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「沖縄県民は、ごまかし・ゆすりの名人だ」発言 米国務省部長 

2011-03-09 05:12:57 | Weblog
「沖縄県民は、ごまかし・ゆすりの名人だ」米国務省部長 2011年3月8日 
朝日 http://www.asahi.com/politics/update/0307/TKY201103070513.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110307-OYT1T00967.htm
 米国務省のケビン・メア日本部長(前在沖縄米総領事)が昨年12月、米国の大学生を相手にした説明会の中で、沖縄県民を「ごまかし、ゆすりの名人」と述べるなど、差別的とも取れる発言をしていたことがわかった。沖縄県議会は抗議決議をする方針で、同県内で反発が広がっている。
 説明会は昨年12月3日、首都ワシントンのアメリカン大学の学生を対象に行われた。メア氏は、沖縄に研修旅行に訪れる十数人に対し、「米軍基地が沖縄に与える影響」と題して話したという。一部の学生が、その内容を発言録として記録していた。参加した学生は「オフレコ(会話の内容を外部に漏らさないこと)の会合かは決められていなかった」と話している。
 この発言録によると、メア氏は「日本は和の文化であり、合意形成は日本文化にとって大切だ」と説明した上で、「合意形成を装いながら、できるだけ多くの金を取ろうとする。沖縄の人々は、東京に対する、ごまかし、ゆすりの名人だ」と述べたという。
 メア氏は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の危険性について「沖縄の人々は普天間が世界で最も危険な基地だと主張するけれども、彼らはそれが真実でないことを知っている」としたうえで、「福岡空港や大阪の伊丹空港も同様に危険だ」と述べたという。
 また、メア氏は、日本の政治家は「常に建前と本音を使い分ける」としたうえで、「沖縄の政治家は東京での交渉で合意しても、沖縄に帰ると合意していないという」と語ったとされる。説明会では、「沖縄の人々より、他県の人の方が、より多くゴーヤーを生産する。沖縄の人々は、怠惰でゴーヤーも育てられない」との発言もあったという。

ゆすり発言「米国の本音か」 沖縄県議会が抗議決議へ 2011年3月8日 朝日
http://www.asahi.com/politics/update/0308/TKY201103070638.html
 沖縄は「ゆすりの名人」、「怠惰でゴーヤーも育てられない」。米国務省のケビン・メア日本部長(前在沖縄米総領事)が昨年12月、米国の大学生相手の会合でした発言に、沖縄で一斉に抗議の声が上がった。県議会は8日に米政府に対する抗議決議をする方針だ。「これが米国の本音か」。米軍統治下で強制的に基地をつくられ、今も負担を強いられ続ける沖縄の人たちの不信は深まるばかりだ。
 県議会の決議は発言撤回と謝罪を求める内容で、全会一致で可決する見通し。県政与党の自民党県連の新垣哲司会長は「許せない沖縄差別発言だ。こんな人物は日本部長を辞めてほしい」と批判した。
 メア氏は2009年まで3年間、在沖縄米総領事を務め、いまは米政府の対日政策責任者。講義では、普天間飛行場については「(住宅地に近い)福岡空港や伊丹空港と同じ」と特段危険性はないとの認識も示したとされる。
 普天間の危険性除去と県外移設を主張する仲井真弘多知事は「何を一体沖縄で見て、聞いていったのか」と反発する。県幹部も「同盟国で基地を置いている地域の住民を差別するのが米国外交なのか」と不信を隠さない。
 普天間飛行場の地元、宜野湾市の安里猛市長は、米軍が普天間飛行場周辺で騒音規制などについての日米合意を守っていないことを指摘。「前総領事としてわかっているはずだ。それをないがしろにして、こういう発言は県民への冒涜だ」と反発した。
 04年に起きた米軍ヘリ墜落事故で現場となった同市宜野湾の自治会長の仲村清さん(52)は「とにかく危険な状態を何とかしてくれというのが住民の願い。金の問題ではない。いまだにこの程度の認識しか持たれていないのが残念だ」。
 普天間飛行場の周辺住民が起こした爆音訴訟の原告団長で牧師の島田善次さん(70)も「これが米軍統治下の時代から変わらない米国の本音だろう。占領意識を変えさせない限り、沖縄基地問題もいつまでたっても解決しない。政府は沖縄だけの問題として考えるのではなく、きちんと米国に抗議して、やめさせるべきでないか」と語った。




 う~ん。確かにアメリカの側から見れば、(一部地域は今だに米軍が占拠し続けているものの)沖縄本土は返却したのに、政権が変わった途端、『沖縄からの基地の県外移転を検討する』などという(彼らから見れば)『何をふざけたことを言っている! 守っているのは日本だけじゃないんだ。台湾や他のアジアの親米国も中国からの脅威から守らないといけないのに、そんな簡単に沖縄本土から基地を動かせるか!!!』と憤慨しているところに、それでも『最初は単なるポーズだろう』ととりあえずは見守っていたら、続いて当時の首相が『最低でも県外』などと発言をやらかしてくれたのですから、米国関係者が激怒するのも無理もないところでしょうし、沖縄県民に対しても辛辣な言い分になるのも致し方ないところなのでしょうが、新米派の前原外務大臣の辞任で対米関係の再構築がますます大変になったところに、この発言の発覚では、
ますます沖縄県民の感情を硬直化させてしまい、米軍基地の移転問題もさらに暗礁に乗り上げてしまい、現在いる普天間から新しい場所に移転する時期が遅くなってしまいそうですね…(溜息

 まあ、発言が行われたのが大学生相手の講義で、(それこそ会話が録音されていたわけでもなければ)本当に 一字一句このような発言をしたのかの確認のしようもありませんが、少なくとも日本本土に住む私達以上に、米国関係者がこの基地移転問題の膠着が長期化していることに不満と困惑を感じていることは間違いものと思われますし、(別に彼を擁護する義理もありませんし、その気もありませんが)そのくらいは言わなければケビン・メア氏も感情の収まりがつかなかったのではないでしょうか…。

 どうも日本は、この米軍基地問題を沖縄そして日本だけの問題と考えがちなようですが、独自に自国を守り切る軍事力を放棄した日本(自衛隊レベルでは北朝鮮だけならともかく中国相手には自国を守り切ることなどまず無理でしょう)だからこそ、この問題は感情的になるのではなく、どうすることが日本の国益を守ることになるのか考えていく必要があるように感じます。