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阿久根市の竹原信一@ブログ市長が失職 出直し選挙は5月31日に…。

2009-04-19 11:16:45 | Weblog
“ブログ騒動”阿久根市長失職、市議会が2度目の不信任 2009年4月18日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090417-OYT1T00789.htm
 鹿児島県阿久根市議会(定数16)は17日、竹原信一市長(50)に対する2度目の不信任決議を賛成11、反対5の賛成多数で可決した。
 地方自治法に基づき竹原市長は自動的に失職し、50日以内に出直し市長選が行われる。
 昨年9月に就任した竹原市長が自身のブログ(日記形式のホームページ)で議員を中傷したことなどに議員の一部が反発。2月の臨時議会で1度目の不信任決議が全会一致で可決された竹原市長は市議会の解散を選択。3月の出直し市議選では反市長派が過半数の10人を確保していた。
 出直し市長選には、竹原市長のほか、反市長の立場から元国土交通省川内川河川事務所副所長・田中勇一氏(56)が出馬を表明している。
 総務省行政課によると、2度の不信任で失職に追い込まれたケースは、2004年3月の北海道洞爺村長(現・洞爺湖町、失職後出直し村長選には立候補せず)、07年5月の兵庫県加西市長(出直し市長選で再選)などがある。
 一方、竹原市長が「失職前の仕事」と称して、市役所の各部署出入り口に、それぞれの部署に所属する職員の人件費合計額(2007年度分)を記した紙を張り出したことが17日、わかった。市によると、今月13日の課長会で竹原市長が指示したという。市長室前にも「2007年度 市長と副市長の報酬合計1916万円 市民の皆様の為の市政をします」と書いた紙を張り出した。
 竹原市長は「市民が知るべき情報であり、職員に責任感を持って職務にあたってもらうといった狙いがある」と説明している。

ブログ市長失職、5月31日出直し市長選…鹿児島・阿久根 2009年4月18日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090418-OYT1T00368.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090418/lcl0904181124000-n1.htm
 鹿児島県阿久根市選挙管理委員会は18日、竹原信一市長(50)が議会の不信任決議で失職したことに伴う出直し市長選の日程を、5月24日告示、同31日投開票と決めた。
 出直し市長選には、竹原氏と、反市長の立場から元国土交通省職員の田中勇一氏(56)の2人が立候補を表明している。

阿久根市:給与総額の張り紙 市長失職翌日には撤去され 2009年4月19日 毎日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090419k0000m010081000c.html
 鹿児島県阿久根市の竹原信一・前市長(50)が職員人件費の高さをアピールする目的で市役所各課に掲示した給与総額の張り紙が、市議会の不信任案再可決で市長が自動失職した翌日の18日、すべて外された。誰が撤去したかは不明。市ホームページでの給与明細(匿名)公開に続く竹原流改革の“置き土産”は、あるじの失職でわずか1日で消え去った。
 張り紙は竹原前市長が総務課員に指示し、臨時議会が開催された17日朝までに各課の窓口に掲示。「総務課平成19年度人件費総額16817万円(正規職員26名分)」などと記載してあった。
 同日午後、市長不信任決議案が2月に続いて可決され、竹原前市長は自動失職。その後、翌18日午後までにすべての窓口から外されていた。市長職務代理者の松永庄司総務課長は「私は撤去の指示を出しておらず、誰が外したのか分からない」とした上で「犯人捜しをするつもりはない」と黙認の構えだ。
 竹原前市長は17日、不信任決議案の審議前に記者団に「失職後も当然張り続けてもらう」と話した。一方、職員からは「いい気持ちはしない。市長が失職後に、はがせるならはがしたい」との声も聞かれていた。




 結局、阿久根市の竹原市長は2度目の不信任決議が賛成多数で可決され失職決定。5月31日に出直し選挙戦が行なわれるようですね。
 ちなみに、前回の選挙では、事実上の三つ巴の戦い(竹原信一氏5547票、庵重人氏5040票、山田実氏4401票、砂畑実氏138票)から竹原氏が一歩抜け出す形になりましたが、今回は一揆打ちの可能性大。竹原氏はやや不利でしょうか…。

 それにしても、阿久根市全職員の給与データーの公開。ネット上だけでは飽き足らず、張り紙までしていたんですね…(吃驚
 確かに公務員というのは住民に奉仕するための存在ですが、だからと言って、無制限にプライバシーが侵害されてもよいものとも思いませんし、職員が悪徳業者に狙われたり、嫌がらせの電話などで本業の方に差し支えが出たり、むしろ弊害の方が大きい(どうしても公開の必要があるならば、明らかに高い上位数名のもののみで十分では???)と思うのですが、市長が実働部隊と完全に対立して、本当に市民の役に立てるのだろうか…と首を傾げたくなります。


2 コメント

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Unknown (私も通りすがり)
2009-04-20 15:31:32
阿久根の市政の実態を知っての記事でしょうか?
各マスメディアに煽られた一般論にしか受け取れません。

指摘された事が最もだと思える「市民の為の公人」であれば、そもそもこのような腐敗政治にはならなかったでしょう。
対立ではなく、それを受け入れられない保身勢力の執拗な抵抗にすぎません。
波風たてずに改革をなしとげる手法があればご紹介ください。
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Unknown (管理人)
2009-04-21 16:49:10
 誤解があると困るので断っておきますが、私は別に竹原氏の全てを否定するわけでもありませんし、7日に発表した『2キロ未満の通勤手当(2000円)の廃止』や『旅費日当の減額』については、民間企業と比べるとあまりにも遅い決断ですが、それでも決断したことについては彼の姿勢を評価しています。
 ただ、職員の給与データーを1円単位まで公開する必要は本当にあったのでしょうか??? 辞めさせたい議員ランキングは、いくら個人のブログとはいえ、現役市長がやることにしてはあまりにも大人気なくはありませんか??? そして市長が職員の人事まで介入することは一歩間違えば恐怖政治になりませんか???
(選挙中のブログでの相手候補の誹謗中傷については、見解の相違もあるでしょうし、私も強く突っ込むつもりはありません)
 まあ、竹原氏からみれば、扶養手当や管理職手当の水準を世間に知らしめたかったのかもしれませんが、だからといって児童手当まで公開する理由はありませんし、公開されたデーターの中には、年収63万円や年収113万円の方も…。1円単位で手当ごとに公開すれば、職員の間では誰がいくら貰っているか丸わかりでしょうし、阿久根市民の方ならば、知り合いの職員がいくら貰っているかもおおよその想像はつくでしょうね…。
 そして、一番まずいのが、このデーターを 私のような外部の人間が誰でも容易に入手できるという現実。おそらく2ちゃんねるなどの巨大掲示板にも流出していて、ネット上からこの給与データーを完全に削除することは不可能ですが、竹原氏はこのことが何を意味するか十分理解していなかったものと思われます(案外確信犯かもしれません)
 橋下大阪府知事も過激な言動で議会と対立しましたが、それでも議会を無視して一方的に情報漏洩するようなマネはしていませんし、彼の取った言動にいろいろ問題があるのは否定できないところ。前回竹原氏支持に回った方のうち穏健派は、次の選挙ではかなり慎重な判断を下すことになると思います。
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