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医療・がん・年金保険、死亡保険件数を逆転 3月末5326万件

2008-07-09 20:15:21 | Weblog
医療・がん・年金保険、死亡保険件数を逆転 3月末5326万件 2008年6月24日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080624AT2C2301523062008.html
 医療保険、がん保険、個人年金保険を合わせた契約件数が2008年3月末に前年同期比4.3%増の5326万件となり、年度末ベースで初めて死亡保険を逆転した。病気や老後の生活費など長生きに備えるニーズが高まっている。万が一の際に備える死亡保険は少子高齢化の影響もあり、需要が縮小している。主力商品の移り変わりが鮮明で、生保各社の経営にも影響しそうだ。
 医療、がん、年金の3保険の契約件数は08年3月末に、生命保険協会に加盟する40社の合計で、前年同期比で220万件増えた。定期や終身などの死亡保険は22万件(0.4%)減の5093万件だった。


 少し前の記事ですが、医療保険やガン保険・個人年金保険を合わせた契約件数がとうとう死亡保険を逆転しました。
 この背景には、医療費の増大に不安を抱いた方が医療保険やガン保険に加入したり、自助努力といった形で個人年金保険に入っている影響もあると思いますが、最近は割安な保険料の通販保険や大手共済で死亡保障に加入する方も増えています(生命保険協会加入40社ということなので、全労災や県民共済・JA共済など大手共済の分は統計には含まれていません)し、『保険の見直し=毎月の支払保険料の削減』といった風潮さえある中、勧誘する側の保険募集人にとっても、商品構成がシンプルな医療保険やガン保険・個人年金保険の方が、既に加入している保険からの乗り換えが実質必要となる死亡保険より、売り込みやすいという一面もあるのでしょうね…。
 とはいえ、本来死亡保険というものは、元々契約された方に万が一のご不幸があった時に、残される遺族に渡されるお金で、保険のもっとも基礎となるもの。ごくごく個人的には、毎月の支払い保険料の削減ありきになるあまり、本当に必要な補償まで削っていないか、一FPとしては、時折心配にもなることもあります。


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