保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

嵐山で「もみじ祭」に遭遇!

2007-11-11 23:54:48 | 船頭
今日は3回も保津川を下ってきた私はっちん。

先日来、紹介しておりました「嵐山もみじ祭」には
午前の部と午後の部とも遭遇することができました。

船頭生活13年。2度も遭遇できるのは珍しいこと。
一昨年などは1度も遭遇することができず
「本当に今日、賑やかな祭があったのか?」と信じられない
ほど、「祭りのあと」の静かで寂しい嵐山を通ったことも。
それに比べて今年は当り年だったのです!


午前の部の祭の風景です。飾り舟の舞台では、楽人が
笙や龍笛、篳篥で美しい音色を奏でると舞人が優雅な踊り
を披露します。平安絵巻から出てきた様な典雅な風景。

おや~そこに水戸黄門様がお乗りなっている舟が・・・
「東映映画村」と染められた垂れ幕をした飾り舟です。
黄門様の凛々しいお姿を眺めていると・・・あれは!
「俳優の山根誠二さんではありませんか!!!」
「師範~(東映関係者は私のことをそう呼ぶ…)」
とにこやかに笑いながら私に手を振る山根黄門様。
隣に綺麗な女優さんと同乗しながら私の船の横を
通り過ぎて行きました。


2度目に下った午後の部では、祭の前の式典の様な
ものが行なわれていて、関係者の挨拶が聞こえてきます。
おや~どこかで聞いたような声???その声を方を見ると
我が亀岡市の前の市長であった田中英夫前衆議院議員さん
ではありませんか!

華やかでにぎやかな式典の横を私達の保津川下り
の船が横切っていきます。

色とりどりの華やかで優美な飾り舟と私達の薄茶色の舟。
同じ嵐山の水面に浮んでいても‘余興舟’と‘産業舟’
の違いは大き過ぎる~
高貴とは美しきものなり!身分とは残酷なもの!
と実感させられる瞬間です。

王朝貴族の遊びから生まれた伝統の芸能と京の庶民の
生活を底辺から支えてきた伝統産業が舟という乗り物を
使い時空を越えて遭遇します。

そんなことを考えながらも平安絵巻の優雅さに
浸る間もなく3度目の出航の為に急いで駅まで走り、
亀岡の乗船場へと向かう船頭たち。

今も昔も「優雅さ」には縁がないことだけは変わらない様です。

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