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安倍首相「綱紀粛正、結束を」・政治とカネ

2007-09-05 14:00:57 | Weblog
安倍首相「綱紀粛正、結束を」・政治とカネ 2007年9月4日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070904AT3S0400K04092007.html
 安倍晋三首相は4日の閣議後の閣僚懇談会で「閣僚は所管する行政分野で厳正中立を旨とし、いやしくも国民の信頼を損なうことがあってはならない」と強調した。遠藤武彦前農相が補助金の不正受給問題で辞任したのを受け、綱紀粛正を徹底する狙いだ。これに先立つ自民党役員会で首相は「ともかく大変な国会なので一致結束して立ち向かおう」と結束を呼びかけた。
 首相は閣僚懇で「今後とも肝に銘じて、緊張感を持って公正な行政運営にあたってほしい」とも語った。
 閣議後の記者会見では、閣僚らから政治資金収支報告書への領収書添付について「1円以上」とする政治資金規正法改正を支持する意見が相次いだ。内閣改造後も続出している「政治とカネ」を巡る問題に前向きな姿勢を示すものだ。ただ、自民党の麻生太郎幹事長は4日の記者会見で、臨時国会での法改正を「確約できない」との見解を表明。10日の臨時国会召集を前に政府・与党内の足並みはそろっていない。

「1円領収書」、自民が再び議論・麻生幹事長が方針 2007年9月4日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070904AT3S0400P04092007.html
 自民党の麻生太郎幹事長は4日の記者会見で、領収書添付を義務付ける支出の基準を「1円以上」に厳格化する政治資金規正法再改正案について「もう1回きちんと整理し、各党とも話し、詰めねばならない」と述べ、党改革実行本部(武部勤本部長)を中心に議論をやり直す考えを明らかにした。同日の総務会でも杉浦正健、深谷隆司両氏が「慎重に対応することが大事だ」と慎重論を主張した。
 麻生氏はまた、同日の役員会などで各議員事務所などの会計責任者への研修を検討する方針で一致したことを明らかにした。事務所経費の不適切な処理問題が相次いでいることを受けた措置。


 これだけ政治家のお金に絡む不祥事が続出すると安倍首相の『綱紀粛正・結束』発言も任命権者としての面目が丸つぶれで、全く説得力がありませんし、傍目には、『ナルシストの安倍さんが、またなんか叫んでいる』といった程度の印象しか与えていないような気がしますね…(苦笑
 一方、麻生幹事長は全ての領収書の添付を事実上強要する形になってしまう政治資金規正法再改正案の見直しに再度言及。まあ気持ちはわからなくもありませんし、個人事業主さんが顧客先を訪問する時の電車賃などは、手帳に記録する程度の証明で税務署に経費として大らかに認められている中、政治家だけに、数十円単位の出費の領収書を求めることが本当に適当なのかという議論もあるのかな…とは思います。
 とはいえ、これだけ政治家の金銭スキャンダルが続出する(現に今日も鴨下環境相絡みの政治資金の不透明な流れが大騒ぎになっていますね…)と、さすがに今のままというわけにもいかないでしょうし、1円単位は無理でも例えば1000円を超える場合は規制の対象にするなど、何らかの規制強化は避けられないのではないでしょうか。


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