風呂:疲れとる夏のお風呂 ぬるめに半身浴がお勧め 2006年8月7日 毎日
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/news/20060807ddm013100182000c.html
暑い夏は、湯船に入らず、簡単にシャワーで済ませてしまいがちだ。しかし、専門家は「シャワーと入浴では、体への効果が大きく違う。夏も面倒がらずに入浴してほしい」と話す。エアコンによる冷えや日ごろの疲れの解消に、夏のお風呂を上手に活用したい。
◇湯船につかれば血液循環促進
「シャワーは体の表面を流すだけ。5分くらい浴びても、汚れは十分落ちないし、老廃物の排泄(はいせつ)も促進できない」と、日本温泉療法医会顧問の植田理彦・内幸町診療所長(内科)は話す。
一方、湯船につかれば、血液循環が促進される▽毛穴が開いて汚れが落ちやすくなる--などの効果が期待できる。
体が温まると、体内の不要物質を取り除くフィルター役の腎臓や肝臓が活発に働き始める。エアコンの冷えなどで働きが悪くなった新陳代謝も回復し、疲労や肩こりの原因となる血液中の乳酸などの老廃物が排泄されやすくなる。
また、じっくり温まれば汗が出て、毛穴の汚れが押し出される。しばらく汗が出ると、新しい皮脂が分泌され、皮膚の潤い保持に役立つ。
だが、植田さんは「肩までドボンとつかる全身浴は心臓や肺への負担が大きく、高血圧や心臓に病気のある人、高齢者は注意が必要だ」と言う。
全身が湯につかった時に体全体にかかる水圧は大人の男性(65キロ)約8人分の体重に相当し、腹囲が3~5センチも小さくなる。横隔膜が上に押し上げられて肺の容量が小さくなるほか、血管やリンパ管が圧縮されて心臓の動きが急に早くなる。
お勧めは「半身浴」。おへそからこぶし一つ分上まで湯につかる。上半身が湯の外にあると、体が冷えそうだが、「体の一部が温まれば、そこで温まった血液は約1分で体内を一巡する。20分も入っていれば全身ポカポカになる」と植田さん。
◇熱い湯に入ると血液粘度増し、脳卒中の危険も
「江戸っ子は熱い湯を好む」と言われるように、日本では42、43度の湯が一般的だが、42度以上の湯につかると、興奮状態の時に働く交感神経が活発になる。血圧が上がったり、筋肉が収縮し、余計なエネルギーを消費する。一方、39度前後のぬるめのお湯に入ると、副交感神経の活動が優位になり、高ぶった精神状態を静めたり、筋肉の緊張を解く効果がある。熱い湯に真っ赤になって入るのは、疲れを増すだけになりかねない。
高温の湯は血液の粘り気を増すことも実験で明らかになっている。白倉卓夫・群馬大名誉教授(老年医学)らは、42度の湯で10分間全身浴した場合と38度の湯で10分間全身浴した場合の血液粘度を比べた。42度の全身浴では入浴直後から粘度が大幅に上がったが、38度の全身浴ではやや下がった。
白倉さんは「熱い湯に入り体温が上がりすぎると汗が大量に出て血液の濃縮が進む。血液粘度が増すと血栓ができやすく脳卒中や心筋梗塞(こうそく)の危険性が高まる」と警告する。(以降省略)
夏場に湯船に入ると、エアコンの入っていない部屋では、入浴後も汗をかいてしまうので、ついついシャワーで済ましてしまうという人が多いと思いますが、特に内勤のように室内にエアコンが効いてあまり汗をかかない(勿論物理的な意味です)ような仕事をしているような方は、体の汗腺を開く意味でも湯船に使った方が良いと思います。
お風呂も、好みの問題はあると思いますが、ぬるめにゆっくりつかる方が体には良いようですね。昔のように銭湯にいく機会は少なくなりましたので、我慢して熱い湯につかる必要もありませんし、リラックスするには私もぬるめの湯にゆっくりつかる方が、疲れが取れるのではないかと思います。
温泉につかる時の注意は紙面の関係上省略しましたが、興味のある方は上のリンクをコピーアンドペイストして読んで下さい。『1泊2日で温泉に行くなら、到着時、就寝前、翌朝の計3回までにすべきだ。それ以上入ると、温熱による疲れが残る』といった事が書いてあります。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/news/20060807ddm013100182000c.html
暑い夏は、湯船に入らず、簡単にシャワーで済ませてしまいがちだ。しかし、専門家は「シャワーと入浴では、体への効果が大きく違う。夏も面倒がらずに入浴してほしい」と話す。エアコンによる冷えや日ごろの疲れの解消に、夏のお風呂を上手に活用したい。
◇湯船につかれば血液循環促進
「シャワーは体の表面を流すだけ。5分くらい浴びても、汚れは十分落ちないし、老廃物の排泄(はいせつ)も促進できない」と、日本温泉療法医会顧問の植田理彦・内幸町診療所長(内科)は話す。
一方、湯船につかれば、血液循環が促進される▽毛穴が開いて汚れが落ちやすくなる--などの効果が期待できる。
体が温まると、体内の不要物質を取り除くフィルター役の腎臓や肝臓が活発に働き始める。エアコンの冷えなどで働きが悪くなった新陳代謝も回復し、疲労や肩こりの原因となる血液中の乳酸などの老廃物が排泄されやすくなる。
また、じっくり温まれば汗が出て、毛穴の汚れが押し出される。しばらく汗が出ると、新しい皮脂が分泌され、皮膚の潤い保持に役立つ。
だが、植田さんは「肩までドボンとつかる全身浴は心臓や肺への負担が大きく、高血圧や心臓に病気のある人、高齢者は注意が必要だ」と言う。
全身が湯につかった時に体全体にかかる水圧は大人の男性(65キロ)約8人分の体重に相当し、腹囲が3~5センチも小さくなる。横隔膜が上に押し上げられて肺の容量が小さくなるほか、血管やリンパ管が圧縮されて心臓の動きが急に早くなる。
お勧めは「半身浴」。おへそからこぶし一つ分上まで湯につかる。上半身が湯の外にあると、体が冷えそうだが、「体の一部が温まれば、そこで温まった血液は約1分で体内を一巡する。20分も入っていれば全身ポカポカになる」と植田さん。
◇熱い湯に入ると血液粘度増し、脳卒中の危険も
「江戸っ子は熱い湯を好む」と言われるように、日本では42、43度の湯が一般的だが、42度以上の湯につかると、興奮状態の時に働く交感神経が活発になる。血圧が上がったり、筋肉が収縮し、余計なエネルギーを消費する。一方、39度前後のぬるめのお湯に入ると、副交感神経の活動が優位になり、高ぶった精神状態を静めたり、筋肉の緊張を解く効果がある。熱い湯に真っ赤になって入るのは、疲れを増すだけになりかねない。
高温の湯は血液の粘り気を増すことも実験で明らかになっている。白倉卓夫・群馬大名誉教授(老年医学)らは、42度の湯で10分間全身浴した場合と38度の湯で10分間全身浴した場合の血液粘度を比べた。42度の全身浴では入浴直後から粘度が大幅に上がったが、38度の全身浴ではやや下がった。
白倉さんは「熱い湯に入り体温が上がりすぎると汗が大量に出て血液の濃縮が進む。血液粘度が増すと血栓ができやすく脳卒中や心筋梗塞(こうそく)の危険性が高まる」と警告する。(以降省略)
夏場に湯船に入ると、エアコンの入っていない部屋では、入浴後も汗をかいてしまうので、ついついシャワーで済ましてしまうという人が多いと思いますが、特に内勤のように室内にエアコンが効いてあまり汗をかかない(勿論物理的な意味です)ような仕事をしているような方は、体の汗腺を開く意味でも湯船に使った方が良いと思います。
お風呂も、好みの問題はあると思いますが、ぬるめにゆっくりつかる方が体には良いようですね。昔のように銭湯にいく機会は少なくなりましたので、我慢して熱い湯につかる必要もありませんし、リラックスするには私もぬるめの湯にゆっくりつかる方が、疲れが取れるのではないかと思います。
温泉につかる時の注意は紙面の関係上省略しましたが、興味のある方は上のリンクをコピーアンドペイストして読んで下さい。『1泊2日で温泉に行くなら、到着時、就寝前、翌朝の計3回までにすべきだ。それ以上入ると、温熱による疲れが残る』といった事が書いてあります。
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