保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

天候に泣かされた年でした。

2004-12-21 17:41:20 | 船頭
今年の保津川下りの事業内容を総括する「12月経営協議会」が本日、
遊船事務所にて開かれました。

昨年に引き続き今年も、保津川遊船企業組合の本部協議委員の
末席を汚している私はっちんも出席し、今年発生した諸問題に
ついて会議に参加してまいりました。

今年は例年にない集中豪雨や台風上陸が相次ぎ、風及び水害による
運航中止日がなんと!48日もあり日中途中から中止になった日を
合わすと合計61日にも達し、約2ヶ月間運航を中止していたことに
相当する計算になります。

この数字は、嵯峨野観光鉄道(トロッコ列車)が開通した平成3年以降
では、平成7年の大干ばつによる‘40日川止め’を
大きく上回る最悪の記録となりました。

当然、流船数、売上高ともに前年度対比で大きく下回るという、
厳しい事業結果となりました。

幸いなことに、予約数や運航再開時からの成績は、
順調に推移していることから‘保津川下り’の人気そのものには
減少がみられなかった事がせめてもの救いでしょうか。

しかし、多くの識者が警鐘を促しているように、今後の
自然環境が益々異常をきたしてくる様な事になってくるなら、
この一年だけの不運な出来事として片付けられない
難しい問題にならないか?不安は残ります。

今年のように熱帯気候系の天気がもし来年も続く事があれば、
同じ結果になることも充分考えられることです。

自然とともに生きる私達船頭にとって、環境問題は
即身近な問題に発展します。
今後も高い意識をもって考えていかねばならないと考えています。


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