柳田法相を事実上更迭 補正予算を優先 2010年11月22日 共同通信
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010112201000089.html
「私から身を引いた」 柳田稔法相(56)=参院広島選挙区=は22日、国会軽視発言の責任を取り辞任した。この日朝、菅直人首相が柳田氏を官邸に呼び、2010年度補正予算案を最優先させる考えを伝え、柳田氏も辞表を提出した。事実上の更迭だった。辞任は、その後の持ち回り閣議で了承され9月に発足した菅改造内閣で初の閣僚辞任となった。後任は当面、仙谷由人官房長官が兼務する。
法相辞任を受け、首相は事態の早期収拾を図る考え。しかし、自民党の逢沢一郎国対委員長は仙谷氏と馬淵澄夫国土交通相の問責決議案を24日に想定されている補正予算案の採決前に提出する考えを表明。さらに参院予算委員会理事会で自民党は補正予算案の24日採決に応じない考えを民主党に表明した。内閣支持率低迷に苦慮する首相にとって大きな打撃となった。
これに先立ち、民主党の鉢呂吉雄国対委員長は国会内で逢沢氏、公明党の漆原良夫両国対委員長と個別に会談、補正予算案の週内成立への協力などを要請した。
柳田氏は首相との会談後、記者会見し、首相から「国民生活を考えると速やかに補正予算案を通さないといけない。そのことを理解してほしい」と伝えられ、辞任を決めたことを明らかにした。
柳田法相、事実上更迭「その場で辞表を書いた」 2010年11月22日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101122-OYT1T00190.htm
柳田稔法相(56)は22日朝、首相官邸で菅首相と約20分間会談し、自らの「国会軽視」と取れる発言の責任を取って辞表を提出、受理された。
首相が柳田氏を首相官邸に呼び、国会審議を優先する考えを伝えたもので、事実上の更迭といえる。自民党は22日中に法相の問責決議案を参院に提出する構えを見せていた。9月に発足した菅改造内閣での閣僚辞任は初めて。尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件などへの対応で内閣支持率が落ち込む中、菅政権にとっては大きな打撃となる。野党は首相の任命責任の追及に加え、仙谷官房長官や馬淵国土交通相らの問責決議案を提出する構えを崩しておらず、首相は一段と厳しい政権運営を強いられる。
政府は22日午前の持ち回り閣議で柳田氏の辞任を決めた。後任の法相は、仙谷官房長官が当面兼務する。
仙谷氏は記者会見で、首相が柳田氏に「2010年度補正予算案の議決をお願いしないと国民生活に大きな影響が及ぶ。一日も早く補正が執行できる環境をつくることを真剣に考えないといけない」と述べたことを明らかにした。
柳田氏は午前10時過ぎから法務省内で記者会見し、「私の不用意な発言がいろいろな所に影響し、補正予算案(成立)に障害になってきたことを考え、身を引かせていただいた」と述べ、首相と会った際、その場で辞表を書いたと説明した。
首相らは当初、柳田氏を続投させる方針を示していた。だが、野党側は柳田氏の辞任、罷免を強く要求し、自民党は応じなければ問責決議案を提出する方針を決定。野党が過半数を上回る参院で問責決議案が可決されるのは確実で、補正予算案の成立をはじめとする国会運営への影響を避けるには、柳田氏の辞任で事態を収拾するしかないとの判断に至った。
政府・与党は12月3日までの今国会会期内での補正予算案と関連法案などの成立に全力を挙げる方針だ。民主党の鉢呂吉雄国会対策委員長は22日午前、都内で自民党の逢沢一郎国対委員長らと会談し、法相の辞任を伝え、補正予算案の早期成立への協力を求めた。
自民党は柳田氏の辞任を受け、22日に予定していた参院への柳田氏の問責決議案、衆院への不信任決議案の提出をそれぞれ見送る見通しだ。ただ、仙谷、馬淵両氏らへの問責決議案の提出を引き続き検討するなど、対決姿勢を強める方針だ。
柳田法相の辞任会見要旨 2010年11月22日 共同通信
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010112201000344.html
柳田稔法相辞任会見の要旨は次の通り。
柳田氏 今朝8時に官邸で、菅直人首相、仙谷由人官房長官と話した。首相から「国会の状況、国民生活を考えると速やかに2010年度補正予算案を通さないといけない。そのことを理解してほしい」という話があった。私の広島での不用意な発言が障害になってきたことを考え、私の方から「身を引かせていただきます」と辞意を伝えた。今朝、首相の話を聞いて(辞任を)決めた。
―もっと早く辞職する気持ちはなかったか。
柳田氏 何としても検察抜本改革を成し遂げたい、頑張っていきたいという思いがあった。
―広島発言について。
柳田氏 20年前から応援してくれた仲間で気を許しすぎたというのが率直なところ。不用意、ジョーク交じりの発言をしたことは心からおわびをしなければならない。
―検察の在り方検討会議については。
柳田氏 一日も早く国民の信頼を取り戻すべく改革案を提示してほしい。いい結果が出てくると考えている。
―拉致問題担当相として心残りは。
柳田氏 (拉致被害者)家族会の皆さんと気持ちが通じ合うようになった段階でこういうことになった。申し訳ないという思いでいっぱいだ。
法務・検察から困惑の声…柳田氏は未練も 2010年11月22日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101122-OYT1T00770.htm
前日の「続投宣言」から一転、国会軽視とも取れる不用意な発言で更迭に追い込まれた柳田法相。
22日の記者会見では、淡々とした様子で辞表提出までの経緯を語った。法務行政とは縁遠い人材を起用した菅首相の任命責任が問われる一方で、大阪地検特捜部の元主任検事による証拠品改ざん事件など不祥事が相次いだ法務・検察からは「今後の改革の予測が全くつかない」と困惑の声が上がった。
柳田法相は東京・霞が関の法務省内で同日午前10時15分から記者会見を開いた。「総理から、補正予算案を速やかに通さなければならないと話があった。補正を通すべく、私から身をひくと言った」と菅首相や仙谷官房長官の目の前で辞表を書いた経緯を明らかにした。前日の続投表明から一転。「一貫して任務を遂げたいという思いだった」とも語り、未練ものぞかせた。
今回問題になった、「個別の事案についてはお答えを差し控える」などとする発言(広島市での法相就任を祝う会で)については、「地元の皆さんで、よく知っている仲間だから気を許しすぎた。結果的に不用意というかジョークまじりというか……」と釈明。「ああいう発言は私の非で、心からおわびしなければならない」と謝罪した。
さらに柳田法相は、問題発言の背景にあった「刑事訴訟法47条」の規定にも言及。公判前に訴訟に関する書類を公開しないとする同条について、「解釈と運用を検討していただきたい」と訴えた。
法相辞任「自ら申し出」と菅首相=柳田氏の説明とずれ 2010年11月22日 時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010112200496
菅直人首相は22日午後の参院予算委員会で、国会を軽視するような発言をした柳田稔前法相が辞任したことについて「(2010年度補正)予算審議などにいろいろと影響が出る傾向になった。最終的には本人が自ら辞任を申し出た」と説明した。
柳田氏は辞表提出後の記者会見で、首相から「補正予算案を一日も早く通さなければならないことを理解してほしい」と暗に辞任を促され、自身の発言が国会審議の「障害になりつつあった」ことを考慮し、その場で辞表を書いたことを明かしている。首相としては、「更迭」との見方を否定したものだが、柳田氏の説明と微妙なずれが表面化した。
首相は同委員会で、「法相を務める能力があると思い、任命したが、今回は自らの判断として辞表を出されたのでそれを受け止めた」と強調した。また、首相は当初、柳田氏の続投を支持したことに関し「本人が真摯(しんし)に謝罪して発言を撤回し、今後しっかりやっていくと言ったので、そういう形で推移すればいいと思っていた」とも語った。自民党の宮沢洋一、丸川珠代両氏に答えた。
首相らのシナリオ通り…柳田法相更迭 2010年11月22日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101122-OYT1T00640.htm
柳田法相が22日朝、「続投表明」から一転して辞任したのは、菅首相ら政府・民主党首脳が前日の21日夜に協議して決めたシナリオに沿った動きだった。
首相は21日夜、首相公邸で民主党の岡田幹事長や輿石東参院議員会長、仙谷官房長官らと対応を約2時間協議した。この場で、法相が22日朝に首相に辞意を伝える段取りを決めたとみられる。国会審議をこれ以上遅れさせたくないとの判断に加え、公明党が柳田氏の自発的辞任ではなく「内閣が責任を持って罷免すべきだ」(公明党の井上幹事長)などと求めたことに応じた、との見方がある。
協議に出席していた民主党の鉢呂吉雄国会対策委員長は、柳田氏の辞意表明前の22日朝、自民党の逢沢一郎国対委員長に辞任での事態収拾の方針を伝えた。
柳田氏が21日午後に法相を続投する意向を表明していたことについては、政府・民主党首脳部と事前にすり合わせた上だった、との指摘が出ている。続投に強い意欲を示している閣僚を、首相が2010年度補正予算案の成立を期すために更迭する形を取ることで、「辞任カード」の効果を高めようとした可能性がある。
政府内では、柳田氏の進退について「辞任やむなし」との声が強まる中、問責決議案の提出前に自発的に辞任すれば、野党が問責決議案の効用に自信を深めて攻勢を強めるとの警戒感が強かった。柳田氏にあえて続投表明させることで、世論の動向や野党の反応を見極め、「落としどころ」を探ったと見る向きもある。
岡田氏、法相辞任「残念だがありがたい」 補正成立に責任 2010年11月22日 日経夕刊
民主党の岡田克也幹事長は22日午後の記者会見で、柳田稔法相が同日辞任したことに関し「辞任を表明しなければ補正予算の審議が全く進まない、あるいは問責決議案が出れば国会が不正常になるという中で苦渋の決断をされた。幹事長として国会全体について、とくに補正予算を一刻も早く成立させる責任があり、(辞任の)決断は残念だがありがたかった」との見解を示した。
地元の広島市での発言が辞任につながったことに関しては「不適切な面があったのは事実だが、辞任に値することとは必ずしも思わない」と擁護する姿勢を見せた。
また、自衛隊を「暴力装置」と表現した仙谷由人官房長官に対し、野党側から問責決議案を提出しようとする動きが出ていることを巡っては「人間誰しも言い間違いがある」としたうえで「出すかどうかは政党の判断だが、基本的に多くの方が納得する理由がなければ乱発するのは議会政治に必ずしも良いことではない」と批判した。
柳田法相問題で野党、首相の任命責任追及へ 2010年11月22日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101122-OYT1T00790.htm?from=main1
野党は、柳田法相の更迭を受け、菅首相の任命責任追及などで引き続き政府・与党を揺さぶる構えだ。
自民党は参院で仙谷官房長官や馬淵国土交通相の問責決議案提出も検討している。ただ、公明党には仙谷氏らに対する問責提出に消極論もあり、自民党は時期などを慎重に判断する方針だ。
自民党は22日昼、谷垣総裁ら党幹部が国会内で今後の対応などを協議した。石原幹事長は協議に先立ち、国会内で記者団に「(柳田氏の)辞任は当然だ。任命したのは誰か。菅首相だ」と述べ、首相に任命責任があると批判した。仙谷氏らへの問責決議案については「私たちの態度を明確にする意味がある」として、提出に改めて意欲を示した。
自民党の逢沢一郎国会対策委員長は22日午前、柳田氏の更迭を受け、民主党の鉢呂吉雄国対委員長と都内で会談し、〈1〉中国漁船衝突事件の流出映像の国会提出〈2〉小沢一郎民主党元代表の証人喚問〈3〉政治的発言をする部外者を自衛隊関連行事に呼ばないよう求めた防衛次官通達の撤回――を改めて求めた。
で、22日の朝に 予定通り? 柳田法務大臣が辞任です。
それにしても、この期に及んで柳田氏は見苦しく、菅総理や岡田大臣もしらじらしいにも程があるというか何というか…(呆れ
本来ならば、菅総理自らが罷免しなければならなかったのに、これではますます『逃げ菅』のイメージが強まってしまいますし、浮動層の民主党離れもますます進むことになるのではないでしょうか…。
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010112201000089.html
「私から身を引いた」 柳田稔法相(56)=参院広島選挙区=は22日、国会軽視発言の責任を取り辞任した。この日朝、菅直人首相が柳田氏を官邸に呼び、2010年度補正予算案を最優先させる考えを伝え、柳田氏も辞表を提出した。事実上の更迭だった。辞任は、その後の持ち回り閣議で了承され9月に発足した菅改造内閣で初の閣僚辞任となった。後任は当面、仙谷由人官房長官が兼務する。
法相辞任を受け、首相は事態の早期収拾を図る考え。しかし、自民党の逢沢一郎国対委員長は仙谷氏と馬淵澄夫国土交通相の問責決議案を24日に想定されている補正予算案の採決前に提出する考えを表明。さらに参院予算委員会理事会で自民党は補正予算案の24日採決に応じない考えを民主党に表明した。内閣支持率低迷に苦慮する首相にとって大きな打撃となった。
これに先立ち、民主党の鉢呂吉雄国対委員長は国会内で逢沢氏、公明党の漆原良夫両国対委員長と個別に会談、補正予算案の週内成立への協力などを要請した。
柳田氏は首相との会談後、記者会見し、首相から「国民生活を考えると速やかに補正予算案を通さないといけない。そのことを理解してほしい」と伝えられ、辞任を決めたことを明らかにした。
柳田法相、事実上更迭「その場で辞表を書いた」 2010年11月22日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101122-OYT1T00190.htm
柳田稔法相(56)は22日朝、首相官邸で菅首相と約20分間会談し、自らの「国会軽視」と取れる発言の責任を取って辞表を提出、受理された。
首相が柳田氏を首相官邸に呼び、国会審議を優先する考えを伝えたもので、事実上の更迭といえる。自民党は22日中に法相の問責決議案を参院に提出する構えを見せていた。9月に発足した菅改造内閣での閣僚辞任は初めて。尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件などへの対応で内閣支持率が落ち込む中、菅政権にとっては大きな打撃となる。野党は首相の任命責任の追及に加え、仙谷官房長官や馬淵国土交通相らの問責決議案を提出する構えを崩しておらず、首相は一段と厳しい政権運営を強いられる。
政府は22日午前の持ち回り閣議で柳田氏の辞任を決めた。後任の法相は、仙谷官房長官が当面兼務する。
仙谷氏は記者会見で、首相が柳田氏に「2010年度補正予算案の議決をお願いしないと国民生活に大きな影響が及ぶ。一日も早く補正が執行できる環境をつくることを真剣に考えないといけない」と述べたことを明らかにした。
柳田氏は午前10時過ぎから法務省内で記者会見し、「私の不用意な発言がいろいろな所に影響し、補正予算案(成立)に障害になってきたことを考え、身を引かせていただいた」と述べ、首相と会った際、その場で辞表を書いたと説明した。
首相らは当初、柳田氏を続投させる方針を示していた。だが、野党側は柳田氏の辞任、罷免を強く要求し、自民党は応じなければ問責決議案を提出する方針を決定。野党が過半数を上回る参院で問責決議案が可決されるのは確実で、補正予算案の成立をはじめとする国会運営への影響を避けるには、柳田氏の辞任で事態を収拾するしかないとの判断に至った。
政府・与党は12月3日までの今国会会期内での補正予算案と関連法案などの成立に全力を挙げる方針だ。民主党の鉢呂吉雄国会対策委員長は22日午前、都内で自民党の逢沢一郎国対委員長らと会談し、法相の辞任を伝え、補正予算案の早期成立への協力を求めた。
自民党は柳田氏の辞任を受け、22日に予定していた参院への柳田氏の問責決議案、衆院への不信任決議案の提出をそれぞれ見送る見通しだ。ただ、仙谷、馬淵両氏らへの問責決議案の提出を引き続き検討するなど、対決姿勢を強める方針だ。
柳田法相の辞任会見要旨 2010年11月22日 共同通信
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010112201000344.html
柳田稔法相辞任会見の要旨は次の通り。
柳田氏 今朝8時に官邸で、菅直人首相、仙谷由人官房長官と話した。首相から「国会の状況、国民生活を考えると速やかに2010年度補正予算案を通さないといけない。そのことを理解してほしい」という話があった。私の広島での不用意な発言が障害になってきたことを考え、私の方から「身を引かせていただきます」と辞意を伝えた。今朝、首相の話を聞いて(辞任を)決めた。
―もっと早く辞職する気持ちはなかったか。
柳田氏 何としても検察抜本改革を成し遂げたい、頑張っていきたいという思いがあった。
―広島発言について。
柳田氏 20年前から応援してくれた仲間で気を許しすぎたというのが率直なところ。不用意、ジョーク交じりの発言をしたことは心からおわびをしなければならない。
―検察の在り方検討会議については。
柳田氏 一日も早く国民の信頼を取り戻すべく改革案を提示してほしい。いい結果が出てくると考えている。
―拉致問題担当相として心残りは。
柳田氏 (拉致被害者)家族会の皆さんと気持ちが通じ合うようになった段階でこういうことになった。申し訳ないという思いでいっぱいだ。
法務・検察から困惑の声…柳田氏は未練も 2010年11月22日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101122-OYT1T00770.htm
前日の「続投宣言」から一転、国会軽視とも取れる不用意な発言で更迭に追い込まれた柳田法相。
22日の記者会見では、淡々とした様子で辞表提出までの経緯を語った。法務行政とは縁遠い人材を起用した菅首相の任命責任が問われる一方で、大阪地検特捜部の元主任検事による証拠品改ざん事件など不祥事が相次いだ法務・検察からは「今後の改革の予測が全くつかない」と困惑の声が上がった。
柳田法相は東京・霞が関の法務省内で同日午前10時15分から記者会見を開いた。「総理から、補正予算案を速やかに通さなければならないと話があった。補正を通すべく、私から身をひくと言った」と菅首相や仙谷官房長官の目の前で辞表を書いた経緯を明らかにした。前日の続投表明から一転。「一貫して任務を遂げたいという思いだった」とも語り、未練ものぞかせた。
今回問題になった、「個別の事案についてはお答えを差し控える」などとする発言(広島市での法相就任を祝う会で)については、「地元の皆さんで、よく知っている仲間だから気を許しすぎた。結果的に不用意というかジョークまじりというか……」と釈明。「ああいう発言は私の非で、心からおわびしなければならない」と謝罪した。
さらに柳田法相は、問題発言の背景にあった「刑事訴訟法47条」の規定にも言及。公判前に訴訟に関する書類を公開しないとする同条について、「解釈と運用を検討していただきたい」と訴えた。
法相辞任「自ら申し出」と菅首相=柳田氏の説明とずれ 2010年11月22日 時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010112200496
菅直人首相は22日午後の参院予算委員会で、国会を軽視するような発言をした柳田稔前法相が辞任したことについて「(2010年度補正)予算審議などにいろいろと影響が出る傾向になった。最終的には本人が自ら辞任を申し出た」と説明した。
柳田氏は辞表提出後の記者会見で、首相から「補正予算案を一日も早く通さなければならないことを理解してほしい」と暗に辞任を促され、自身の発言が国会審議の「障害になりつつあった」ことを考慮し、その場で辞表を書いたことを明かしている。首相としては、「更迭」との見方を否定したものだが、柳田氏の説明と微妙なずれが表面化した。
首相は同委員会で、「法相を務める能力があると思い、任命したが、今回は自らの判断として辞表を出されたのでそれを受け止めた」と強調した。また、首相は当初、柳田氏の続投を支持したことに関し「本人が真摯(しんし)に謝罪して発言を撤回し、今後しっかりやっていくと言ったので、そういう形で推移すればいいと思っていた」とも語った。自民党の宮沢洋一、丸川珠代両氏に答えた。
首相らのシナリオ通り…柳田法相更迭 2010年11月22日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101122-OYT1T00640.htm
柳田法相が22日朝、「続投表明」から一転して辞任したのは、菅首相ら政府・民主党首脳が前日の21日夜に協議して決めたシナリオに沿った動きだった。
首相は21日夜、首相公邸で民主党の岡田幹事長や輿石東参院議員会長、仙谷官房長官らと対応を約2時間協議した。この場で、法相が22日朝に首相に辞意を伝える段取りを決めたとみられる。国会審議をこれ以上遅れさせたくないとの判断に加え、公明党が柳田氏の自発的辞任ではなく「内閣が責任を持って罷免すべきだ」(公明党の井上幹事長)などと求めたことに応じた、との見方がある。
協議に出席していた民主党の鉢呂吉雄国会対策委員長は、柳田氏の辞意表明前の22日朝、自民党の逢沢一郎国対委員長に辞任での事態収拾の方針を伝えた。
柳田氏が21日午後に法相を続投する意向を表明していたことについては、政府・民主党首脳部と事前にすり合わせた上だった、との指摘が出ている。続投に強い意欲を示している閣僚を、首相が2010年度補正予算案の成立を期すために更迭する形を取ることで、「辞任カード」の効果を高めようとした可能性がある。
政府内では、柳田氏の進退について「辞任やむなし」との声が強まる中、問責決議案の提出前に自発的に辞任すれば、野党が問責決議案の効用に自信を深めて攻勢を強めるとの警戒感が強かった。柳田氏にあえて続投表明させることで、世論の動向や野党の反応を見極め、「落としどころ」を探ったと見る向きもある。
岡田氏、法相辞任「残念だがありがたい」 補正成立に責任 2010年11月22日 日経夕刊
民主党の岡田克也幹事長は22日午後の記者会見で、柳田稔法相が同日辞任したことに関し「辞任を表明しなければ補正予算の審議が全く進まない、あるいは問責決議案が出れば国会が不正常になるという中で苦渋の決断をされた。幹事長として国会全体について、とくに補正予算を一刻も早く成立させる責任があり、(辞任の)決断は残念だがありがたかった」との見解を示した。
地元の広島市での発言が辞任につながったことに関しては「不適切な面があったのは事実だが、辞任に値することとは必ずしも思わない」と擁護する姿勢を見せた。
また、自衛隊を「暴力装置」と表現した仙谷由人官房長官に対し、野党側から問責決議案を提出しようとする動きが出ていることを巡っては「人間誰しも言い間違いがある」としたうえで「出すかどうかは政党の判断だが、基本的に多くの方が納得する理由がなければ乱発するのは議会政治に必ずしも良いことではない」と批判した。
柳田法相問題で野党、首相の任命責任追及へ 2010年11月22日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101122-OYT1T00790.htm?from=main1
野党は、柳田法相の更迭を受け、菅首相の任命責任追及などで引き続き政府・与党を揺さぶる構えだ。
自民党は参院で仙谷官房長官や馬淵国土交通相の問責決議案提出も検討している。ただ、公明党には仙谷氏らに対する問責提出に消極論もあり、自民党は時期などを慎重に判断する方針だ。
自民党は22日昼、谷垣総裁ら党幹部が国会内で今後の対応などを協議した。石原幹事長は協議に先立ち、国会内で記者団に「(柳田氏の)辞任は当然だ。任命したのは誰か。菅首相だ」と述べ、首相に任命責任があると批判した。仙谷氏らへの問責決議案については「私たちの態度を明確にする意味がある」として、提出に改めて意欲を示した。
自民党の逢沢一郎国会対策委員長は22日午前、柳田氏の更迭を受け、民主党の鉢呂吉雄国対委員長と都内で会談し、〈1〉中国漁船衝突事件の流出映像の国会提出〈2〉小沢一郎民主党元代表の証人喚問〈3〉政治的発言をする部外者を自衛隊関連行事に呼ばないよう求めた防衛次官通達の撤回――を改めて求めた。
で、22日の朝に 予定通り? 柳田法務大臣が辞任です。
それにしても、この期に及んで柳田氏は見苦しく、菅総理や岡田大臣もしらじらしいにも程があるというか何というか…(呆れ
本来ならば、菅総理自らが罷免しなければならなかったのに、これではますます『逃げ菅』のイメージが強まってしまいますし、浮動層の民主党離れもますます進むことになるのではないでしょうか…。