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親父のグチ

忠犬ハチ公

2012-06-02 | アナログ親父の独り言
先日の新聞に、忠犬ハチ公の話題が載っていた。
「果たして、ハチ公は忠実さで飼い主を駅前で何日も待ち続けていたのか?」
という投げ掛けである。

軍事国家だった”大日本帝国”の教育性で、忠犬という呼ばれ方をしたのではないか。
という物なのだが、いかがだろうか?
確かに、犬は飼い主に忠実である。
しかし、本当に忠実さで待ち続けたのか。
ハチ公は、飼い主に遭いたくて待っていたのではないか。
優しい飼い主が帰ってくるのを、首を長くして待っていたのではないか。

そちらの方が、心の中にシックリくる。
そちらの方が、夢があり心温まる。

人とペット。
(あまり、この”ペット”なる言葉は好きではないが、あえて書こう。)
この両者の間に生まれる愛情。
時には友情であり、兄弟愛、親子愛が生まれる。
飼い主は、我子のようにペットを可愛がる。
ペットも、自分が人間であるかのような錯覚の中で生活する。

忠誠心ではない。
愛情なのである。

労使関係、先輩と後輩、上司と部下、そして親子。
この関係も同じ。
相互に愛情が無ければ、味気の無いものになってしまう。

俺の大学時代の弟子は、自分の会社で働く人たちを、本当の自分の子供のように愛し、仕事を教えている。

只、金を払い仕事をさせる。
又は、金のために嫌々仕事をする。
これでは、人生も夢も無くなる。

人のつながりは、愛情のつながりであって欲しい。

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