百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

探し物が見つかった歓び ~ 都はるみさん『十三湖(とさ)の雪うた』 これぞ 後世に残すべき 名曲中の名曲、最高の名曲です

2019-06-14 18:29:15 | 日記
 オイラは、最新のニュースや話題を手短にチェックしたい場合、 ”5チャンネル” を、ロクデモナイ めっちゃめちゃ目障りな 漫画風のワケの分からない 誠に以て 下品で 不愉快極まりない画像に この上ないほどの嫌悪感を抱きつつも仕方なく しょっちゅう閲覧しているのですが、

多分 この過程でだと思うのですが、イギリスの著名なアカペラグループが YouTubeで、素晴らしい ”君が代” を披露していることを知り、 ”君が代” こそは、世界中でイチバン美しい国歌であると確信しているオイラは、直ぐに試聴したのであります。

はじめの一小節は、極めて静かな 控えに控えたデダシでした。しかし 2小節目からオイラは、コトバを失いました。スゴっ !!! 、この澄み切った声と、未だかって聞いたことのない 極上のハーモニー、思わず 天上から降り注いでる御声ではないか と思いました。
 

    英国の『アカペラの王様』 『ザ・キングズ・シンガーズ』の皆さん

       メンバーの クリストファー・ブルトンさんが編曲されたと


  * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

あまりの素晴らしさに触発されてか、オイラに ふと インスピレーッションが下りました。あのこと 検索してみたら、ひょっとして あるかも・・・・・・・

あったのです。Googleで Amazonで、何回 検索しても得られなかった情報が もたらされたのです。Kazu1spx さんという方が、2012.3.3 投稿して下さってる動画が 正しくそのモノ、累計 約64,600 視聴とあります。

嬉しかった なんてもんじゃありません。オイラの、真の まぼろしの 最高級の 名曲中の名曲と言えるものなのですから。いくら はるみさんが キムヨンジャさんのためにプロジュースされた歌とは言え、キムヨンジャさんの歌では ダメなのです。あの、NHKホールでの 復帰コンサートでの あの歌でなけりゃダメなのです。それが あったのです。

 最初に聴きましたのは、いや そもそも唄われたのは あれっきりだったかもしれないですが、今や伝説となりましたが、NHKハイビジョンで放送された、平成2年5月10日 NHKホールで開催『都はるみさん復帰コンサート』特別番組でありますが、以来 オイラは この歌が好きで好きで堪らないのです。

その歌とは、吉岡治さん詞 弦哲也さん曲『十三湖の雪うた(とさのゆきうた)』。津軽三味線 アコギ 拍子木など 巧みに取り入れた編曲も 群れを抜いた出来栄え !!! 。オイラは この歌に ぞっこん参ってしまうと同時に、

昔むかし(鎌倉~室町時代)  この地は、全国有数の商業地であったことを知ったりで、この十三湖(とさこ)という 実際の場所に、心底惹かれるようになりまして、ついには、オイラの遠い祖先が ココに住んでいたのではないかと思うようになってきまして、連れ合いには よくこのように話すのです。

「俺の先祖はなぁ、サモアへんから舟に乗って北上してきた南方系のアンタたぁ違ぉて、モンゴルからじぁなぁ、カムチャッカ半島を通ったかもしれんが、北海道へ渡って、それでじゃ 十三湊へんに永い間住んどったんじゃねえかと、証拠も何にもねぇんじゃが、この血にじゃ いわば DNA へじゃ じくっと刻まれとるように そんなふうに思えるんじゃ。じゃから俺は 北に憧れるんじゃろう思うし、お岩木山なんか見りゃぁ そりゃぁもう 堪らんようになるんじゃ!」

で、何としても 行きたいと思うようになりまして、

主に 日本海沿岸を北上

                       お岩木さんの熱い眼差しに支えられもし
     
                      クルマを走らせたです。それにしても、

                   お岩木山さんを通り越してからの その道のりの

     遠かったこと 長かったこと と言ったら ハンパじゃなかったですが、ついに
      
      ついに やって来たのであります。
      
          ↑ 橋の下の河原(かわら)に建てられている案内板です

                   ↑ お岩木山です
見る景色 触れる大気 吸う空気、どれもこれも まったく違和感なく すぅーっと、
我が細胞に 溶け込むのであります。

             ↑ 橋の南端から 北方向を向いた景色です

                       ↑ お岩木さんが かすかに写ってます

十三湖大橋の上から、日本海 夕日を望む ↓   




                 ↑ 吹き付ける風に 松が斜めに立ってます
  道の駅『十三湖高原』で購入の 直径 約15cm 高さ20cm の ナラ材の花台、重いです
                  
なお この ”道の駅” の中年の女性店員の方に 『十三湖の雪うた』を知っておられますかと尋ねましたら、何と何と 知りませんとのこと。オイラはガクッと オナカの力が抜けました。”歌枕” となっている重みや値打ちが 全く分かっておられません。言うなれば、おらがチームのスタープレーヤーを ご存知ないということでありますれば、猛省を促したいと存じます。でも歌謡曲とか一切関係ないオラが在所と違って、”十三” という地名の織り込まれている歌が ワンサとあるとしましたら、話は少し変わってくるのでありまして・・・多分そうなのでありましょう。羨ましい限りです。


 と 以上は、オイラの『十三湖の雪うた』および『十三湖』に対する思い入れの深さを お量(はか)りいただくため、平成23(2011)年 6月 既投稿ブログの何編かをダイジェスト風に仕立てたものでありますが、ことほどオイラは 強い思い入れを抱いておりますもので、

今回 当該コンテンツが見つかったというインパクトは めっちゃ強烈で、この後、容易に その感激を何回も味わえるようにしたい との思いから、直ぐ様 CD 作りと 当ブログ 作成作業に取り掛かったという次第であります。

 
                  YouTube より
 

    

で これが今回 こさえた CD です。『十三湖の雪うた』は 初っ端 リピートで、『君が代』はラストに、後は 手持ちの 市販CD音源 からを主体に、現時点 浸り切りたい 名曲ばかり集めました。そして 今更ながら思えますのは、山本直純さんの オーケストレーションの見事さと言うか 編曲の素晴らしさであります。そして この頃の前川清さんは まさに絶頂期、切なさ最高潮で めっちゃGood!!!。フランクさんの 包み込むような歌声 醸し出される えも言われぬ 大阪ムード、痺れます。

どれもこれも ええ歌ばっかし、80分が あっという間に過ぎて・・・・・・
    こんなことして、アッという間に 1年が過ぎて・・・・・シアワセなんでしょうか


 < 追 伸 > R1.6.15 記
 実は数年前、 H2年5月の 都はるみさん復帰コンサートの再放送を、NHKさんのホームページを通し リクエストしたことがありまして、○月○日放送しますよとの返信メールをいただき、喜こび勇んで 見たことがあります。ところが実際は、はるみさんの”ビッグショー”の再放送で、がっかりした経緯があるのです。

本当に オイラは、『十三湖の雪うた』という歌は、極めて秀でた 歴史に残る 名曲中の名曲だと 心底 思っています。詞も曲もアレンジも もちろん歌唱も、まさしく”これぞ という冠(かんむり)が乗っかる超一流レベルであります。あの誰しも 名曲であると認める『風雪ながれ旅』に 勝るとも劣らない、いや 歌そのものが内包する 重層性 奥深さを鑑みますと、較べようのないほどのスケールを有する歌であると評価しています。なのに、どうしてメジャーになれないで 埋もれたまんまになってるのか、それは こういうことではないかと思います。

キムヨンジャさんは 確かに歌はお上手です。感情移入もトップレベル。でも、彼女の歌唱では、この日本の 東北の 青森の 津軽の 十三湊の 情景や 歴史や 風土や 情緒や 人情を 思い浮かべることができないのです。

まして これほど 民族性 地域性 土俗色 を強く帯びた歌は 他に見当たらないですし、さらに付け足しますと この歌は、この日本の 中世 の匂いは もとより、縄文時代 の嗅ぐわいすら、びんびん その奥底から立ち上ってきている楽曲なのです。

キムヨンジャさんには たいへん申し訳ないですが、やはり 着物着た 日本人の歌唱でなければ、絶対 ノーグッドなのです。そうでない方には期待するほうが どだい無理な話しと考えるべきでしょう。理屈じゃなく 本能の支配する感覚 さらに言えば 同胞同士のみで共有できる感覚 なのです。

ですから、ここは はるみさんに最後のご奉公をお願いしたいと思うのです。ぜひ この歌を、本家筋の はるみさんがカバーして欲しいのです。この CD を キチンと遺して、御身を引いていただきたいのです。この名曲を 真の名曲として残すため、ぜひ この願いを叶えていただきたいのです。

もし はるみさんご自身が どうしても無理と仰るなら、どなたか日本人の方に引き継いでいただきたいです。オイラは 森山愛子さんが最適任ではないかと思っています。はるみさんが為さったと同じように、全身 全霊 投げ打って、この歌世界を 存分に表現して下さると思うのです。

とは申しましても、はるみさん、歌が上手過ぎます。代わりに歌える人なんて、ホントは いないってのが、正直な気持ちです。はるみさん、なんとか 再吹き込み、お頼み申します。伏して伏して お願い申し上げます。

 < 追 伸 > R5.5.1 記
 R5.4.3 BSテレ東『デビュー60周年 都はるみスーパーライブ ~ 熱唱!蘇る魂の歌声』 という番組で、これぞ生涯最高のパフォーマンスではないだろうか と思われる『王将一代小春しぐれ』が放送されました。

素晴らしいのなんちゅうもんじゃない、坂田三吉さんと小春さんが乗り移ったと言いますか、超天才が ゾーンに入ったときに放つ ”至高の芸" とでも申しますか、もう とにかくスッゲー舞台 で、国宝級、めっちゃめちゃ偉大な、まさしく 永久保存版・パフォーマンス でありました。
   
で、こういったCDを拵えたのでありますが、作るにあたって、このステージは、いつどこで催されたライヴなのか突き止めるべく webを当たっていたところ、思いがけず、━━都はるみさんは、

S60 (1985) .12.31『NHK紅白』出演をラストに引退したものの、日本中から 社会現象と言えるような 熱烈な復帰コールが沸き起こり、これに応え H2 (1990) .5.10『NHKホールコンサート』で復帰なさった訳ですが━━

その CD (実際には LDでした) 、 オイラにとっては 幻の音源と言える媒体を見つけたのです。販売元は 駿河屋さん。もちろん中古品ですが、即 購入です。

と申しますのも、R1 (2019).6.14付 当ブログに【 探し物が見つかった歓び ~ 都はるみさん『十三湖(とさ)の雪うた』 これぞ 後世に残すべき 名曲中の名曲、最高の名曲です】と題した投稿がありますが、

ここで取り込ませてもらった YouTube『十三湖の雪うた』は、ほんの少しですが最初の音が切れているように感じられますので、叶うならば 完璧な音源を との想いが燻っておりました。 そのためには、その時しか歌われていない、唯一無二、NHKホール・コンサートの音源を収録した媒体を入手するしか 手が無いのでありますが、

その願いが叶うのです。ところが、到着した荷物を見て びっくり。CDと思いきや 直径が30cmもあるレーザーディスクだったのです。かなり狼狽しました。が、多くの音響機器を取り揃えてられる知人から LDプレーヤーを借り受けることで事態を打開。このCDが示しますように、20年以上になるだろう念願を、あり余る形で 叶えることができたという次第に存じます。
   
   
こうして 改めて聴いてみますと、このコンサートは 都はるみさんのあらゆるコンサートの中でも、最も優れて かつ 別格のコンサートではないだろうかという思いを深くしております。

熱狂感 緊張感 初々しさ はるみさんのときめき 観客のときめき 鳴りやまぬ拍手 絶ゆることない声援・掛け声 等々、盛り上がりと感動の要素が 何しろ破格、ハンパないのですから。すなわち、当該コンサートの有する すべての要素のエネルギーの総和というものが、桁違いということでありまして、

分野は まったく違いますが、”世界一の書” と呼ばれる 台北故宮博物館さんの至宝『顔真卿(がんしんけい)さんの「祭姪文稿(さいてつぶんこう)」』に似たような位置付けに 例えられるのではないでしょうか。

 なお、オイラが固執する『十三湖の雪うた』の舞台 十三湖は、13の湖から構成されている湖とばかり思っていましたら、実際に行ってみますと、海と繋がった ひとつの大きな湖でありましたし、安部龍太郎さんの『十三の海鳴り』という小説の中には、
   
「その姿が着物の袖を広げて迎えてくれるように見えるので、アイヌの人々はこの地を袖(トウサ)と名付けた。やがてその発音に十三の字を当てるようになり、十三湊の地名になった。」という記述があります。

 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 

 さて、こっからが 当ブログの最終目的であり本番でございまして、オイラが国宝級の ”史上最高のパフォーマンス" と評する『平成10年12月19日 日本武道館コンサート』於ける、はるみちゃんの 一世一代・渾身の名舞台『王将一代小春しぐれ』の幾許かの場面を、拙い編集ではありますが 掲示させていただきます。皆さま方にもご鑑賞いただけますと 嬉しいです。
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なお、これらはすべて、R5.4.3 BSテレ東さん放送『デビュー60周年 都はるみスーパーライブ~熱唱!蘇る魂の歌声』の当該場面の一端を撮影させていただいたものでして、配列は順不同にございます。

 < 追 伸 > R5.5.20 記
 昨日の当ブログ【NHK-BSP『新 街道をゆく』『北のまほろば』で取り上げられた民謡『十三の砂山』】を転載します。

  R5.5.15 NHK-BSP『新 街道をゆく』『北のまほろば』で、竜飛岬にほど近い、オイラがこよなく愛する『十三 (とさ) 湖』が かなりのウエィトで取り扱われまして、

H2.5.10 NHKホールで開催された 都はるみさん復帰コンサートで、実はこのコンサートでしか歌われてなくて、オイラが名曲中の名曲と認ずる『十三湖 (とさ) の雪うた』という歌に挿入されている『十三の砂山』という民謡が、佐々木蔵之介さんの語りと 田中泯さんの朗読と 当地の風景とを連れ立って 流れたのです。
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オイラは嬉しくて嬉しくて、早速、佐々氏蔵之介さんの語りから入って 演奏が終了するまでの音を、はるみちゃんの歌の前に置き、よりドラマティックで臨場感あふれる、実際、誠に素晴らしいまとめ方であると自慢できる演歌組曲に構成、
    
締め括りは、R5.3.2 NHK-G『SONGS』を締め括った 中島みゆきさんの『倶 (とも) に』を据えた、このようなCDを拵えました。

さすが、みゆきさん。見事に大トリを務めて下さいました。もうホント、最高です !!! 。







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