石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

JICAボランティアの派遣前訓練修了式 in 駒ヶ根

2012-03-10 23:44:30 | 活動レポート

新宿から高速バスに乗って約3時間半、長野県の駒ヶ根に行ってきました。目的は、国際協力機構(JICA)の駒ヶ根訓練所の視察と、JICAボランティア平成23年度第四次派遣隊の派遣前訓練修了式への参加です。

JICAが派遣している青年海外協力隊員やシニアボランティア隊員の皆さんは、任国に赴く前、65日間の派遣前訓練を受けます。国内には二カ所の訓練所があって、そのうちの一つが駒ヶ根にあります。ちなみにもう一つは、福島県の二本松にあります。

今回は、第四次隊の訓練修了式が行われるということで招待を受けたわけですが、折角の機会なのでぜひ訓練所の視察をさせて欲しいと思い、短時間でしたが所内を案内してもらいました。


65日間の訓練期間中、ほぼ3分の2の時間をかけて行われるのが語学の集中訓練。英語やフランス語などのメジャーな言語ならまだしも、ヒンズー語やベンガル語、ウルドゥー語など、とっても難しい言語を短期間で習得するのは至難の業。それでも、経験豊富なネイティブ講師たちのおかげで、多くの隊員たちは無事、試験をパスして旅立っていきます。

上の写真は、ある言語の教室に置かれていたホワイトボード。研修を終えた隊員たちから、お世話になった講師に対する感謝のメッセージが綴られていました。

 

これが図書室。各国語の教材や辞書の他、任国の資料などが置かれていました。なかなか一般には資料の少ない国も多いので、隊員たちにとっては貴重な情報源です。

 

これが食堂の献立。65日間、一度として同じメニューがないのだそうです。それは凄い! 隊員たちの活動は、朝7時から、消灯の夜11時ギリギリまで続きます。毎日しっかりと栄養を取ることが大事ですからね。
 

ロビーに飾られていた隊員たちの作品。国旗に「絆」の文字を描いています。隊員の一人がデザインを担当して、全員が参加して完成したそうです。素晴らしい出来ですね。

施設内には、生活実習室もありました。分かりやすく言えば、技術家庭科の実習室みたいな感じ。ここで、緊急時の食事の作り方などを学ぶのだそうです。かつて訓練期間がもっと長かった頃は、野外でのサバイバル訓練も行われいたとのこと。確かに、隊員たちが赴く地域の中には、非常に厳しい生活環境の所も少なくありません。電気やガスの無いところでどう食料を確保するかは、絶対に必要な知識ですね。

また、隊員たちが行う「自主講座」というのもあるのだそうです。これは、さまざまなスキルを持った隊員たちが集まる訓練所ならではの取り組み。隊員が先生になって、自分が得意とするスキルや知識を他の隊員たちに教えるのです。知識の共有化になるだけでなく、絆の強化にもつながるいいアイデアですね。

 

さて、施設の見学後、いよいよ修了式。今日は、94人の隊員たちが修了証書を受け取りました。

 

最も感動的だったのは、隊員を代表して一人の女性隊員が謝辞を述べたとき。65日間の訓練期間中に、隊員同士や語学講師、研修所のスタッフ、そして地元の皆さんらとのさまざまな「絆」が生まれたこと、その絆を大切にしながら、今度はそれぞれの赴任地で新たな「絆」を創り出していく決意であることなど、隊員たち全員の今の思いを代表する素晴らしい謝辞でした。

 

今日で訓練が修了したわけですが、隊員たちにとっては今から、ここからが本当の挑戦。早い人はもう2週間後に出発になるそうですが、健康に留意してがんばってきて欲しいと思います。そして、ぜひ、楽しんできて欲しいですね。辛いことも、上手く行かないことも多いと思いますが、それを含めて自分の挑戦を楽しむこと、それが一番です。

Good luck and all the best!


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