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ゆめ未来     

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今週の読書! 孤狼の血/偽りの楽園

2016年01月09日 | もう一冊読んでみた
 今週は、この2冊。
 孤狼の血/偽りの楽園

■『孤狼の血/柚月裕子』  2016.1.9

 柚月裕子氏の『孤狼の血』は、『このミステリーがすごい!2016年版』 国内編第3位に入った作品です。
また、12月21日に発表された、第154回直木賞(平成27年度下半期)の候補作にノミネートされました。
読んでみました。
この手の作品では、よくある話の展開であり、個性的な刑事、人情味溢れるヤクザなど、大凡の結末は想像出来ます。
読めば面白いのですが、ぼくにとって、心豊かになれる読後感は感じなかった。

    『 孤狼の血/柚月裕子/角川書店 』



■『偽りの楽園/トム・ロブ・スミス』  2016.1.9

 トム・ロブ・スミス氏の『偽りの楽園』は、『このミステリーがすごい!2016年版』 海外編第14位入った作品です。
話の最終部分になるまで、「母の告白は真実か狂気か」明かされなかった。
諄々と語られる母親の告発に、ぼくは、ガッチリとつかまれ、本を置くことかなわず、結局、どうなるんだろう?と最後まで付き合わされてしまった。
地味ではあるが、読ませる作品でした。

 女が虐待や不当な権力に対抗して立ち上がったときに、精神状態がおかしくなったと言って、女を黙らせようとするのは、何百年もまえから試され、おこなわれてきた方法よ。

 いつまでも誰にも見られていない状態が続くと、人間、自分の振る舞い方に関する考えが変わってくるものよ。受け容れられるものと受け容れられないものについての考えも。
でも、一番大切なのは、人間には逃れられるものと逃れられないものがあることがわかるようになることね。


 何かの決断をするときに大切なのは、ひとりになったときに自分をどう思うかということよ。

 あるのはただ森だけ。わたしの子供の頃にあって、わたしが死んだあともずっとありつづける森があるだけだった。

 好き嫌いを別にすれば、欲しいものはなんでもいつでも手に入れちゃう人って、やっぱり尊敬に値する人なのかもね

    『 偽りの楽園(上・下)/トム・ロブ・スミス/田口俊樹訳/新潮文庫 』


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