保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

散り紅葉が語りかける‘いのち’の大河。

2011-12-16 09:36:29 | 船頭の目・・・雑感・雑記
季節は師走に入り、めっきり初冬らしい寒い日が多くなってきました。
保津川下り乗船場のモミジもそろそろ散る時を迎えております。

紅葉の散る姿には、ものの哀れを感じさせます。

紅葉は終焉の近づきを感じると、自らで水分と養分を断ち、
葉緑素を壊して、緑から赤へと色づいていくといわれます。

自ら終焉の時を悟ったモミジの葉は、最後に残った‘いのち’の
炎を燃やすように真っ赤に染まっていきます。

その鮮やかな姿に、見る人は思わず驚嘆のため息を出します。

その時、モミジは見る人から最高の賛美を貰い‘いのち’のフィナーレを迎えるのです。

赤の染まり具合が極みに達した葉は、冬を呼ぶ寒い風で煽られたり、
雨露の重みに耐え切れず、力尽きるように散っていきます。
まるで‘いのち’の炎が燃え尽きて落ちていくように・・・

落ちたモミジの葉は、地面に赤く敷き詰めた絨毯のように広がり木々を囲みます。

そして落葉たちは、木の根に残り火を吸い込まれるように枯れていき、
来年また葉をつける木々の栄養となり、永遠となります。

生まれ変わり、出変わりしながら、姿を変え永遠に続く‘いのち’の大河となって・・・

自然の移ろいは私たち、人に‘いのち’とは何かを語りかけてくれている そう感じるです。


*保津川下りは12月から「冬季船」時間となっております。
始発船は朝10:00、最終船は2時30分となります。
定期便は10:00、11:30 1:00 2:30。
定期船はお客様お一人でもおられれば出航いたします。

冬季船にご乗船の方はお気を付け下さい。

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