を支払ったが、寺院側はいずれの遺骨も埋葬していなかったという。もう一人の女性(71)は2004年、すでに亡くなっていた夫の遺骨を預け、墓所代83万円を払ったが、遺骨は埋葬していなかったとしている。
 寺院側は裁判で「遺骨は自然に返るよう散骨した」などと主張したが、安田裁判官は「経済的な理由で墓が買えなかった女性が、散骨後に墓を買ったとは考えがたい」として退けた。
 原告側の弁護士は「寺院としての最低限の役割を果たさなかった。判決は妥当」と話した。寺院側の弁護士は「控訴するか被告と検討中」としている。



 お寺さん相手の苦情は『多額の寄付を迫られた』といった苦情か、新興宗教絡みの内容が多いのですが、こんな酷いことって本当にあるんですね…(唖然 そして憤慨 
 お寺さんには決して安くない毎月のお布施や寄付を行っているご家庭も決して少なくないでしょうし、お寺さんを名乗る以上は、預かった遺骨は本業としてきっちり管理して欲しいもの。
 寺側が主張している「遺骨は自然に返るよう散骨した」など勝手にやられた日には、残された者にとってはそれこそたまったものではありませんし、100歩譲って 散骨を遺族が希望した のだとしても、後々の争いを避ける意味でも、相続人全員の同意書を取った上で、『本当にいいんですか?』と口頭で最終確認を取るくらいのことはすべきだったのではないでしょうか…。
 慰謝料など760万円もの損害賠償が認められたのも至極妥当な判決だと思います。


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