保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

速報!!「春うらら保津峡クリーン作戦」が中止!

2008-03-20 00:43:52 | プロジェクト・保津川
保津川の自然を守るNPO法人プロジェクト保津川
が20日、春イベントとして企画していた
「春のうらら保津峡クリーン作戦」が
河川増水の為、中止となりました。

保津川下りの船が流れている保津峡を、市民団体が
主体となり船をチャーターして清掃しようという
保津川400年の歴史始まって以来の初の試みとして
市内外からも注目を集めていたイベントでしたが、
雨による増水のため、やむをえず中止と
決定を致しました。

このイベントには京都・大阪はもとより、東京からも
参加希望があるなど、盛り上がりをみせていただけに
とても残念です。

申し込まれた方には誠に申し訳ございませんが、
今後、日程の変更等を視野に入れ、新たに計画を
立て直す予定ですので、何卒、御了承ください
ます様、よろしくお願い申し上げます。

今年最初の桜に思うこと・・・

2008-03-20 00:01:32 | 船頭の目・・・雑感・雑記
今日は冷たい春の雨が降っていますが、今週に
入り、春本番を思わせる暖かい(暑いぐらい?)日が
続きました。

そんな気候に誘われたのか?今年最初の桜を発見!

といっても京都ではなく、昨日、友人と訪れた
奈良県天理市のお屋敷の庭に咲いてました。

日本人にとって桜ほど、心揺さぶられる花はなく、
思い出の中に生きる花もないでしょう。

目の前に咲く薄紅色した花を眺めていると
幼い頃の風景が頭の中に甦り、広がります。

私にとって桜の原風景は、京都の桜の名所といわれる
平野神社の桜です。
京都は衣笠で生まれた私。
登校班に間に合わない小学生だった私にとっての
通学路は、平野神社境内を抜けるコースでした。
もちろん学校が指定している正式なルートではないの
ですが、学校と家とを結ぶ最短距離のルートで
遅刻を免れる為の時間短縮には最適のコースでした。

春の朝、爛漫の桜に覆われた境内の美しさは、遅刻しかけて
時間に追われている小学生の足すら止める輝きがあった。
薄い赤みをおびた可憐な花の集団は、朝の日光に照らされ
さらに輝きを増し、見上げた私の目には、お伽話で見聞きした
‘桃源郷’の世界が目前に広がる様な錯覚を見たのを
今でもはっきりおぼえています。
毎年、桜の花を見るたびに私は、あの頃感じた
春の暖かくのどかな原風景を思い出すのです。


今年最初の桜を見つけたこの奈良県天理市にも、
なんともいえないのどかさとゆっくりした時が
流れていて、幼い頃に感じていた雰囲気や匂い
が、どこか遠い記憶の中にしまいこんでいた
懐かしさと共に思い出させる所でした。

穏やかな春の日の昼下がり。
薄紅色の花びらに暫し、幼い日に帰る情感に浸る。
なんと‘贅沢’な時間なのでしょうか。