ゆうパック大混乱 旧ペリカン便社員の怒り「お役所体質会社」 2010年07月08日 夕刊フジ
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_japanpost__20100708_16/story/08fujizak20100708004/
34万個にも及ぶ配達日指定荷物の遅延で大混乱が続いた「ゆうパック」。顧客の怒りはもっともだが、吸収合併された「ペリカン便」の出向社員たちも怒り心頭だ。郵政事業会社の社員は、お役所体質が抜けきらず、この非常事態にも右往左往するばかり。それを尻目に、旧ペリカン便の社員たちは夜を徹した手作業で必死に働いているという。
郵便事業会社は今月1日、昨年4月に日本通運からJPエクスプレス社に移管されていたペリカン便事業を、ゆうパックに吸収する形で新体制をスタートさせた。だが翌々日の3日にはすでに、全国のターミナル支店が大混乱に陥っていた。
「荷さばき用ベルトコンベヤーからあふれ出る荷物、異臭を放つクール便…。作業員は多いが、何をどうしていいか分からない。壁沿いには、誤って運ばれた荷物がうずたかく積まれ、鳴りやまない電話には誰も出ない。そんななか、大量のお中元を積んだ大型トラックが次々と到着する状況でした」(現場関係者)。
聞くだけで思わず逃げ出したくなる惨状だが、実際、都内のある支店では、旧郵政事業出身の管理職が数時間にわたり“行方不明”になったという。この事態に立ち向かったのは、吸収合併された旧ペリカン便からの出向社員や、そのアルバイトたちだった。
「事前研修では粗末な冊子が配られただけで、そのまま本番を迎えました。当然、システムも人も機能マヒで、最終的には機械に頼らない手作業で仕分けせざるを得ませんでした。現在は、日通時代からペリカン便を守ってきたベテランたちが、飛び交う怒号のなか鮮やかに荷さばきしています。郵便事業会社の社員たちは何も口出しできない状態です。これがお役所と民間の違いなんですね」(同)
荷さばき以外でもトラブル続出だったようだ。ある送り主はあきれた表情で話す。
「生野菜を発送したのに3日たっても先方に届かない。クレームの電話を入れたら、『送り先で箱を開けて腐った品をリストアップし、その分だけ弁償する』というトンデモない答え。相手先の玄関でそんな失礼はできない、と返送を要求したら、返ってきた荷物には開封された跡があった」
埼玉県では大量のパスポートが遅配となり、職員が電車や徒歩で運ぶという“人海戦術”まで登場した。
そもそも混乱の元凶はシステムと事前準備を軽視した上層部なのだが、郵便事業会社は原因を「業務の不慣れ」と発表。責任は現場にある、と言わんばかりの姿勢に、旧ペリカン便社員の怒りは頂点に達している。
配達員の「郵便物窃盗」続出 金券ショップに売り飛ばす? 2010年07月08日 J-CAST
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_mail__20100707_5/story/20100707jcast2010270404/
封筒の中に金目のものを入れると簡単に盗まれ、金券ショップに売られていく。そんなケースは結構あるらしく、当の郵便局の職員までもが「当たりまえ」のごとく口にする。
2010年6月30日付け「朝日新聞」の「声」欄に、こんな驚くべき投書が載った。
ポイントカード30万円相当を入れて送ったが…
45歳の女性は、遠方で暮らす母親に未使用の年賀状を郵送しようと窓口に持っていった。郵便局の職員が、「封筒が薄くて、はがき20枚が入っているのが見えますよね。配達中になくなるんです。金券ショップに売られてしまって。こちらで紙に包んで中身を見えないようにします」といい、「なくなる」ことが当たり前のような言い方だった。さらに、数年前親類からJRの切符を普通郵便で送ったと言われたが、届かなかったと書いている。
投書に限らず、途中で金品がネコババされる例は結構あるようだ。
「郵便局に配達物紛失されました! 助けてください!郵便局に配達物を無くされてしまいました」。Q&Aサイト「OK WAVE」に悲鳴のような書き込みがされたのは2007年4月のことだ。
封筒の中に、家電量販店「ヤマダ電機」のポイントカード30万円相当を入れて送ったが、送り先に、1週間経っても届いていないと言われた。普通郵便で送ったので、補償がなく、「もうこのまま泣き寝入りしかないのでしょうか? お金はらって送ってなくされて謝罪もありません。。どうすればいいのでしょうか?」と嘆いている。
掲示板サイト「ミクル」に、「宝石の盗難にあいました。多分質屋にでも売りにいかれるかと…ジェムケリーのプラチナダイヤです。お値段はかなりしました…。とてもショックです。郵便物で修理に出した際のこと。このまま返ってこなかったら盗難届を出そうと思いますが、みなさんならどうしますか? こんなのは初めてで、困惑中です」と08年6月に書き込まれている。
さらに同じ掲示板に、別の人が「前に私の母が、10万円を普通郵便で送金しました。書留の手数料をけちって…そしたら盗難されました。郵便局員に。郵便局に言い、犯人は見つかりました」と書いている。
こうした例が日常茶飯事なのかどうかは定かでないが、郵便物の紛失は多発している。
郵便事業会社東海支社は、名古屋中支店の社員が、郵便物を集荷中に書留計201通を紛失したと、2010年6月22日に発表した。この社員は6月18日午後4時15分から、台車にプラスチック製の集荷箱を乗せ、数か所の会社事務所などを巡回していた。5時頃に書留を入れておいた布製袋がなくなっていることに気づいたという。同支社は警察に盗難被害届と遺失物届を提出した。
配達途中の郵便物の紛失件数は09年度477件
芝支店(東京都港区)では、慶應義塾大学薬学部あての郵便物約90通を誤廃棄する事態が4月26日に発生した。管轄する郵便事業会社東京支社は、郵便物が入った輸送容器のそばに産業廃棄物の一部を誤って置いたため、処理業者が産業廃棄物と混同して、トラックに積載したと説明している。
配達員による郵便物の窃盗も見つかっている。守山支店(名古屋市)に勤めていた非正規社員の男(38)は現金書留に入っていた現金2万円を着服し、業務上横領容疑で、守山警察署に逮捕された。郵便事業会社東海支社が6月1日に発表した。
松江支店(島根県松江市)で現金書留などが入った郵送容器がなくなり、松江署は5月13日、同店に勤めていた非正規社員の男(52)を窃盗容疑で逮捕した。郵便事業会社中国支社によると、男は09年12月17日、同支店の集配場所から現金書留など17通が入った郵送容器を盗んだ。計数百万円の現金が入っていた。
郵便事業株式会社によると、配達途中の郵便物の紛失件数は08年度が580件、09年度が477件で、社員による郵便物の窃盗など犯罪容疑事案の件数は08年度が41件、09年度が39件だった。
「朝日新聞」の投書欄に掲載されたように、配達員が金目のものが入っている郵便物を盗んで、金券ショップなどに売るという犯罪が、日常的に行われているのだろうか。これについて郵便事業広報担当者は、「そのようなことがあるとは聞いていません。当社は、社員による犯罪容疑事案の発生を防止するため、社員に対し、新規採用時のほか、週1回程度、犯罪防止について指導をしています。また、配達途中の郵便物の紛失を防止するため、配達を担当する社員に対し、配達用バイクのキャリーボックスのふた閉めを徹底するよう指導しています」と回答した。
ようやく、遅配問題が鎮静化しはじめているゆうパック騒動ですが、現場で必死に復旧作業を行っていたのは、ペリカン便の出向社員達で、肝心の郵政側の職員は右往左往するばかりでほとんど戦力になっていなかったようですね…(呆れ
まあ、上層部と現場が責任をなすりつけ合っているような組織ですから、そんな彼らに期待する方にも無理があるのかもしれませんが、お客様目線で仕事をしていなければシェアを失っていくのも無理もないこと。
混乱が沈静化しつつあるのも、大手業者を含めほとんどの方が他の宅配便業者に切り替えているから結果的にそうなっているに過ぎませんし、今後失った信用とシェアを奪い返すのには相当の時間と覚悟が伴うことになるかと思います。 ホント 『安いだけじゃ、お客は取れないよ!!!』って嫌みの一言も言いたくなりますね…。
一方、郵便物の窃盗の問題ですが、こちらはハガキはともかく現金やポイントカードのような換金しやすい商品を郵便で送る行為そのものもどうかと…(汗
昔のように都市銀行や地方銀行・第二地方銀行間がオンラインで結ばれていなかった(私自身 学生時代に、大阪に遊びに出た時に地方銀行と第二地方銀行の区別がつかず、結局ATMからお金を引き出すことができず時間切れになってしまうという苦い思いをした経験があります → 結局キャッシングで対応しました)ような時代ならばともかく、今は手数料さえ支払えばどの銀行どころかコンビニからも振り込みも、引きだしもキャッシュカード1枚で簡単にできる時代。なぜあえて現金書留などというレトロな振り込み手段を用いたのかな??? とも思うのですが、どのような組織であれ人が介在する限り、窃盗のリスクは常にあることは意識し、自衛の気持ちを持つことも大切ではないかと思います。
あまり個別の組織の悪口は言いたくありませんが、非正規社員が増えれば組織のモラルも下がっていくのは自明の理。そう考えて行動する方がベターな選択肢なのかもしれませんね…。
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_japanpost__20100708_16/story/08fujizak20100708004/
34万個にも及ぶ配達日指定荷物の遅延で大混乱が続いた「ゆうパック」。顧客の怒りはもっともだが、吸収合併された「ペリカン便」の出向社員たちも怒り心頭だ。郵政事業会社の社員は、お役所体質が抜けきらず、この非常事態にも右往左往するばかり。それを尻目に、旧ペリカン便の社員たちは夜を徹した手作業で必死に働いているという。
郵便事業会社は今月1日、昨年4月に日本通運からJPエクスプレス社に移管されていたペリカン便事業を、ゆうパックに吸収する形で新体制をスタートさせた。だが翌々日の3日にはすでに、全国のターミナル支店が大混乱に陥っていた。
「荷さばき用ベルトコンベヤーからあふれ出る荷物、異臭を放つクール便…。作業員は多いが、何をどうしていいか分からない。壁沿いには、誤って運ばれた荷物がうずたかく積まれ、鳴りやまない電話には誰も出ない。そんななか、大量のお中元を積んだ大型トラックが次々と到着する状況でした」(現場関係者)。
聞くだけで思わず逃げ出したくなる惨状だが、実際、都内のある支店では、旧郵政事業出身の管理職が数時間にわたり“行方不明”になったという。この事態に立ち向かったのは、吸収合併された旧ペリカン便からの出向社員や、そのアルバイトたちだった。
「事前研修では粗末な冊子が配られただけで、そのまま本番を迎えました。当然、システムも人も機能マヒで、最終的には機械に頼らない手作業で仕分けせざるを得ませんでした。現在は、日通時代からペリカン便を守ってきたベテランたちが、飛び交う怒号のなか鮮やかに荷さばきしています。郵便事業会社の社員たちは何も口出しできない状態です。これがお役所と民間の違いなんですね」(同)
荷さばき以外でもトラブル続出だったようだ。ある送り主はあきれた表情で話す。
「生野菜を発送したのに3日たっても先方に届かない。クレームの電話を入れたら、『送り先で箱を開けて腐った品をリストアップし、その分だけ弁償する』というトンデモない答え。相手先の玄関でそんな失礼はできない、と返送を要求したら、返ってきた荷物には開封された跡があった」
埼玉県では大量のパスポートが遅配となり、職員が電車や徒歩で運ぶという“人海戦術”まで登場した。
そもそも混乱の元凶はシステムと事前準備を軽視した上層部なのだが、郵便事業会社は原因を「業務の不慣れ」と発表。責任は現場にある、と言わんばかりの姿勢に、旧ペリカン便社員の怒りは頂点に達している。
配達員の「郵便物窃盗」続出 金券ショップに売り飛ばす? 2010年07月08日 J-CAST
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_mail__20100707_5/story/20100707jcast2010270404/
封筒の中に金目のものを入れると簡単に盗まれ、金券ショップに売られていく。そんなケースは結構あるらしく、当の郵便局の職員までもが「当たりまえ」のごとく口にする。
2010年6月30日付け「朝日新聞」の「声」欄に、こんな驚くべき投書が載った。
ポイントカード30万円相当を入れて送ったが…
45歳の女性は、遠方で暮らす母親に未使用の年賀状を郵送しようと窓口に持っていった。郵便局の職員が、「封筒が薄くて、はがき20枚が入っているのが見えますよね。配達中になくなるんです。金券ショップに売られてしまって。こちらで紙に包んで中身を見えないようにします」といい、「なくなる」ことが当たり前のような言い方だった。さらに、数年前親類からJRの切符を普通郵便で送ったと言われたが、届かなかったと書いている。
投書に限らず、途中で金品がネコババされる例は結構あるようだ。
「郵便局に配達物紛失されました! 助けてください!郵便局に配達物を無くされてしまいました」。Q&Aサイト「OK WAVE」に悲鳴のような書き込みがされたのは2007年4月のことだ。
封筒の中に、家電量販店「ヤマダ電機」のポイントカード30万円相当を入れて送ったが、送り先に、1週間経っても届いていないと言われた。普通郵便で送ったので、補償がなく、「もうこのまま泣き寝入りしかないのでしょうか? お金はらって送ってなくされて謝罪もありません。。どうすればいいのでしょうか?」と嘆いている。
掲示板サイト「ミクル」に、「宝石の盗難にあいました。多分質屋にでも売りにいかれるかと…ジェムケリーのプラチナダイヤです。お値段はかなりしました…。とてもショックです。郵便物で修理に出した際のこと。このまま返ってこなかったら盗難届を出そうと思いますが、みなさんならどうしますか? こんなのは初めてで、困惑中です」と08年6月に書き込まれている。
さらに同じ掲示板に、別の人が「前に私の母が、10万円を普通郵便で送金しました。書留の手数料をけちって…そしたら盗難されました。郵便局員に。郵便局に言い、犯人は見つかりました」と書いている。
こうした例が日常茶飯事なのかどうかは定かでないが、郵便物の紛失は多発している。
郵便事業会社東海支社は、名古屋中支店の社員が、郵便物を集荷中に書留計201通を紛失したと、2010年6月22日に発表した。この社員は6月18日午後4時15分から、台車にプラスチック製の集荷箱を乗せ、数か所の会社事務所などを巡回していた。5時頃に書留を入れておいた布製袋がなくなっていることに気づいたという。同支社は警察に盗難被害届と遺失物届を提出した。
配達途中の郵便物の紛失件数は09年度477件
芝支店(東京都港区)では、慶應義塾大学薬学部あての郵便物約90通を誤廃棄する事態が4月26日に発生した。管轄する郵便事業会社東京支社は、郵便物が入った輸送容器のそばに産業廃棄物の一部を誤って置いたため、処理業者が産業廃棄物と混同して、トラックに積載したと説明している。
配達員による郵便物の窃盗も見つかっている。守山支店(名古屋市)に勤めていた非正規社員の男(38)は現金書留に入っていた現金2万円を着服し、業務上横領容疑で、守山警察署に逮捕された。郵便事業会社東海支社が6月1日に発表した。
松江支店(島根県松江市)で現金書留などが入った郵送容器がなくなり、松江署は5月13日、同店に勤めていた非正規社員の男(52)を窃盗容疑で逮捕した。郵便事業会社中国支社によると、男は09年12月17日、同支店の集配場所から現金書留など17通が入った郵送容器を盗んだ。計数百万円の現金が入っていた。
郵便事業株式会社によると、配達途中の郵便物の紛失件数は08年度が580件、09年度が477件で、社員による郵便物の窃盗など犯罪容疑事案の件数は08年度が41件、09年度が39件だった。
「朝日新聞」の投書欄に掲載されたように、配達員が金目のものが入っている郵便物を盗んで、金券ショップなどに売るという犯罪が、日常的に行われているのだろうか。これについて郵便事業広報担当者は、「そのようなことがあるとは聞いていません。当社は、社員による犯罪容疑事案の発生を防止するため、社員に対し、新規採用時のほか、週1回程度、犯罪防止について指導をしています。また、配達途中の郵便物の紛失を防止するため、配達を担当する社員に対し、配達用バイクのキャリーボックスのふた閉めを徹底するよう指導しています」と回答した。
ようやく、遅配問題が鎮静化しはじめているゆうパック騒動ですが、現場で必死に復旧作業を行っていたのは、ペリカン便の出向社員達で、肝心の郵政側の職員は右往左往するばかりでほとんど戦力になっていなかったようですね…(呆れ
まあ、上層部と現場が責任をなすりつけ合っているような組織ですから、そんな彼らに期待する方にも無理があるのかもしれませんが、お客様目線で仕事をしていなければシェアを失っていくのも無理もないこと。
混乱が沈静化しつつあるのも、大手業者を含めほとんどの方が他の宅配便業者に切り替えているから結果的にそうなっているに過ぎませんし、今後失った信用とシェアを奪い返すのには相当の時間と覚悟が伴うことになるかと思います。 ホント 『安いだけじゃ、お客は取れないよ!!!』って嫌みの一言も言いたくなりますね…。
一方、郵便物の窃盗の問題ですが、こちらはハガキはともかく現金やポイントカードのような換金しやすい商品を郵便で送る行為そのものもどうかと…(汗
昔のように都市銀行や地方銀行・第二地方銀行間がオンラインで結ばれていなかった(私自身 学生時代に、大阪に遊びに出た時に地方銀行と第二地方銀行の区別がつかず、結局ATMからお金を引き出すことができず時間切れになってしまうという苦い思いをした経験があります → 結局キャッシングで対応しました)ような時代ならばともかく、今は手数料さえ支払えばどの銀行どころかコンビニからも振り込みも、引きだしもキャッシュカード1枚で簡単にできる時代。なぜあえて現金書留などというレトロな振り込み手段を用いたのかな??? とも思うのですが、どのような組織であれ人が介在する限り、窃盗のリスクは常にあることは意識し、自衛の気持ちを持つことも大切ではないかと思います。
あまり個別の組織の悪口は言いたくありませんが、非正規社員が増えれば組織のモラルも下がっていくのは自明の理。そう考えて行動する方がベターな選択肢なのかもしれませんね…。
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