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次期衆院選:共産票の行方に自民・民主ヤキモキ 

2008-05-06 18:38:26 | Weblog
次期衆院選:共産票の行方に自民・民主ヤキモキ 2008年5月6日 毎日
http://mainichi.jp/select/today/news/20080506k0000m010020000c.html
 次期衆院選で小選挙区候補を大幅に絞り込む共産党の票の行方に自民、民主両党がヤキモキしている。共産党が候補擁立を見送った4月27日の衆院山口2区補選は試金石と見られていたが、民主党が後押しを受けたと評価する一方、数字は相当部分が棄権に回った可能性も示す。民主党は「民共協力」に大きな期待をかけるが、自民党からは「それほどの影響はない」という読みも出ている。
 共産党は昨年9月、「参院選比例の得票率が8%に満たない小選挙区」などの条件での候補絞り込み方針を公表。独自候補を擁立するのは135選挙区前後とみられ、残り165前後での共産票の行方が自民、民主両党にとっての注目の的だ。
 「共産党を支持した方々も私どもに投票してくれた。野党政権をつくるという一点で共通している」
 民主党の小沢一郎代表は山口2区補選勝利の翌日、記者会見で表明。合わせて小沢氏が不破哲三前議長、鳩山由紀夫幹事長が市田忠義書記局長にそれぞれ謝礼の電話を入れた。
 05年前回衆院選の山口2区で共産候補の得票は1万3499票。補選の際の毎日新聞の出口調査によると、共産支持層の約9割が民主候補に投票したと答えており、民主党は共産票が2万1944票差の勝利に影響を与えたと見ているからこそ謝意を表したのだ。
 しかし、出口調査では自民支持層の約4分の1が民主候補に投票したと回答。自民候補が前回比9918票減で、民主候補が1万2614票増という数字を考えれば、共産票の大量棄権という見方も出てくる。自民、民主両党は今後、このあたりの詳細な分析を急ぐ考えだ。
 一方、民主党が衝撃を受けたのは、補選と同日に実施された埼玉県議西5区再選挙(旧上福岡市、定数1)。共産候補が自民、民主両候補を降し、当選を果たした。民主党は都市部の動向が次期衆院選のカギを握ると見ている中、都市部での共産党との協力の限界も感じ取っている。
 共産党の市田氏は「自民党は支持層が崩れ、民主党は自公政治への対立軸を持っていない。それを分かった人は従来の支持政党を超えて共産党に入れる」と指摘し、フリーハンドを強調している。



 う~ん。2005年の山口2区選挙の場合、岩国市長に転進した自民の福田氏が104322票(得票率47.09%)を取り、民主の平岡氏は103734票(得票率46.82%)とあと一歩のところで及ばなかった(共産党の山中氏は13499票(得票率6.09%)を獲得)ことに加えて、地盤である岩国には基地問題もあり、今回の山口2区補選では、共産党としても自民に唯一対抗できる平岡氏に協力しやすい環境があったと思いますが、民主と共産の場合、基本的に思想信条そのものが大きく異なりますし、国民新党とのように、民主が共産に肩入れする可能性は限りなく低いと思うのですが、果たして民主が期待する共産票の取り込みは本当にできるのでしょうか…。
 私も、単に共産党候補者の支持票がそのまま民主に流れるかどうかと聞かれれば、いささか懐疑的ですし、接戦の地域は、無所属として出馬するなり、候補者の色を極力消して、かつ、共産党本体からの支持を得られるかどうかで、票の取り込みができるかどうかが大きく左右することになるのではないかと思います。


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