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カロリーオフ飲料、慢心生む? 糖尿病リスク1.7倍

2013-05-19 13:38:04 | Weblog
カロリーオフ飲料、慢心生む? 糖尿病リスク1.7倍 2013年5月13日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/tech_science/update/0513/OSK201305130005.html
 減量などのためにカロリーを抑えた炭酸飲料を週に1本以上飲む中年男性は、めったに飲まない人に比べ、2型糖尿病を発症するリスクが7割高いとする研究論文を金沢医大などのチームがまとめ、欧州の栄養専門誌に発表した。「カロリーオフ」飲料を飲むことで慢心を生み、逆に食べ過ぎてしまう可能性もあるようだ。
 研究チームは2003年、富山県の工場で働く2037人の男性(平均46・2歳)にダイエット用炭酸飲料を飲む量などを尋ね、毎年の健康診断で追跡調査した。10年までに170人が生活習慣が主な原因とされる2型糖尿病を発症。肥満度や家族の糖尿病歴、運動習慣など糖尿病にかかわる他の要因の影響を取りのぞくように計算すると、1週間に1本以上飲む人の発症リスクは、ほとんど飲まない人の1・7倍と明確な差がついた。

週1本でも糖尿病リスク ダイエット飲料で食欲増? 2013年5月18日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130518/bdy13051816200004-n1.htm
 カロリーを抑えたダイエット用の清涼飲料や炭酸飲料を週に1本(約250ミリリットル)以上飲む中年男性は、ほとんど飲まない人に比べ、2型糖尿病を発症する危険性が1・7倍になるとの研究成果を桜井勝金沢医科大准教授(公衆衛生学)らが18日までにまとめ、欧州の専門誌に発表した。
 富山県の金属製造工場に勤務する35~55歳の男性2037人を対象に、ノンカロリーをうたった果汁飲料や炭酸を飲む頻度や量を毎年の健康診断で尋ね、2003年から追跡調査した。10年までに、170人が肥満や運動不足などが原因で起きる2型糖尿病になった。
 桜井准教授によると、清涼飲料に含まれる人工甘味料が甘いものへの食欲を増進させている可能性がある。肥満度の高い人が、そうした飲み物を好む傾向があるとも考えられるという。


 うん? カロリーオフと言っても、100ml当り20kcal以下の飲料なら「低,ひかえめ,小,ライト,ダイエット」と表示する事ができますし、カロリーゼロも100ml当り5kcal未満ならカロリーゼロを謳うことが可能(つまり500ミリリットルのペットボトルなら25Kcal未満までカロリーゼロと表示できるという意味)なのですが、この事実は案外知られていないようですし、カロリーオフやカロリーゼロという生産者のセールストークに、予想以上に多くの方が油断していることを裏付けていますね。
 コカ・コーラは100ml当り45kcalですから、調子にのって2倍以上飲んでいれば同程度の糖分を摂取する計算になりますし、日頃からペットボトルを愛用する人は、(夏場の建築現場など糖分摂取が不可欠な職場は話が別ですが)糖分の入っていないお茶やミネラルウォーターを買う癖を付けるなど健康管理には十分気をつけて欲しいと思います。