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生駒市長に山下氏再選

2010-02-01 06:00:08 | Weblog
生駒市長に山下氏再選 2010年01月25日 朝日
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000341001250002
病院計画、信任得る
 生駒市長選は24日投開票され、無所属現職で元弁護士の山下真氏(41)が、いずれも無所属新顔で前市議会副議長の樋口清士氏(48)と大阪府立大名誉教授の溝川悠介氏(65)を破り、再選を果たした。最大の争点だった病院問題は、山下氏が訴える「医療法人『徳洲会』を指定管理者とする計画」が信任された格好だ。当日有権者数は9万4529人。投票率は53・15%(前回45・64%)で過去最高だった。
 市役所近くにある事務所に当選の連絡が入ると、選挙を支えてきた「市民自治の会さわやか生駒」の会員らの間に歓声が飛び交った。山下氏は「指定管理者を引き受けてくれるのは徳洲会だけ。計画が実現できるよう議会や医師会を説得したい」と話した。また、「アパートかマンションを借り、住民票を生駒に移して週2、3回は住みたい」と話した。
 山下氏は前回の選挙と同様、草の根運動にこだわり、団体からの推薦はほとんど受けず、直接市民に訴える手法を踏襲した。早朝から駅前に立って通勤通学客に支援を訴え、日中から夜にかけては選挙カーで市内を回って街頭演説を繰り返した。
 病院問題のほか、1期目から目標に掲げている「関西一魅力的な住宅都市」の実現や、市政を舞台に繰り広げられた汚職事件を教訓に「透明で、公平公正、クリーンな市政の実現」をさらに推し進めることなどを訴えた。
 樋口氏は自民党や保守系の市議の全面的な支援を受け、現市立病院計画に反対している医師会などの推薦も得て組織戦を展開したが、及ばなかった。地元共産党の支持を得て、大型開発中止と自然保護を訴えた溝川氏も支持は広がらなかった。

実現性に市民軍配
《解説》 山下氏は、医療法人「徳洲会」を指定管理者とする市立病院建設計画を、選挙の最大の争点に据えた。生駒市民が引き続き山下氏にかじ取り役を任せたのは、その案こそが実現性のあるものと判断したからだろう。
 3氏はともに「市立病院が必要」と建設を公約に掲げたが、手法は大きく違った。市議会で否決された徳洲会案を引き続き主張した山下氏に対し、樋口氏は「大学病院を指定管理者に」、溝川氏は「再度、公募する」とそれぞれ訴えた。
 新顔両氏の案は、市議会や病院事業推進委員会で「サンドバッグ状態」にされた徳洲会案より、新鮮味はあった。ただ、指定管理者選定の経緯を振り返ると、市が管理者としての運営を打診した医科大などに断られ、その後の全国公募で唯一手を挙げたのが徳洲会だった。医師不足の深刻さを市民は見抜いていた。
 山下氏は再選されれば、「直近の民意」をもって再度、提案することを約束している。示された民意をどう判断するか。今度は市議会が問われる。
★生駒市 市長選挙結果
当 26997 山下真 41 男 無現 生駒市長
  15983 樋口清士 48 男 無新 元生駒市議会議員
  6772 溝川悠介 65 男 無新 無職




 前日ではなく1週間前に行われた首長選挙で、いささか時期を逸した感もなくもないのですが、選挙結果をお伝えしたいと思います。
 奈良県生駒市は、県北西部に位置する人口11.7万人程の市で、市長選は4年前の選挙戦で当時の現職をダブルスコアで制して初当選したまだ41歳と若い山下真氏に対して、元生駒市議会議員で48歳の樋口清士氏、65歳で無職の溝川悠介氏の2新人が挑戦しましたが、
 前回と同様に草の根運動で直接市民に訴える手法を踏襲し、病院問題のほか、「関西一魅力的な住宅都市」の実現や、汚職事件を教訓に「透明で、公平公正、クリーンな市政のさらなる推進」を訴えた現職の山下真氏が26997票を獲得し、
 「独善的で、自分と違う意見を切り捨てる」と山下市政を強く批判&市政変革の必要性を訴えると共に「クリーンな市政のさらなる推進」を訴え15983票を獲得した樋口清士氏、
 学研高山第2工区の開発について、「開発すれば市の5%を占める緑が失われる。税金のむだ遣いだ」と開発阻止を強く訴え6772票を獲得した溝川悠介氏 を破り再選を決めました。

 まあ、65歳で無職の溝川悠介氏はともかく、現職でまだ41歳と首長としては非常に若い山下真氏に対して、保守色を全面に打ち出した樋口清士氏がどれだけ対抗できるか…だろうなとは思っていましたが、樋口氏は保守色を強め過ぎたため、樋口氏と同じ会派だった民主は引き、公明とともに自主投票に…。まあ、この時点で勝負あったという気がしてなりませんが、樋口氏と溝川氏の得票を合わせると45%近くの方が山下市政にNO! を突き付けた形に…。
 1期目は大目?に見てくれた有権者も2期目ともなれば当然ながら市長への評価も厳しくなっていくでしょうし、それだけに再選を決めた山下氏は次の4年間でどんな実績を残すかが強く問われているかと思います。


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