保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

保津川遊船中国語講座・留学生講師さんの送別会。

2010-09-26 23:07:50 | 船頭
保津川遊船の若手船頭が集まり勉強している「中国語講座」。

その講師をしていただいていた蔡(さい)さんと陳さんのお二人が
月末に母国・台湾へ帰国されることから、中国語を習っていた船頭衆で
主催した「送別会」を、亀岡市千代川町にあるイタリアン・カフェ
「SCIANTO (シャント)」で開催いたしました。

お二人は18歳の時に台湾から来日され、亀岡市にある京都学園大学へ留学された、
この9月に無事、ご卒業されました。

浜崎あゆみの大ファンというお二人。浜崎さんの歌詞の意味を知りたくて日本語に興味を
持ち、ライブに行けるから日本の大学へ留学したというから筋金入りの浜崎ファン。
もちろん勉学にも励み、日本での4年間の女子大生ライフを満喫され、帰国の途に就かれます。

おかげさまで、2年間の講座により、中国語初心者の船頭衆も何とか片言ですが
会話ができる者が増えてきたところです。

その感謝の気持ちを込めて、生徒みんなでお二人の「送別会」を企画したというものです。

私はなかなか講座に参加できなかった不良生徒でしたが、最後は礼を尽くして
お見送りするのが東洋人としての礼儀というもの。
また、途中、お別れの挨拶をする時には、しんみりとなる場面もありましたが、
そこは遊船の船頭です。最後まで賑やかにお見送りするのが船頭の流儀ということで、
亀岡市で唯一生パスタが食べられるイタリアンのお店であるScianto (シャント)の
美味しいお料理に舌鼓を打ちながら、歌あり、コントありの笑いの絶えない、
本当にいい「送別会」だったと思います。


もちろん、これだけでは終わりません。
お約束の二次会、カラオケ日台交流戦も行われ、夜が更けるのも
忘れて、騒ぎまくっていたのでした・・・
最後はみんなで肩を組み輪をつくり、Ⅴ6の「WAになっておどろう」
を合唱し、終了致しました。


私と中国語との出会いは早、20年以上も前となった学生の時に受講した第二外国語。
今の時代とは異なり、中国も日本に憧れを抱いていて、国民も友好的なよき時代でした。

4回生の時には中国へ10日間滞在し、その後も3度の訪中を致しました。
北京や西安では、道ゆく中国の一般市民にアイスクリームをおごって貰ったり、
地元の人が行く中華料理屋にも連れて行って貰い、本場の中華麺を戴いたり、
いい思い出があの当時の中国にはいっぱいありますが・・・

まあ、このように中国語に触れる機会があった訳ですが、昨年、勉強を再開した時には、
全く忘れてしまっている言葉が多くて、本当にショックを隠しきれませんでした。
特に、中国語独特の発声音である基本の「四声」が上手く発音できなくなっていて
発声練習だけで授業が終わるという日もあったほど。
でも、遊船でまた中国語に出会えたことで、もう一度勉強する機会をいただきました。
もっと、参加できるといいのですが、多忙な日々は相変わらず…
これからも焦らず、ゆっくり学んでいこうと思える気を起させて下さった
蔡さんと陳さんとの出会いには感謝しています。

亀岡の観光舟下りの船頭たちと台湾の留学女子大生。

なんともおかしな取り合わせでしたが、これこそがまさに‘草の根国際交流’だと
私は確信した送別会でした。