ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

ビックカメラ、ベスト電器の筆頭株主に・業務提携も 

2007-09-21 13:12:58 | Weblog
ビックカメラ、ベスト電器の筆頭株主に・業務提携も 2007年9月21日
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070920AT1D2009L20092007.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070920i114.htm?from=main1
朝日 http://www.asahi.com/business/update/0920/TKY200709200359.html
 家電量販店5位のビックカメラと7位のベスト電器は20日、資本・業務の両面で提携したと発表した。ビックはベストが10月に実施する第3者割当増資を引き受け、発行済み株式の9.33%を取得しベストの筆頭株主になる。両社は物流や修理拠点の相互利用や共同商品開発を進める。ビックは業界2位のエディオンとも資本業務提携している。3社合計の売上高は約1兆6000億円になり、業界首位のヤマダ電機を上回ることになる。
 ベストは第3者割当増資を10月5日付で実施する。発行株数は842万7000株で、ベストは56億7800万円を調達。2006年12月に子会社化したさくらや(東京・新宿)の113億円の借入金の返済に全額をあてる。


 この業務・資本提携も、直接市場が競合しないもの同士の業務・資本提携という純粋な意味合いだけでなく、対ヤマダ電器包囲網の一面もあるんでしょうね。
 ちなみに、ヤマダ電機はマツヤデンキなどを傘下にもつ、ぷれっそホールディングスを買収するなどグループを急拡大していて、ベスト電器に対しても株式を6.47%まで買い進め第2位の株主に浮上(筆頭株主は日本トラスティ信託口の8.19%なので、事実上の筆頭株主)して、ベスト電器のグループ入りを画策。
 この動きに対して、今回ビックカメラがベスト電器の株式の9.33%を取得して筆頭株主の座を奪うなど、地方の有力な家電量販店をグループ入りさせようと、それぞれの陣営が激しい自社陣営への取り込み争いをしているようです。
 ちなみに、経営統合の話は白紙に戻ってしまっているようですが、もしエディオン陣営(デオデオ+エイデン→エディオン、上新電器、ミドリ電化、デンコードー、サンキュー)にベスト電器が再度復帰してビックカメラも加われば、現在売上高にダブルスコアを付けられているエディオンとしても、ヤマダ電機に十分対抗できる勢力になりますし、この動きは注目したいところ。
 ヤマダ電機に首位の座を奪われたコジマやポイントカード導入を頑なに拒否する独自の経営手腕を見せているケーズデンキ(デンコードーはここの傘下企業)など他の大手企業がどう動くかも含めて今後の家電量販店の再編の動きが気になるところです。


コメントを投稿