保津川下りの船頭さん

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嵐山に‘和太鼓’が響き渡る「嵐峡フェスティバル2009」

2009-05-09 20:04:16 | 京都情報
今日、京都嵐山の大堰川(保津川)で「嵐峡フェスティバル2009」
という船上音楽祭が開催されていました。

この船上音楽祭は、嵐山観光の促進事業の一環として嵐山通船(株)や京都造形大学
などと協同して、地元のボランティア組織「京都嵐山・嵐峡フェスティバル実行委員会」が主催となって開催されるものです。

嵐山の自然をステージとして、大堰川の水上に設置した船上舞台の上で、
和太鼓やフォークなどの音楽演奏や演舞を披露し、嵐山通船の屋形船に
乗船しながら鑑賞するという風流なイベントです。

私が嵐山を通過するとき、ちょうど「和太鼓・悳炎(しんえん)」の演奏の
真っ最中でした。
しかも演奏の舞台となっていたのは水上舟舞台ではなく、川畔の岩場を舞台に
太鼓を配置して演奏するという大自然でのパフォーマンス。


和太鼓を叩く撥(バチ)が奏でる音と気合の入った掛け声が、嵐山の山々に
こだまし水面の振動と共鳴するが如く響き渡ります。

和太鼓の響きには心を高揚させる躍動感と神々しい荘厳さという
相反する感情を沸き起こさせる独特の音楽ですね。

古くは日本神話にも演奏シーンが登場したり、戦国時代には陣太鼓という自軍を
統制する為の道具に活用したそうなので、和太鼓の響きは日本人の
深層心理の中に深く刻まれた音なのかもしれませんね。

また、和太鼓の重低音の響きは赤ちゃんが母親の胎内にいた時に聞いた
鼓動の音に近いともいわれ、生まれたばかりの赤ちゃんが和太鼓がドンドンと
鳴り響いている所でもスヤスヤと眠りにつけるそうなのです。
そういえば、どこか懐かしい、ホッとする響きでもあるような~

この嵐山を舞台に行われる「嵐峡フェスティバル」は5年前から開かれていますが、岩場のステージでの和太鼓演奏とは初めての遭遇でした。
大自然のバックに演奏される和太鼓のパフォーマンス、本当にカッコよかった!

思わず、櫂を漕ぐ手を休めてしばらく聞き惚れてしまいました。

明日も舟舞台の上でフォークソングの演奏が行われます。


また、大堰川周辺に、伝統工芸品や学生の製作した作品を展示・販売する
「屋台村」を設営し、伝統産業の担い手と学生等のコラボレーションによる
新たな文化創造を模索する企画も進められます。
嵐山にお越しの際には是非、立ち寄ってみるのも面白いと思いますよ。