平成28年11月14日夜のお月さんは、68年振りに、14パーセントも大きく 30パーセントも明るく、次に見えるのは18年後だという スーパームーンだったのですが、生憎雨模様で見ること叶わず でした。上の写真は、翌々日 16日 Am4時に顔を出していたお月さんを撮ったものです。
これは本日(11/18)午前中の我が家の山側を写したものですが、どうしてだか今年の紅葉は、気分の持ちようの違いだけでなく、実際に綺麗ではないのかなぁ と思います。右側の赤いイロハモミジ、視界を遮っていた前と両横の木の枝を落とし、見栄えを好くしました。
さて本題に入ります。今年 惜しい女性 おふたかた、身罷られております。女性として世界で初めてエベレストおよび七大陸最高峰への登頂を成し遂げられた有名な登山家 田部井淳子さんが 10月24日 77歳で、と 8月30日 74歳で亡くなられた、東京オリンピック体操個人総合金メダリスト ベラ・チャスフスカさん のお二人。
これはH28.11.17付け産経新聞 野口健さんの連載コラムの切り抜きですが、この中に記述されてる田部井さんのおっしゃった内容が、実に素晴らしいものでありますれば、それらを抜き出し、ここに留めておきたいと思った次第であります。
・ヒマラヤの空気が好きなの。この年になってからもヒマラヤに挑戦できるのだから
私は 幸せ。23歳のあなたはまだまだこれからね。あっ、そうそう、山は生きて下りて
こなければダメだからね。それだけは守りなさいね。またどこかで会いましょう。
・野口さん、ちょっといい? あなた、隊長でしょ。隊長は感情を顔に出してはダメ。
みんな あなたの顔を見てるのよ。大変な時こそ平然としていなさい
・私もね、頭にくることがあるのよ。そんな時はテントの中でお茶を点てるの。
シャカシャカとやっていると心が穏やかになる。隊長は隊員の命を預かっているのよ。
隊長がイライラすると隊全体に蔓延してしまう。隊長は孤独なもの、それがリーダー
なのよ。はい、どうぞ。
・隊長さん、しっかり! 応援しているから
次は チャスラフスカさん。オイラ世代なら知らぬ人はいないだろう、憧れの女性。このH28.10.18付け産経新聞の当該記事は 同じく東京オリンピック体操個人総合金メダリスト 遠藤幸雄さんとの、ほぼ地球4分の1周分(約10000Km)離れた地域間でありながらの、長きにわたる深い交流について、本当のことは二人の中に閉じられたままでありますから何も分からないのですが、深い余韻を伴ってそのサワリが述べられておりまして、72歳で亡くなられた その遠藤さんの年に あと1年と迫った老生めにとりましては、他人事ながら、ええなぁ と うっとりするような話にも 聞こえてくるのであります。
では、おふたりの間柄を偲ぶ縁(よすが)に、ここに書かれている当事者の談話を抜き出しまして、この稿を閉めるとします。
・(恋愛感情についての質問に対して遠藤さんの言)
いや、ないですよ。あったのはライバル意識だけです
・(遠藤さんの葬儀に於けるチャスラフスカさんの弔電)
私の人生の師であり、かけがえのない存在でした
・(震災後、プラハに岩手県の中学生26人を招き、その中で運動能力の一際目立った
少年に話しかけた内容)
あなたはエンドウユキオを知っていますか
最終行、オイラは 涙が流れて しかたありません。
この短い言葉の中に どれほど 深く切ない想いが込められていたかと思うと。