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島根益田のおちハートクリニックが採血器具を使い回し ニュース4本

2008-05-24 18:40:25 | Weblog
採血器具を37人に使い回し、1人からB型肝炎抗原…島根 2008年5月22日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080521-OYT1T00578.htm
 島根県内の医療機関が3月末から約1か月間、患者計37人に対して、血糖値測定のために指先などに針を刺して採血する器具を使い回していたことがわかった。
 県医療対策課によると、医療機関の検査の結果、うち1人からB型肝炎の抗原が、13人からB、C型肝炎の抗体が確認された。
 厚生労働省は同様の器具の使い回しを禁じる通知を出しており、県は同医療機関を行政指導した。

島根の診療所、別の採血器具も200人に使い回し 2008年5月23日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080522-OYT1T00630.htm
 島根県益田市の診療所「おちハートクリニック」が血糖値測定用の針付き採血器具を糖尿病患者37人に使い回していた問題で、越智弘院長(50)が22日、同市で記者会見し、「昨年6月に納入業者から説明を受けていたが、詳細な操作方法を忘れてしまった」と説明した。
 同クリニックが昨年3月から、別の個人使用限定の採血器具を延べ約200人の患者に使い回していたこともわかり、ずさんな実態が明らかになった。
 肝炎感染は、新たに1人が確認され、計15人に。うち、使い回し以前にB型肝炎に感染し、現在もウイルスを持っている1人に加え、別の1人がC型肝炎ウイルスを持っていることも判明。ウイルス感染が確認されなかった患者も、今後感染が明らかになる可能性がある。島根県は23日、医療法に基づき、同クリニックへの立ち入り検査を実施する。

採血器具使い回し、丸い針先で痛み訴え発覚 2008年5月23日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080523-OYT1T00455.htm
 島根県益田市の診療所「おちハートクリニック」が血糖値測定用の針付き採血器具を糖尿病患者に使い回していた問題で、同クリニックの看護師が器具の針6本のうち1本を1か月以上使い続けたため針先が丸くなり、患者が痛みを訴え、使い回しが発覚していたことがわかった。
 県は23日、越智弘院長からこれらの経緯などについて事情聴取し、午後には医療法に基づき、同クリニックへの立ち入り検査を行う。
 県医療対策課によると、同クリニックでは別の採血器具が故障したため、3月28日から、問題の採血器具を使用した。
 この器具は本体部を回して6本の針が交換されるが、看護師は自動で交換されると誤解。4月30日に使用した際、患者が「痛い」と訴え、看護師が針先が丸くなっているのに気付いたという。
 一方、故障した採血器具も使い回していたことがわかっており、立ち入り検査でカルテの確認や看護師からの聞き取りで使い回しされた患者の特定を急ぐ。

妊娠中の職員も使い回し針使用、ワクチンは接種できず 2008年5月24日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080524-OYT1T00005.htm
 島根県益田市の診療所「おちハートクリニック」(越智弘院長)が、血糖値測定用の針付き採血器具を糖尿病患者ら37人に使い回していた問題で、県は23日夜、記者会見を開き、妊娠中の同クリニック職員が同一の針を自らに使用していた、と発表した。
 今のところ、この職員に肝炎の感染は確認されていないが、妊娠後期のため、感染を防ぐワクチンを接種できないという。
 県によると、4月16日に採血された患者が「痛い」と言ったため、この職員が問題の採血器を試しに使ったという。
 また、県は、問題発覚後、使い回しなど採血器具の不適切な使用を県に申し出た県内の医療機関は23日現在、45か所あり、うち1病院と1診療所で同クリニックと同様の使い回しが確認されたことも明らかにした。


 う~ん…(滝汗
 地域に密着しなければ生き残っていくことができない診療所は、ひとたび医療事故が発生してしまうと、地域での評判ががた落ちになり経営を直撃してしまうだけに、一般的にこの手の問題にはかなり神経を使うものですが、随分ひどい診療所もあったものですね…(吃驚
 ちなみに、「おちハートクリニック」は、昨年の3月に開業したばかりの、『心臓疾患とこころのケア』をウリにする???病床なしの内科診療所だそうですが、今の時代に採血器具を使い回したあげく、肝炎の抗原や抗体が出る患者は出すは、患者が痛みを訴え出るまで器具の針が自動的に交換されると勘違いしているは、あげく妊娠しているクリニック職員に試し打ちして(妊娠後期のため)感染を防ぐワクチンを打てなくなるは……で、本当に医療機関としての自覚があるのか、激しく疑問に思います。
 院長は「昨年6月に納入業者から説明を受けていたが、詳細な操作方法を忘れてしまった」とコメントしているようですが、これも医師の言い訳としてはどうかと思いますし、100歩譲ってその理由が本当だとしても、だったら使用前に納入業者に確認をとればいいだけのこと。私には、意図的に使い回しを行い、バレたから苦し紛れの言い訳をしているようにしか見えないのですが…。
 ちなみに、HPも開設していたようですが、現在はアクセスできなくなっています。


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