2日目は、フィンランド大使館に赴き、フィンランドの先進的な取り組み、日本との経済交流の関係、市民生活の実情などを聞かせていただきました。昨日、お話を聞いたことなども含まれ、フィンランドの経済成長が低迷している理由として2つ挙げられ、①情報を扱う大企業NOKIAへの依存からの教訓、②ウクライナ侵攻に伴うロシアとの関係の悪化があげられるということでした。世界幸福ランキング8年連続1位のフィンランドの状況、出生率の現状から、大使の率直な考えなども聞かせていただきました。ここでも、高いデジタル教則力やNATOに加盟したフィンランドの徴兵制や市民防衛制度を維持し、ロシアとの関係づくりも難しい方向に変化してきているそうです。
そんな中、教育と情報に力を入れていき、社会保障制度が確立しているフィンランドで、自然の中で家族と豊かに暮らすことを望み、あくせくと働き儲けようとする感じではないようです。
昼からは、フィンランド林業協会(メッツァテオリスース)に伺いました。
元環境大臣をされた方がCEOでおられ、森に入っても良い法律から、温暖化を防ぐために、化石燃料を減らしていき、製材所やパルプ工場はもちろん、バイオを使って、木材を衣類や包装紙、あらゆるものに変えていっているそうです。印象的なのは、すでに、活用された空気中の炭素を再度使っていき、新たな鉱物などを使わず、循環させることで、温暖化を防ぐことも技術的にはできるという話でした。
コストはかかっても自分たちの向かっている方向は正しいと強く思って行動されていることに、ポリシーを感じました。こうした思いの仲間を増やしていき、世界中に広げていきたいと言われました。

