室蘭市議会議員 児玉智明の徒然日記

日々の様子をしたためています。

お医者さんはどうした!!

2008年05月29日 | インポート
最近は医師が少なく、地方の医療が崩壊の危機に陥っているのは、周知の事実です。このことは前にも書きましたが今日は違った角度から考えて見たいと思います。新しい臨床研修制度が影響しているのは、もはや疑いようがありません。では、なぜこのような制度が導入されたのでしょうか?ひとつには、学部や講座の教授が人事権を含め絶大な権限を持ちすぎ、不正行為や非効率な臨床での治療、製薬会社などとの不正常な付き合い、各地域からの医師招聘をめぐる疑惑など、本来の医局の役割をを遺脱したことが影響しているといわれています。本来であれば各大学の自助努力の範囲内のことですが、それさえも出来ないくらいに力をつけすぎた結果です。それで医局の、特に学部長など教授陣の力を削ぐ狙いで新しい臨床研修制度を導入したはずですが、厚生労働省が本来の考えていたことと違う方向へ制度が進んで現在の状況になっています。それとは別に問題になっているのが医師の質の問題です。いくら医師がいないからといって、患者さんを見下したり、横柄な態度で診察したり、患者さんの人権を平気で踏みにじるような、人間的や技術的に未熟な医師が多くなっているのも事実で、このような一握りの医師のために大多数の一生懸命に診療している医師までもが同じレベルで見られる心配も懸念されています。もっと心配なのはトラブルが、即、医療過誤訴訟にまで発展してしまう患者さんと医師の信頼関係の欠如です。こうなればどちらにとっても悲劇で、患者さんは医師に不信感を抱き、医師は訴訟を恐れて萎縮し、本来の治療が出来なくなります。医療を守るためにはお互いの立場を認め合い、出来ることからすこしづづ改善していくしかありません。後は政治がどれだけ頑張れるかに懸かっています。

にほんブログ村 政治ブログ 政治家(市区町村)へにほんブログ村 政治ブログへ←ただいま政治家ブログランキング挑戦中です。クリックして応援してください!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする