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韓流ファン狙い「ウォン預金」 じぶん銀が邦銀初導入 

2013-01-06 19:09:10 | Weblog
韓流ファン狙い「ウォン預金」 じぶん銀が邦銀初導入 2013年1月5日 朝日
http://www.asahi.com/business/update/0105/TKY201301040467.html
 三菱東京UFJ銀行とKDDIが出資するインターネット専用の「じぶん銀行」は2月中旬から、韓国通貨ウォン建ての外貨預金の取り扱いを始める。邦銀では初めて。「韓流ブーム」で韓国に興味をもった女性らの利用を見込む。
 じぶん銀行はこれまで米ドル、ユーロ、豪ドル、人民元の4通貨の外貨預金を扱ってきた。今回、ウォンの取り扱い開始に合わせて、ブラジル・レアル、南アフリカ・ランド、ニュージーランド・ドルの3通貨も新たに外貨預金の対象に加える。
 ウォン預金は当面、普通預金だけだが、今後定期預金も扱うことを検討する。1月4日時点でウォンに対する円相場は1ウォン=0.08円程度。預金金利は、韓国の政策金利(4日時点で2.75%)に連動して決まるため、現状ではゼロに近い円の預金金利より高くなるが、為替相場の変動によって得をしたり損をしたりする可能性はある。



 う~ん。韓国旅行でウォンを使うこと前提の方には多少の魅力はあるかもしれませんが、利殖目的としては『何故、よりによって今のタイミングで投入するんだ???』という気がしなくもありませんね。
 日本の円相場は昨年8月末で78.3円だったのが昨日の時点で88円半ばと対ドルで大幅な円安が進んでいるのに対して、ウォン相場は昨年6月初めの1ドル1180ウォン台から今年の1月4日には1ドル1063.50ウォンと急速なウォン高ドル安が進行。
 当然ながら対円でのウォンは急速に価値が切り上がって日本円に換算すると大幅な為替損失が発生する可能性が高いわけで、個人的には韓国旅行目的でも当日ぎりぎりまで米ドルで保有して、実際に必要な時に随時ウォンに換金(米ドルが使えるところならその必要もなさそうですが…)した方がおトクだと思います。
 ウォンの定期預金は今の為替相場を考慮すると正直お勧めできません。じぶん銀行が中長期的にこの商品を本気で育てる覚悟があるのかどうかが問われるところですね。


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