参議院ODA調査団、今日はビルマ（ミャンマー）での三日目です。
ネピドーでの活動は昨日一日で終了し、今日は朝早く出発して、バスでヤンゴンへ向かいます。高速道路で約5時間の道のりということで、朝6時に朝食をとり、6時半にはネピドーを出発しました。
これ、朝6時過ぎのネピドー。と言っても、ホテルから撮ったごく一部の風景ですけど・・・。
高速に乗って、ヤンゴン目指してひた走ります。道中の風景はこんな感じ。この風景が延々と続きました。でも、途中、小さな集落があったり、道路沿いに民家や商店が見えたりして、ビルマの人々の暮らしの一端を垣間見ることが出来てそれなりに楽しめました。
途中、ネピドーとヤンゴンのほぼ中間地点に、いわゆるサービスエリアのようなところがあり、そこで休憩をとりました。いや、ここがなかなか面白かった。多くの地元の皆さんが、朝ご飯を食べてました。われわれは既に朝ご飯を食べていたので、残念ながら見学だけ。いや、ここでご飯食べれば良かった、ホントに。
で、なんと、メニューにはお寿司が！！！ 確かに、女の子がお寿司を売ってました。見た目がお菓子のような色をしたお寿司。エビとサーモンが美味しそうだったので食べようかと思ったのですが・・・止めときました。
働いていたのは多くが女の子。若い女性だったので、10代から20代が中心ではないかと思います。てきぱきと動き回っていました。
2キロのお米が2000チャット（約200円）。ビルマ（ミャンマー）産のワインが7500チャット（約750円）。さて、高いのか安いのか・・・。
そして、無事にヤンゴン市内に到着。予定より1時間近くも早く戻ることができて、時間にちょっと余裕が出来たので、再び、シュエダゴンパゴダへ。今回は、駆け足で上まで上がり、近くへいって拝んでくることが出来ました。
近くで見ると凄いですね。荘厳です。多くの地元の皆さんがお祈りをささげ、そして多くの観光客が訪れていました。そして、ここで何と、凄いことが！ 民主党の高橋衆議院議員にばったり出会ったのです！いやいや、こんなこともあるもんですね。
この後、私は一人で一足先にシュエダゴンパゴダを離れ、ILOのヤンゴン事務所長であるスティーブ・マーシャルとの会談を行いました。スティーブは、2007年頃からヤンゴン事務所の所長として勤務し、ビルマ（ミャンマー）の強制労働問題や労働基本権の問題などへの対応を行ってきました。スティーブからも、現在の民主化の進展には前向きな評価があり、懸案となっている労働団体法の施行についても、2月末ないしは3月上旬までに施行規則が決定されれば、法律も施行され、労働組合の登録が認められるようになるだろうとの見解が示されました。これは大変、貴重な情報です！
続いて、再び団と合流し、アウン・サン・スー・チー女史率いるNLDの幹部（中央執行委員会メンバー）との会談に臨みました。お二人は、長年にわたって民主化闘争に身を投じ、そして、長期にわたって投獄された経験をお持ちです。このお二人からも、現政権が進める民主化の取り組みに対する前向きな評価を聞くことが出来ました。今後は、4月1日に実施される補欠選挙で勝利し、さらなる民主化を大統領と協力して進めていきたいと抱負を語ってくれました！
そして、ヤンゴンでの最後の訪問先は、リハビリテーション強化プロジェクトセンター。ここでは、病気や事故で障害を負ってしまった方々のリハビリテーションと、義足や装具などの製作を行っています。リハビリテーション専門の病院は、ビルマ（ミャンマー）でこの病院だけ。各地から理学療養士がここに技術の習得・向上のためにやってきます。貴重な貢献ですね。
ということで、3日間のビルマ（ミャンマー）視察を無事に終了し、お世話になった大使館やJICAの皆さんに別れを告げて、次の目的地、ラオスのビエンチャンへと移動しました。初めてのビルマでしたが、今回は「行って良かった！」というのが素直な気持ち。今後、民主化の進展と少数民族との和平の進展を注意深く見守りながらも、その流れを確かなものに出来るような形での支援を幅広いステークホルダーとの対話によって検討し、ビルマの国民がようやく訪れる平和を享受できるよう、日本としても応援していきたいと思います。
以上、ビルマ（ミャンマー）での活動、最終日の報告でした。ところで、ラオスの首都、ビエンチャンに着いたのは夜の10時前。近くにはなんと、コンビニがあったので、早速行ってラオスビールを仕入れてきました。これを飲んでゆっくり休み、明日の行動に備えます！
