石橋みちひろのブログ

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総務委員会でNHK決算に関する質問

2011-05-26 23:55:48 | 活動レポート
今日の午後、参議院総務委員会が開催されて、平成20年度および平成21年度のNHK決算について質疑が行われました。私も、民主党の二番バッターとして質問に立ちました。



質問は次の4点:

 1.公共放送としてのNHKの役割について(數土 経営委員会委員長に)
 2.平成24年度から受信料の10%還元を実施するという約束について(同)
 3.新しい時代における公共放送のあり方、特に国際事業やインターネットの活用について(松本NHK会長)
 4.研究開発投資について(松本NHK会長)

數土委員長、松本会長からは、おおむね、前向きな答弁をいただけたと思います。特に、數土委員長は、平成24年度からの受信料10%還元について、「約束を重く受け止めていく。ボールはNHK経営陣に投げられているが、具体的中身についてはしっかりと今後議論していく」という考えを示し、これまでの経営委員長が言っていた「受信料還元は受信料値下げによって行う」という立場には囚われない考えを示しました。これは、3年前と状況が大きく変わっていることを考えると当然だと思います。あらためて、どういう形で国民(視聴者)に還元することが最も適当か、国民の意見も聞きながら最終決定を図っていっていただきたいと思います。



国際事業展開、インターネットの活用については、私以外の委員も質問されていましたが、松本会長はかなり積極的な姿勢だと受け止めました。今後、放送法の改正も視野にいれながら、私たちとしてもしっかり議論を進めていかなければならない課題です。

さて、今日は朝8時から、超党派の「ILO活動推進議員連盟」の第3回勉強会を開催しました。木曜日の朝ということで、他の多くの会議とバッティングをし、議員本人の出席率は非常に悪かったのですが、それでもILOのパートナーである政労使の三者から大勢のご参加をいただいて、6月1日からジュネーブで始まる第100回ILO総会の議題について勉強をさせて貰いました。



今回のILO総会、議題のメインは「家事労働」に関する新しい国際労働基準(条約および勧告)の設定です。今の日本にはあまり馴染みのない家事労働(いわゆるメイドさん)ですが、アジアでは非常に多くの労働者が従事をしていて、人権や労働者の権利侵害が甚だしい分野なのです。

例えばフィリピンでは、田舎からマニラなどにメイドとして働きに出てくる女性たちが大勢います。住み込みで月給3000円~5000円とかで働いているケースが多いと思いますが、それでも田舎生まれの若い女性たちにしてみれば、雨に濡れずに寝るところがあって、一日三食食べられるというのはとってもありがたいことなのですね。しかし一方で、休みなく働かされたり、暴力をふるわれたり、奴隷のような扱いを受けるケースが後を絶ちません。また、フィリピンから海外へ、例えば中東や、香港やシンガポールへメイドとして出稼ぎに行く女性たちも大勢いますが、同じように人権侵害を受けるケースが数多く報告されています。

今回のILO条約は、このような家事労働の実態を踏まえ、家事労働者の基本的権利を他の労働者と同じように守り、差別や権利侵害のない、安全かつ適正な労働環境を構築することを批准国に求めるものです。

今日の勉強会ではあまり深く話はしませんでしたが、今回のILO総会で無事に採択されれば、その具体的内容や、アジアの家事労働の実態などについて議連としても勉強をしていきたいと思っています。

以上、今日の活動報告でした!

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