石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

国際物流ハブ拠点としての沖縄の可能性を実感!

2012-09-27 23:30:05 | 活動レポート

9月27日(木曜日)は、今回の宮古島~沖縄視察の最終日。目玉の一つとして楽しみにしていた「国際物流ハブ拠点・沖縄」の現場を見て来ました。

まず結論から言えば、これまで改正沖振法の審議等を通じて、いつか実現したい「夢」のように議論していた国際物流ハブ拠点としての沖縄の可能性が、もうすぐそこまでやって来ている「現実!」のものとして実感することができました。正直に言って、視察の間中、もう体中ワクワクしっぱなしでした!

その思いはなかなかブログでは伝えきれないと思いますが、写真を見ながら私の興奮のさわりだけでも感じていただければ・・・(^^ゞ

そもそも今回の視察を決意したきっかけは、日経ビジネス2012年8月6~13日号で特集されていた「アジアを引きつける新産業の衝撃 沖縄経済圏」と題する記事を読んだこと。そこには、「那覇発・航空革命~アジアの物流を制す」として、ヤマト運輸が全日空と協業し、那覇空港の沖縄国際物流ハブを活用したアジア各国向けの『宅急便』サービスを開始する計画が書かれていたのです。

「これは凄い!」と、早速、いつもお世話になっているヤマト運輸労働組合に「視察させて下さい!」とお願いしたところ、快く引き受けていただいて、今日の訪問が実現したわけです。

 

さて、視察のスタートは、糸満市にある沖縄ヤマト運輸株式会社への訪問から。

到着後、赤嶺真一社長にご挨拶し、視察の目的をご説明するとともに、沖縄ハブ化構想に関してしばしの意見交換。ここで、赤峰社長から将来の構想を伺い、すでにワクワク状態の開始です。特に、私が日頃から思い描いている「ゆくゆくは、沖縄をアジアtoアジア、世界to世界のハブ拠点に」という方向性について意見の一致を見たことが嬉しかったのですね。


(最初にお話を伺った沖縄ヤマト運輸。向かって私の右側が赤峰社長さん、左が沖縄主管支店長さん)

 

続いて、会議室へと場所を移し、担当の方から今後の計画についてご説明をいただきました。

長くなるので細かくは説明しませんが、ごく簡単に言うと、今、全日空がアジア5都市(上海、ソウル、台北、香港、バンコク)との間で展開している深夜運行の貨物便を利用して、これら都市との間で国際宅配便事業を展開し、今、4日間ぐらいかかっている配達を、日本のほとんどの地域から翌日配達を実現しようという計画です。国内主要都市からは、午後6時までの集荷で翌日配達が可能というのですから、これは凄いことです。

そして、このスピードは、アジアの主要拠点との距離を縮め、関連するビジネスの可能性を拡大してくれます。

例えば、これら拠点に製品を輸出する企業は、沖縄に在庫を確保することで、注文を受けて翌日に配送することが可能になります。また、沖縄に生産拠点を設けてしまえば、そこからすぐアジアに輸出出来ることになります。さらに、部品を海外から輸入して組み立てを行い、また輸出するような場合は、関税や消費税を払わなくていいので、コスト的にも大きなメリットがあります。

さらにさらに、部品の修理を行う会社などは、5つの拠点にそれぞれ修理工場を置かなくても、沖縄に一つ置いておけば、翌日に受け取って修理して、また翌日に返送する、なんてことも可能になるわけです。

すごくないですか? だって、海外から輸入したパーツを使って完成品を沖縄で組み立て、そして輸出することで、日本品質を確保しながら安価な製品が作れ、さらにその製品にはれっきとした「Made in Japan」のタグが付けられるのですからね!

(今日の視察にご同行いただいた、ヤマト運輸労働組合の皆さんと、NTT労組沖縄総支部の砂川委員長と一緒に)



そんなお話を聞いて、ますます夢を膨らませながら、ではその物流拠点の現場を見に行こう!ということで、今度は全日空さんの拠点を訪問しました。

(那覇空港航空貨物ターミナルの入り口。相当に厳重な警備でした)


全日空では、沖縄貨物ハブと新・航空(物流)ネットワークの全容について、特にその優位性を中心にご説明をいただきました。詳細は、こちらをご覧頂きたいと思います。 また、より詳細な情報をご所望の方は、ここにアクセスして下さい(注意:パンフレットが.pdf形式で開きます)。

ここでは、写真で視察の模様と物流拠点の内部をご紹介します。 


(一番下の右側の写真の奥の方が、ヤマト運輸が利用予定の国際貨物エリア。来年には、空港に隣接する
国際物流拠点産業集積地域内に建設中の物流センターもオープン予定)

 

以上、急ぎ足での報告となってしまいましたが、今回、沖縄の将来にとって大きな役割を果たす沖縄ハブ空港の国際物流拠点を視察出来たことは、本当に有意義でした。もちろん、この物流拠点はあくまでインフラであって、これを利用してくれる顧客(企業)が増えていってくれなければいけません。また、沖縄ヤマトの赤峰社長もおっしゃっていましたが、航空貨物だけでは限界があるので、やはり国際ハブ港湾の整備も進めながら、「空の道」「海の道」を合わせ持っていくことが国際ハブ都市化には必要不可欠です。

その意味で、「勝負はこれから」ですが、本当に大きな可能性を感じさせてくれました。今後の展開に大いに期待したいと思います。

今回の視察でお世話になった皆さん、本当にありがとうございました!


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1 コメント

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沖縄 沖縄 (y浦野)
2012-10-02 22:23:43
この様な動きが出てきたのは確かに喜ぶべきことですが、国による積極的な投資により大きなリターンを得るという発想が何故でてこないのでしょうか? 民間の動きだけではシンガポールには敵わないと思います。地政学的なポテンシャルは抜群であるというのが私の持論です。
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