goo blog サービス終了のお知らせ 

保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

明日、はっちん道場「BBQ大会&ささぶね」を開催!

2006-09-01 12:31:28 | 空手・格闘技
ご承知の様に川下りの再開のメドが立たないまま、
なが~い夏休み中の私はっちん。

こんな時こそ、日頃できないことをやってしまおうと明日2日に
我が道場・斯道会のメンバーと「保津川BBQ大会&ささぶね流し」
を計画したのです。

私は仕事柄、休日、祝日がほぼ終日仕事となるため、
道場生やその保護者の方々とこのように休日を使った
親睦会的なものが出来ず仕舞いで前から申し訳なく思ってのです。

そこに今回の思わぬ長い休暇です。
じゃあ~この機会を利用して、生徒達や日頃お世話になっている
の保護者の皆様とゆっくりお話する場を設け親睦を図ろうというものです。

また、折角保津川の河原で開催するので、開削400年の象徴イベント
「ささぶね流し」も子供達と一緒にして、盛り上げたいと思います。

我が道場は生徒数だけで60名を越すのでその保護者となると
相当の人数になることも予想され、その準備となると
これは結構大変なのです。

先ず、食材となる牛肉、鶏肉、海鮮物などもあらかじめ
計算して足りる様に買っておかねばなりません。

食材の買出しは友人である京懐石・門の店主西田浩二さんに
付いて今日の早朝から京都中央卸市場に行ってきました。

市場に直接買出しに行くのは初めてのこと、どの品物がいいモノか?
今の相場はどのくらいなのか?全くわからないので
全て西田さん任せです。

でもさすが毎日市場に仕入れに行かれているだけあって
西田さんは市場内での顔も広く、品物を見定める目利きも鋭いのです。

大量に必要な牛肉も、有名国産牛を交渉の末、ビックリ価格でゲット!

また、専門分野である海鮮物ではいつも仕入れられている
「マリン産業」さんでゆっくり品定め。

マリン産業さんは西田さんをはじめ京都の有名店の料理人さん
御用達といわれるお店。専務の日比野さんは以前から
保津川400年記念の企画のことなどで協力していただいている方。

お蔭で、有名産地の蛸や剣先イカ、ホタテやあわびなど貝類も、
新鮮でいいものをたくさん用意して下さいました。

西田さんはじめ、皆さんのご厚意により、最高にいい食材が
思った以上に安く仕入れることができ、いい買い物ができたと
喜んでいるところです。
朝5時に早起きした甲斐もあるというものです。

さあ~あとは明日の本番を待つばかり。

いろんなことがありますが、明日はそんなことも忘れて、
楽しいBBQ大会にしたいと思っています。


買出しから仕込みまでお世話になった門の西田さん、
日比野さん本当にありがとう御座いました。

戦いの原点、PRIDEからもらった刺激。

2006-06-09 17:51:58 | 空手・格闘技
PRIDE存続の危機については前回も書いたが、
この総合格闘技ほど、武術者として刺激をうけた競技もない。

自分は16才から当時「地上最強の格闘技」と謳われた
「極真空手」の世界に身を投じ、自らの強さを追求してきた。

痛く苦しい練習に耐え、黒帯を許され大会でも活躍し、
アメリカの巨漢とも拳を交えるなど、その強さも確信した。

その格闘技を知るまでは。

その競技こそ総合格闘技「PRIDE」だった。

極限まで制限をなくしたなんでもありのルールは、一武芸の枠を大きく越え、
戦いの原点を白日のもとに晒していく。

そしてその光景を自分は見てしまった。

極真の重量級チャンプが総合格闘家ヴァンダレイ・シウバに秒殺されたのある。

しかも寝技ではなく、殴り合いで劣勢となり完膚なきまでに倒された。

極真=最強という、信仰が崩れ去った瞬間だった。

また、日本最強のキックボクサーが柔道出身の選手に
成すすべもなく敗れ去った。

空手家は大会を重視しすぎ、そのルール内だけで強さを磨いていただけだったのか?

掴んではダメ、投げてはダメ、絞めてはダメという打撃のみルールが
確立し整備されるほどに、空手は格闘技としての総合力を低下させていき
本来持っていたはずの荒々しさも失われていった。

空手は昔、武器を取り上げられた沖縄の人が
自らの身を守るためにつくり上げられた武術で、
生き残る為の究極の護身術だったはず。

本来持っていた、生への執着、死の恐怖からでてくる
荒々しさを忘れ「武道精神」という耳障りのいい言葉に逃げ、
お行儀のいい武術に成り下がってしまったか?

「PRIDE」は自分の武術者として忘れていた‘原点’を強く刺激した。

「今必要なのは空手に総合力を甦らす事」と考えてた自分は
いろんな格闘技を学ぶ為、東京の各格闘技道場へ出稽古の旅にでた。

一時は週に1日のペースで東京へ出かけた。

帰りの夜行バスの中で「今さら何を拘っているのか」と
ふと考える時もあったが、心の奥底に燻っている武道に賭けた
青春の残り火が、自分を突き動かした。

「PRIDE」は武道家としての自分をもう一度見つめなおす機会を
与えてくれた恩人でもあるのだ。

このまま、消滅してほしくはない。

いつまでも「最強」に拘る男達の受け皿として存在していてほしい。

そして戦いに生きる男達に夢を与えるリングであってほしいと願うのである。



PRIDEがあぶない!

2006-06-09 00:30:57 | 空手・格闘技
今、若者の間で絶大な人気を誇る格闘技イベント「PRIDE」があぶない。

年末の「男祭り」と題したイベントでは国民的番組「紅白歌合戦」
を向こうにまわし20%近い視聴率をたたき出すなど
今や大晦日の恒例番組となった感がある。

そのPRIDEを放映しているフジテレビが番組の打ち切りと
イベントからの完全撤退を発表したからことで、存続の危機に直面して
いるという。

マスコミ報道によると、運営会社である「ドリームステージエンターテインメント(DSE)」による契約違反が判明したことで、同社との契約を解除する」と
フジテレビ側が、DSEに対し契約解除を通告したことを発表したらしい。
フジ側はその理由として「‘不適切な事象’が起き疑惑が強まった」とだけ
説明し具体的な内容には明らかにしていない。

いずれにしてもフジテレビの放映権料という大きなスポンサーを
なくしたことで、PRIDEはミルコや吉田秀彦ら大物選手の
高額なギャラやイベント開催の費用に窮することが予想され、
事実上、存続が厳しい状況となるとの見方が支配的で
一ファンとして本当に残念な思いだ。

不適切な事象とは恐らく一部週刊誌でキャンペーンを張っていた
「DSEと暴力団との関係」のことだと容易に想像できるが
今度の株主総会での混乱を恐れたフジ側が事前に対応したと
いうのが本当の所だとは思う。

確かにPRIDEに限らず格闘技界と闇社会の関係は
昔から切っても切れない間柄だ。

戦後、プロレスやボクシングなどプロスポーツや芸能界の興行は
闇社会の大きな実業となって成長し、彼らの力で今日の隆盛を
作り上げたという歴史がある。

事実今でもこのような勢力とは手が切れず、彼らに頼らないと、
イベントというものは成り立たたない。
素人が簡単に手を出せる業界でないことは、関係者なら誰でも周知のこと。

莫大な放映権料を支払うテレビ局が事前に調べてないはずはない。
たぶんそれは、触れてはならない業界の‘タブー’だったのであろう。

今までプロスポーツ界で日陰の身であった格闘技界に
華やかなスポットを当ててくれたPRIDE。

格闘技に青春を賭ける若者に夢と希望を与えてくれたし、
今の最強というロマンを求めて、多くの純粋な若者たちが
血と汗と涙を流しながら練習に励んでいる。

彼らには罪はない。

いつの日か格闘技界が健全に発展し、その様な若者達に
明るい未来を与えることができるのだろうか?

またしても、格闘技界の負の部分が露呈された今回のPRIDE事件。
格闘技をこよなく愛し、自らも愛好する者としてこんなに
残念で悲しい結末はない。

K-1の出発点の大会「LAST CHANCE」の思い出。

2006-05-14 23:16:33 | 空手・格闘技
今日、人気スポーツ「K-1」のグランプリ予選となる
ヨーロッパ大会がオランダはアムステルダムで開催され、
その模様がフジテレビ系列で放送されました。

「K-1」は空手や拳法、キックボクシングなど打撃系格闘技の
頭文字Kを取って、世界最高の打撃王を決めようという大会で
今や世界中の若者や格闘技ファンに絶大な人気を誇る
スポーツイベントとして確固たる地位を確立しています。

K-1の醍醐味はなんといっても、2mを越えるような
ヘビー級のファイターたちが、殴り、蹴り合い繰り広げる
迫力ある闘いにあります。

「小よく大を制す」「柔よく剛を制す」といった日本古来の
武術の概念、幻想を木っ端微塵に吹っ飛ばす現実主義に貫かれています。

K-1を観ていると、今も思い出します。あの日のことを・・・

実は私、今から15年前、この「K-1」の出発点となった
「空手大会・LAST CHANCE」の現場にいたのです。

91’の6月4日、東京の代々木体育館で当時自分が所属していた
USA大山空手VS正道会館の5対5の対抗戦大会が開催されたのです。

このイベントを企画したのは空手雑誌の編集長とご存知「K-1」の
生みの親、正道会館館長・石井和義師範です。

今でこそ超人気のK-1を統括する石井館長(今は宗主と呼ばれるそうです)
率いる正道会館ですが、当時はまだ大阪を中心とした1空手団体に過ぎず、
佐竹、角田選手など実力のある選手はいるものの、全国的な知名度は
まだまだ低かったことから、この大会を機に、正道の名を日本全国に
大きくアピールしたいという希望をもたれてました。
また、我がUSA大山空手もアメリカを中心とする空手団体だったので、
日本空手界にアピールするよい機会であるという、お互いの思いが
一致したことで現実化した企画でした。

それまでの空手の大会というのは、全てトーナメント方式で
一日に何試合もしなくては優勝できないという過酷なものでした。
技以上に、スタミナ配分や試合でのダメージをいかに最少に
するかが勝敗のカギでした。

それを一日一試合、2~3時間で凝縮された中身の濃い空手大会
という、全く新しく斬新な試合方式を採用することで、やる者も
ワンマッチに集中でき、観る人も飽きさせないという
興行的要素も含んだ空手大会を初めて企画したのです。

この大会は、会場2時間前から長蛇の列が出来、館内は超満員で
館内に入れない人が出入り口にあふれ返る程の大盛況でした。

そして、この興行的要素はその後、正道会館に受け継がれ、計画性と実行力を備えた
石井館長という類稀な才能をもった人物により、K-1という発展を遂げたのです。

自分はこの大会の1週間前から東京に駆けつけ、アメリカから来たウィリー、
ギャリー、チャックなど選手たちのスパーリングパートナーやミット持ちなどの
お手伝いをし、大会当日はスタッフとして、その歴史的な現場に協力しました。

また、この大会に先立ち、友好を深める目的から、私達USA大山空手と正道会館で
大山茂師範指揮のもと、合同合宿を行い、正道会館からは石井館長はじめ
佐竹雅昭選手、角田信朗選手という豪華な顔ぶれが参加し、
熱い合宿を行ったのもいい思い出です。

K-1という格闘技が生まれ出す僅か数年前の出来事ですが、
空手の新たな1ページがまさに開かれようとする時でもありました。
その新しいページに自分たちの‘夢’や‘ロマン’を書き込もうとする
石井館長や正道の方たちのエネルギーが満ち溢れていました。
そして同時に自分自身にとっても紛れもなく青春時代と呼べる時でした。

空手、格闘技の歴史的瞬間を身近で垣間見られことは、自分の空手人生に
おいて幸運なことで、その後の人生の励みにもなっています。

大会の為来日したアメリカの選手との交流や大会スタッフでの
エピソード、また、合同合宿での正道会館の方々との
交流など、まだまだたくさんの思い出がありますが、
今日はこの辺にしておきたいと思います。

                押忍


本物の強さを求めて、初心を忘れず!押忍!

2006-05-11 01:49:09 | 空手・格闘技
先日、水戸黄門の助さん役でお馴染みの俳優・原田龍二さん
と熱く武道論を語る機会がありました。

原田さんも男気に厚く「本当の強さ」にこだわりのある方
なので、話はいつしか私の空手修行時代の話になりました。

私と空手の出会いは長く、今年25年の節目となります。
今日は、いい機会なので一度初心に返り、
自分の歩んだ武道を見つめ直したいと思います。

空手と出会ったのは13才の時、街角の本屋で「四角いジャングル」
という格闘技漫画を読んだのが最初でした。
この漫画には、当時の空手や格闘技の動きをそのまま
ノンフィクションタッチのつくりの漫画にしてます。
登場する人物はアントニオ猪木や大山倍達など、そのまま
実在の人物が実名で描かれていました。

当時は校内暴力などが社会問題になっていて
全国の中学校が荒廃していた時代。

このバイオレンスな空間の真っ只中にいた少年だった私は、
まず自らの身を護る為の「強さ」というものを強烈に
意識しだしました。

「弱ければ打ちのめされる、闘わないと自分の居場所もない」
そう本気で思える激しい日常でした。

そんな時に「ケンカ空手・極真空手」と出会ったのです。
漫画とはいえ、実名で出てくるファイターや師範は実在の人物。
世の中にこれほど強い男たちが実在する、それだけで私は
極真空手の虜になりました。

その漫画の中に登場する空手家や格闘家は当時の私にとっては
アイドル的存在となり、その中でも強烈に私の気を引いて
離さなかったのは「熊殺し・ウィリー」こと極真空手家
ウィリーウィリアムスと、そのウィリーの師匠である
大山茂・極真会館世界最高師範でした。

「世界には熊を殺す男が実在するのか!」衝撃でした。
「どこどこの中学の番がどうのといったところで、熊は殺せないだろう!」
「どうせ強さを求めるなら、熊と戦えるほどの強さを求めたい!」
中学生の単純な発想は、本気で考えたのでした。

しかし、人の人生とは不思議なものです。
後に熊殺しウィリーは私の先輩になり、大山茂師範は
私の空手の師匠となるのです。

高校に入るとアルバイトで貯めたお金で
憧れの極真空手の支部に入門。
はれて極真の門に立つことが許された喜びでいっぱいでした。

当時の極真の道場といのは「地上最強の空手」と周囲から
一目置かれる存在で道場内はいつも異様な殺気が漲っていました。

今の様に空手道場に「精神の涵養」などを求めて入ってくる者
なんて殆どなく、皆「ケンカに強くなりたい!」ただ
それだけでを求めて入門してくるのですから激しいのは当然。

毎日厳しく激しい組手(直接打撃を入れる)が行われ、
入門当初はいつものばされて満身創痍で帰宅したものです。
足のスネなんて2倍もはれ上がり靴を履いて帰れない日もありました。

「それでも極真空手とはそういうものだ、これでこそ最強の空手だ」
と自らの気持ちを鼓舞して道場へ通ったものです。

こんな恐怖心と闘う苦行のような辛い稽古でしたが、
私の空手熱は益々ヒートアップして、高校3年の進路を
決める時の志望校の欄に「極真会館総本部・若獅子寮」
と書き込み、学校の先生や両親のド肝をぬくことまで
してしまうほど入れ込んでいたのです。

結局、極真会館から送られてきた入寮案内と志願書を
両親が私には見せずに隠していたらしく、その夢は
諦めたわけですが、大学の入学が決まってから
母親から手渡された時はちょっと複雑な感じでした。

大学時代も放課後道場へ通い、空手一色の毎日でした。
強くなる実感に酔いしれていたのもこの時期で、
道場以外でも派手な活躍をしたりもしまた。
今から考えると若気の至りというか、少年の頃夢みた
『強さへの憧れ』は間違った方向に進もうとしていた
ようで赤面しきりです。本当に未熟者でした。

そんな半人前の未熟者の私でしたが、師匠となる
ある師範に出会うことで「本当の空手・本当の強さ」
を教えてもらうことになるのです。

今日は私の人生の半分を占めている空手について語りました。

空手を抜きに今の自分はありえません。

その空手の道へ足を踏み入れた頃の気持ちを原田龍ニという
男気溢れる漢と話をしている内に、刺激を受け思い出しました。

今一度、初心の憧れの気持ち忘れず
この道を歩いて行こうと思っています。

*写真は尊敬する我が師匠伝説の達人・大山茂師範との
懐かしいツーショットです。

拳一つでアメリカ大陸を制覇した大山茂師範の
生き様や高度な空手技術に影響を受け教えて
いただいたことはまた、後日語りたいと思います。

  押忍 豊田

シンガポール武道家家族事件に思う・・・

2006-04-20 15:55:03 | 空手・格闘技
今月の4日、私達武道を嗜む者にとって
かなり興味のある話が舞い込んできました。

その話とは・・・皆さんご存知でしょう~
青森県西目屋村の白神山地付近の山中で、シンガポールから
来日した中国系武道家一家のお話です。

なんでも13人で来日した家族のうち男性3人が雪道に迷い込み、
5日未明に県警弘前署に保護されたのですが、その来日の理由とは
シンガポールで道場を経営していた武道家の父の遺言にあった
「青森の山中で修行する空手の伝承者に会い、秘伝書を譲り受けろ」
というものでした。

「その伝承者を探しているうちに道に迷った」という説明でした。

皆さんご無事で戻られてなによりでしたが、空手を修行する者として
「う~ん、今の時代にファンタジックで夢のある話でいいな~」
なんてのん気に構えてられない複雑な心境になりました。

そもそも武術を志す人には、常人では考えられない様な
超人的な技を極めたいという願望を持つロマンチックな
人が多く‘伝説の達人’秘伝書’などの話が大好きです。

自分も子供の頃、伝説の達人が山奥に住んでいるのでは?
なんて、本気で思っていた時期が確かにあったと記憶しています。

しかし、今、武道を修行してきた者としていえるのは
今回の様に魔法の様な秘術技を持つ人や秘伝書は
フィクションの世界のみで実在はしないということです。

しかしながら、海外にはまだまだ‘日本武道伝説’は根強く残っています。

海外の武術修行者の中には「指先で関節をバラバラにできる空手家」や
「触れずに相手が倒せる武術家」がいると本気で信じている人が多いのです。

これは実際に海外で空手修行した自分の経験からも確信します。

それほど空手という武術は今だ、神秘性を売り物にしているのです。

この様なことは同じく世界的に認知されている日本の武道「柔道」では
ありえないことで、「今、隠れた柔道の達人が山奥に住んでいる」
なんて言っても「じゃあ~オリンピックに出場したら~」って
言われるだけで誰も何の興味を示さないでしょう。

ここでも柔道と空手の成熟度の差を痛感させられます。

武道の現代的価値はそんな神秘にはないのです!

自分の考える空手、武道とは
流した汗で知る「人としての‘強さ’の探求」に他なりません。

それは神秘などが通る世界ではなく、けして痛い思いを
せずに瞑想して極められる世界ではありません。

地味で気の長くなる様な稽古の中で、どこまで自己と対峙
できるか、どこまで自分の‘弱さ’と真正面から向い合い
克服していくかということで身に付ける‘強さ’です。

そして、厳しい稽古の過程で、自分の体と心の長所や短所を知り、
それを見据えることで自分という人間を知るのです。

武道は「生きなければ!死ねない!」という生死を
賭けた戦いの中で、人しての‘強さ’を求め、
自分の‘命’を磨き輝かす修行なのです。

私はこれまで、内外で‘達人’と呼ばれる武道家との邂逅を得てきました。
皆さん、技はもちろん人間としても尊敬でき‘一流’といえる方ばかりです。

その「生きざま」に共感し、学ぶべきことがたくさんありました。

そして、この経験が自分にとっての‘秘伝書’であるといえるです。

亀岡から世界へ!はっちん道場始動!!

2006-01-11 23:57:40 | 空手・格闘技
今年も‘はっちん道場’の稽古が始まりました。

初練習には、道場生約60名が参加、みんな正月休みの
弛みも見せることなく、精悍な顔で出席してくれました。

年頭にあたり、毎年私が道場生に言うことがあります。それは
「我がはっちん道場に学ぶ皆さんは、空手の修行を通じて身に付ける
 体力と精神力で、世界という大海を目指す人に育ってほしい」という
 人生の目標です。

空手という分野に留まらず、ビジネスや学問、芸術など、自分が
進むであろう道の中で、男性も女性も世界で通用する人になって
ほしい、という思いからです。

はっちん道場に学ぶ子供達が成長する頃には、世界は今以上に狭く身近に
なり、国際化などいう言葉も死後になるくらい世界とのかかわりも
日常化することでしょう。

そんな、国際社会の中でも、ひとりでしっかり地に足を付け、
立っていける人間力を養ってほしいと願っています。

私の空手の師匠・大山茂師範は、拳一つでアメリカという異文化な大国で
FBIから大統領とその家族まで弟子にもたれる人ですが、
よく私達に国際社会で生きる為の心がけとして
「体の大きな外国人と向かい合っても、決して臆せず相手の目を睨み返す
 気迫と闘争心がなければ国際社会で活躍する事は出来ない」と仰っていました。

事実、NYの道場には、老若男女を問わず、国際舞台の第一線で活躍して
いるさまざま職業の方が汗を流していました。どの人の目もギラギラしていて
また、自信家たちでした。

彼らは「NYで通用したら、世界の何処でも通用する。そのエネルギーを
    空手という武道精神から吸収している」とよく話していました。

「安定」などという言葉に無縁の彼らニューヨーカーにとって、武道・サムライ
という戦いの中から創造された精神が、一つの支えになっているのも必然のように
感じました。



日本にはどうも英語神話があるようで、英語さえ喋れれば世界で活躍できるような
安易な考えがまだ信じられているようですが、現実はそんなに甘くはないでしょう。

もちろん喋れる方がいいには決まっていますが、その人の精神力が強く
養ってなければ、通用するものでないのは、日本もアメリカも同じです。
日本で日本語が喋れても活躍することとは、あまり関係がないでしょう。

私の所属していた道場では、約100名ほどの日本人内弟子が卒寮していますが、
その半数以上のものが、アメリカに残り、今も活躍しています。
道場経営をしている人、会社を持ち成功している者、現地の女性と結婚して
第一線のビジネスマンになっている者などさまざまです。

そして驚く事に、その大半が英語が得意でなかった人たちなのです。
しかし、空手の内弟子で培われた度胸と気迫で難題難問をクリアーしていき、
文化も生活様式も考え方も異なる異国の地で今もしっかり立っています。



はっちん道場は京都の亀岡という小さな町の小さな空手道場ですが、
ひとりひとりの個性を見極め、じっくり強い体と心を養い、高いレベル
の人間性の形成を目指し、指導していきたいと考えます。

頭の中の空想で描くのではなく、体をぶつけ合い、真正面から
自分と対峙する中で作りあげられる個性は、必ず世界でも通用
するものと確信しています。

いずれ、この小さな道場の中から、世界という大舞台で活躍
するような人間が育つ事を楽しみ、これからも汗を流したい
と思う新年の初稽古でした。


極真・神戸カップ2005空手道大会に挑戦!!

2005-12-04 20:48:33 | 空手・格闘技
昨日は河川環境を語るパネラーだった
はっちんですが、一夜明けると
今度はバリバリの空手家に変身です。

一体、どの自分が本当の自分かわからなく
なりそうな今日この頃ですが、
今日はしっかり空手家としての仕事を
してきました!

今日は西宮・鳴尾浜にある
兵庫県立総合体育館で
神戸カップ2005空手道大会が
開催され、我がはっちん道場からも
一般部&少年部合わせて6名の選手が
出場しました。

この大会は、私達の空手道活動一年間の
集大成として位置付け挑戦しています。

その中でも今年は6年生の部で出場した
高 大樹選手が見事に3位に入賞を果たし、
一年間の努力の成果を見せてくれました。


高選手は2年前に4位入賞したのを最後に
勝ち星に恵まれなく、またケガに泣くなどの
不運もあり、辛い日々を過していました。
しかし、腐ることなく自分を奮い起こし、
厳しい練習に付いてきてくれた選手だけに
今回の入賞は、私にとっても嬉しい結果でした。

おめでとうございます!!!

でも、まだ優勝があります!
これに満足することなくもっと上を目指して
ほしいと思います。



他の5選手も精一杯戦いましたが、少し力及ばず
2回戦の壁を突破することできませんでした。

でも、敗れはしたものの、レベル的には見劣りするもの
ではなく、今日の反省点を克服すれば必ず次回に
繋がる経験になったことと思います。

選手諸君は、この大会に向けて辛い稽古を一年間、
なきながらもやり遂げ、今日の舞台に立ち戦った事は
きっと今後の君たちの人生にとって最高の財産となる
経験だったことと思います。

最後に、選手を応援し支えてくださった保護者の皆様、
ご協力ありがとうございました。

空手の大会に挑戦することは大人が考える以上に勇気がいります
それを自らが選択し、最後までやり抜いた
彼らは素晴らしい子供達です。
彼らを誇りに思います。


ミレニアム・カップ、戦ってきました!

2005-10-16 22:12:17 | 空手・格闘技
今日16日、大阪高槻市総合スポーツセンター
で開かれた「北大阪空手道選手権大会」に
はっちん道場の精鋭ちびっこ選手たち20名
が出場して、熱戦を繰り広げてきました。

その中で6才の部に出場した
山田承太郎(じょうたろう)君が準優勝、
小学2年の部で宮川優衣希さんが3位に
輝きました。



その他の選手もよく戦い健闘しましたが
今ひとつ勝利の女神が微笑んでは
くれなかったのは残念でした。

今回は大会史上最高の24流派が参加、
出場者は450名にものぼり、会場は
超満員でした。
来賓として参列したはっちんも、スタッフ
の手が足りなくなり、試合の主審を手伝う
ハメになるほどです。


「初心者でも楽しめる大会を」を合言葉に
始まったこの「ミレニアム・カップ」でしたが
12回目をむかえ、規模も大きくなり、そろそろ
岐路に差し掛かっている様な気がしました。
初心者の子供達も、試合経験を積むごとに
成長してきている様です。子供の成長の早さ
には本当に驚かされます。


青帯とは空手ではまだ初級に近い子です。
それでも、強烈な突きとシャープな蹴りを
繰り出してきます。

今年から上級の部チャンピオンクラスも設けられたので、
極真会館や内田塾、勇輝会館といった
少年部・全国レベルの流派からも強豪選手                     
の参加があり、各クラスで大人顔負けの
ハイレベル攻防が繰り広げられました。

女子の入賞者が多いのには驚きです。
フルコンタクトの実戦空手の世界においても
「強い女の時代が来たのかも??」
「頑張れ、男達!」

今回の大会は入賞者が2名しか出せなかった
ことで、指導者としての責任を感じる次第で
ありますが、この借りは必ず、次の大会で
返していきたいと思います。
私も今回の敗北から多くのことを学んだ気がします。

極真の名門「USA大山空手」の血統を引き継ぐ
我がはっちん道場のファイター達はこのままでは
終われないです。

明日から、次の大会を目指して、一緒に汗を
流し、稽古に励みましょう!   押忍


明日、決戦頑張れ、ちびっこ戦士達!

2005-10-15 09:25:34 | 空手・格闘技
いよいよ明日は、北大阪空手道選手権大会
「ミレニアム・カップ」です。

関西地域のみならず名古屋などの中部地域
からも出場選手がやってくる、この秋一番
の少年大会です。

はっちん道場からも20名の少年・少女戦士
が出場する予定です。

実戦空手界の主流団体18派が集結して、
実力別にクラス分したトーナメントで、
初心者の子供達にも門戸を広げています。

大会では勝敗以上に経験と学習をテーマに、
子供達の可能性の追求と団体間の交流を
はかるという主旨を掲げる未来型の大会です。

はっちん道場の生徒諸君、日頃の練習の
成果を存分に発揮して、楽しい大会経験を
積んでくださいね。


「第12回北大阪空手道選手権大会・ミレニアム・カップ」
日時 10月16日(日)
場所 高槻市総合スポーツセンター
開場 AM9時~
入場無料