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百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

ポール・ゴーギャン さんの 遺作について ~ NHK-BS103 プレミアムカフェ選「楽園の絵は 100年の時を超えて」より

2018-11-27 14:06:54 | 日記
 ここんとこ毎日 ちょっこっとづつ剪定してます。一年の終わりに為すべきことの一つです。
 
       ↑ 白の垂れ梅           ↑    樫の木     ↑

             ↑ ギンモクセイ              ↑ ヒイラギ   


 老生は ゴッホさんと並んで、タチヒで描かれた ポール・ゴーギャンさんの絵が 大好きです。あの、自然と 大地と まぐわってるような感じ、人間の 原始の 根源的な営みが描かれているような とでも言いましょうか、その雰囲気の烟(けぶ)り立ってる感じが、たまらなく好きであります。

 H30.11.23 BS103にて、『プレミアムカフェ選 楽園の絵は 100年の時を超えて ~ ゴーギャンと日本~』という放送がありました。H21年に ハイビジョン特集として放送され、プレミアムカフェとして H30.6.1放送されたものの、リクエストに応えての再放送でして、この中で、オイラがメモっておきたいことがありました。

    ↑ ↓ 「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」

    オイラは この絵が、本当に、大好きであります  


書き留めておきたかったのは、この大作が描かれることとなった経緯です。それは氏の友人に宛てた この手紙に記されてます。



石坂浩二さんのナレーションを、そのまま書き写しますと、このようでありました。

   私は、12月に死ぬつもりだった
   死ぬ前に かねてから頭にあった大画面の絵を描きたいと思っていた
   まる 1ヶ月のあいだ、昼も夜もなく
   信じられないような情熱で 制作した
   この作品が これまで描いた すべてのものより優れているばかりか
   今後これより優れているも、これと同様のものも
   決して描くことはできないものと 信じている

そして この絵を描いて 3年後、衰弱死されるのです。享年55。孤独 生活困窮 心臓病 歩行困難 最愛の長女の19歳での死 等々あり、ゴッホさんピストル自殺の 13年後、旅立ってゆかれたのでした。

以下 当番組で放送された ほかの絵を数点 掲示します。

                大原美術館さん蔵 「かぐわしき大地」 ↓


さらに もう一つ、記しておきたいこと。平山郁夫さんの「仏教伝来」。氏の作品のなかでは、オイラのイチバン好きな絵でありますが、この絵は ゴーギャンさんの絵からインスピレーションを得 出来上がったのだと。浮世絵の影響を大きく受けられたゴーギャンさんの恩返し?、はたまた仏教の輪廻転生の一形態?。それにしても素晴らしい巡り合わせです。


終わりにあたりまして、ゴーギャンさん自画像(1896年)を掲げ、黙祷を捧げたく存じます。
 
             亡くなられる 7年前の自画像です


 < 追 伸 > R4.2.14 記
 R4.2.13 NHK『日曜美術館』は オルセー美術館さんの特集でして、ラストを飾ったのが、ゴーギャンさんの『アレアレア』という絵でした。大好きな絵につき、添付しておきます。






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