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米GM、「安値販売」再開 従業員向け価格で在庫一掃狙う

2008-08-20 17:43:16 | Weblog
米GM、「安値販売」再開 従業員向け価格で在庫一掃狙う 2008年8月19日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080819AT2M1900H19082008.html
 米ゼネラル・モーターズ(GM)は18日、新車を従業員向けの割引価格で一般顧客にも販売する販促活動を20日から再開することを明らかにした。最近は収益力を高めるために大掛かりな安値販売を控えるようにしていたが、大型車を中心に販売不振は深刻。販売確保や在庫一掃を狙い、再開を決めた。
 社員向けに特別に定めた従業員向け価格は一般顧客向けの価格より4000ドル(約44万円)前後安いとされる。これに販売奨励金などが加わると、モデルによっては1万ドル近く値引きになる車もあるという。GMは今回の割引販売を「シボレー」など主力ブランドすべてで実施する方針だ。

米GM、アカデミー賞スポンサー降りる 米紙報道 2008年8月19日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080819AT2M1900D19082008.html
 米ゼネラル・モーターズ(GM)が、優れた映画作品や監督などを表彰する米アカデミー賞のスポンサーから降りることが18日、分かった。米紙デトロイト・ニュース(電子版)などが報じた。テレビ番組などの米エミー賞のスポンサーもやめる。GMは販売不振で業績低迷が続き、広告費など経費削減に乗り出していた。
 GMはアカデミー賞のスポンサーのうち、授賞式の広告枠を最も獲得してきた企業。今年の授賞式ではCM放映枠の獲得で1350万ドル(約15億円)をかけたという。



 『GMはそこまで資金繰りが厳しいのか???』と思わせるようなニュースが相次いで入ってきました…(汗
 確かに新車を従業員向けの割引価格(車種によって異なりますが、概ね1割程度安くなるそうです)で販売すれば、GM本体としては、短期的には資金繰りが好転するかもしれませんが、当然ながら新車市場だけでなく中古車市場も値崩れすることになりますし、日本で同じことをやったら販社から猛反発をくらいそうな気がするのですが、逆に言えばそこまで厳しい状況に追い込まれているということなんでしょうね…(溜息
 私は、これまではクライスラーと比べれば、GMはまだ経営体力があるという見方を崩していませんでしたが、さすがにここまでやられると『おいおい…』と思いますし、格付け会社が相次いでビッグ3の格下げに動いているのも、この経営の迷走振りを見ていると致し方ないように思います。
 一方、アカデミー賞のスポンサーを降りることについては、今更ミエを張っているような状況でもないでしょうし、従業員のリストラを迫る以上は、本業と直接関係のない経費を少しでも削減するための妥当な措置ではないでしょうか。
 確かに広告宣伝のためのマスメディアの利用は有効ですが、それだって本体の資金繰りに支障が生じないことが大前提。今のGMには年間15億円の出費も会社存続のためには惜しいということなのでしょう。


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