石木川まもり隊

石木川を守ること  それは里山を守ること  それは海を守ること  それは未来を守ること  
ここにダムは要りません

ノスリも訴えています

2016年01月21日 | 川原

今日の川原は、昨日の雪がうっすら残っていました。

空気も冷たく、差し入れのホッカイロが役に立つかな・・と思いきや、

ゲート前テントの中はストーブの他にも七輪がいくつもあってほっかほかでした。

 

実は、先週の写真展で来場者の方々からたくさんのカンパを頂き、経費を差し引いても5000円ほど余ったので、毎日座り込みをしている地権者や支援者の皆さんに温まってもらおうとホッカイロを買ってきたのですが…

岩屋の見張り小屋の方は風通しがいいので寒いだろうな~と思っていたら、こちらも意外に暖か!

この手作りストーブのおかげです。鉄板の熱が周りの空気に伝わって、とてもあたたかいのです。

お芋も美味しく焼けています。

「今年は、よう芋を食うたよ」

「こんなに食べたのは初めてだね」

女性と違って男性はあまりお芋が好きではなさそうですが、ここではTさんが持ってくる安納芋がとても美味しいので、このストーブの上でよく焼いては食べているそうです。

そのTさんが、1枚の写真を見せてくれました。

つい最近、ここで撮った「ノスリ」の写真です。

発見者のMさんによると、80mほど離れたところに停まっていたのだそうですが、とてもよく撮れていて、Tさんも得意げです。

ノスリとはウィキペディアによると、タカ目タカ科の鳥で、両生類や爬虫類などを食べ、

「人里近くにも生息するため環境破壊による生息地や獲物の減少の影響を受けやすく、生息数は減少している。鷹と似ているが鷹狩に使えない為、役に立たない鷹として、奈良時代には「くそとび」と呼ばれていた」そうです。

ずいぶんひどい名前ですね~

でも実際は、「農作物の敵であるネズミを捕食してくれるので、農村部では有難い存在」でもあると『野鳥の里』に書かれていました。

そして、環境省の鳥類レッドリストに登録されています。

ノスリのためにも、川原の里を残したい!残さねば!

もちろん、13戸60人の住民の方の暮らしが第一です。

人として生きる権利を、誰も奪うことはできません!

 


霜柱

2016年01月18日 | 川原

写真展が終わったので翌日15日、やっと川原を訪ねました。

今年初めての川原です。

 

8時過ぎ、Hさんの車から降りると、朝もやの中に煙が立ち上っているのが見えました。

岩屋の見張り小屋です。

暖を取るために、どんどん薪を燃やしているのでしょう。

まるで日本昔話の挿絵のようで、思わず見とれてしまいました。

が、すぐにHさんやEさんの後を追って、ゲート前のテントへ向かいました。

途中、足元の雑草を見ると、真っ白に霜を被っていました。

細い葉っぱの周囲が白く縁取られて、まるでオリヅルランのよう!

近づいて見ると・・・ワーオ!

まるで白いトゲが葉にびっしりと突き刺さっているよう・・。

こんな光景は見たことがありません。

子どもの頃、地面から突き出た霜柱は見たことがありますが、

葉っぱにも霜柱ができるとは・・・。驚きです。

寒暖差の違いでしょうか?

湿度の違いでしょうか?

川原は、大地だけでなく、植物にも空気中にも水分がたっぷりで、瑞々しい世界という証?

そして、厳しい寒さに耐えて生き抜くから、川原の菜の花はあれほど元気で輝いているのですね。

 

ゲート横のポットの花たちも寒さに負けず元気です。

コップを洗いに行ったY子さんが「見て、見てー!」と呼ぶので来てみると、

おお!ホースの水が凍っています!

ということは・・・夜明け前は氷点下だったということですね。

大寒はまだこれから。

川原の春はまだ遠い。

 

でも、川原の皆さんは負けません。

厳しい寒さの中、座り込みを続けています。

菜の花のように、明るく元気に、春の訪れを信じて闘っています。

 

だから、来るたびに私たちの方が勇気づけられるのです。

 

                       

 


写真展で感じたこと

2016年01月15日 | 活動

昨日で写真展「石木川のほとりにて」は終了しました。

予想を超えるたくさんの市民の方が見に来て下さいました。

13日はアルカスの休館日でしたが、それを知らずに、13日に来られた方もかなりいたようで、

「昨日も来たんですよ」という言葉を数人の方からいただきました。

チラシの「13日(水)休館」の文字も確かに小さかったし、

新聞等の告知記事には書かれていないものもあり、ご迷惑をおかけしました。

                           m(__)m

 

中には、わざわざ電話を下さった方もいました。

「私は老老介護の身で、簡単には出かけられないの。

ヘルパーさんにお願いして、やっと今日時間を作って来たのに・・」との言葉に恐縮!

せめて写真集を見て頂きたいと思い、駅で待ち合わせ。

でも、その方はご自分から写真集を買いますと言われ、「滴」の年間購読まで申し込まれました。

 

過去にも2回写真展を開催しましたが、こんなに期待されたことはありません。

村山さんの写真の力と、そして、石木ダムへの関心の高まりの証でもあるでしょう。

 

 

 

 

 

もう1つ、これまでの写真展と違ったことは、熱心に見て行く男性が多かったことです。

そして、その男性たちが特にが見入っていたのは、

この写真と、この文章。

きっとSさんと共通する思いがあって惹かるのでしょうか?

それとも、この文章を読みながら、ご自分に問いかけておられたのでしょうか?

私は子どもに何を残したいのか、

残すべきものは何か・・・と。 

 

 * 今回の写真展を見逃した方、写真集をご希望の方はこちらまでご連絡ください。
                            ↓
                        michi30@hyper.ocn.ne.jp

                                                    

 


写真展「石木川のほとりにて」

2016年01月13日 | 活動

 

ついに始まりました!写真展「石木川のほとりにて」

とは言えないですねー、もう既に2日間が終わってしまいました。

あとは14日を残すのみです。(今日はアルカスが休館なので)

ブログへの投稿が遅れ、申し訳ありません!

2日間とも多くの方に見て頂きました。

特に1日目は休日で、ホールでのイベントの後、偶然展示に気づき、立ち寄ってくださる方がかなりいらっしゃったようです。

 

もちろん、この写真展を見るために、忙しい時間を割いて足を運んで下さった方々もたくさん!

そういう方は、見終わった後、質問したり、感想を述べたりしてくださいます。

 

「きれいかとこですねー。テレビでよく出ますもんねー。こがんとこは残さんば!」

「行きたくなりました。どうやって行ったらいいとです?バスは通ってます?」

などと聞かれる方もあり、

途中までしかバスは通ってないし、そのバスも本数が少ないことを告げると、

「じゃあ、川棚駅から歩きます」と言われました。

「それは大変です!1時間はかかりますよ。せめて石木までバスで行き、そこから歩いて下さい」

と言って、JRとバスの接続が良い列車の時間と、バス停から川原までの地図を描いて渡したら、

とても喜んでくださいました。

(私もJRやバスを利用することが多いので、手帳に挟んでいたメモが役に立ちました)

 

また、「もうダムは要らんですよ!私たちはなーんも水に不自由しとらんとに…」

と言われる方がとても多く、そのような方には、不要なダムのための強制収用に反対する署名活動をご紹介すると、気持ちよく署名していかれます。

 

もっと石木川や石木ダムのことを知りたいという方は、石木川まもり隊名簿にも署名してくださいました。

 

来場者はまず写真をじっと眺め、そして、キャプションの文字も丁寧に追いかけていかれます。

それは、フォトグラファー村山嘉昭さんの言葉の力があるからです。

写真だけでなく、文章でも人を惹きつける才能のある方です。

それで、キャプションには出てない文章で、伝えたいな~と思ったところを書き写して展示させていただきました。

やはり・・・皆さん、足を止めじっくり読んでくださっています。

こちらの方が見ているのは、こういう写真と文章です。

 

「どこにでもいるような、それでいてここでしか会えないような、13家族の営みがこの瞬間も続いている」

そのことを私たち佐世保市民は知らねばなりません。

川原に足を運んだことのない方々にそれを伝えたくて、今回、村山さんのフォトブックの力をお借りしました。

残り14日だけです。

まだの方。

特に「石木ダム建設促進佐世保市民の会」の皆様、明日のご来場を心よりお待ちしています。

                              

 


感動!の声、続々

2016年01月10日 | パタゴニア

昨夜開かれた「69の会」

参加された方から、感動のメッセージが写真付きで続々届いています。

その一部をご紹介します。

 

昨夜の「69の会」は、熱気が溢れる会場に立ち見が出る程の大盛会でした!
音楽プロデューサーの小林武史さんをはじめ、映画監督の岩井俊二さん、ピースボートの吉岡さんなど著名人の方々が、石木ダム建設計画の理不尽さや多くの疑問点を呈して下さり、辻井支社長もプロジェクターを使い、多くの来場者の方達に視覚で訴えるフォローをしてくださいました。




地権者のおひとり岩下さんのお話には、会場は水をうったように静まり返り、メモを取りながら皆さん食い入るように聞かれていました。

グループごとに分かれたワークショップでは、今後どのようにして石木ダム計画を阻止していくかについて、ひとりでは思いつかない斬新なアイデアも世代を超えて沢山出ました。

とある関係者の方とお話させて頂いた時に、「これだけの著名人の方達が一同に会し、この件について真剣に取り組んでいかれるのはとても珍しいことで貴重なチャンス」だとおっしゃっていました。
素晴らしい時間を共有させて頂き感謝の念に堪えません。ありがとうございました。(H・K)

 

主催された69の会の方が、今迄の会の中でも凄く一体感が出て良かった!とおっしゃってました。 いかに関心をもってもらうか、の事例で、つくば市で300億かけて競技場を作ろうとした事に対して、巨大な買い物カートのオブジェで、こんなバカでかいカート、必要?と訴え。拡散され、メディアで取り上げられ、中止になった例は印象的でした。

 

また、供託したからと税金の請求がくる、過去それで諦めざるをえない人が多い、と知りました。反対する当事者をさらに追い詰め苦しめるやり方、ひどいです。 今これだけ著名な方がたが関心をもって実際に行動されている事、有り難い事ですね。これからも応援しています(M・S)

 

発起人であり今回のオーガナイザーである「69の会」の小林武史さんと、パタゴニアの辻井支社長、そして同会、同社の皆様に心から感謝です。

地権者の岩下さんもお疲れ様でしたでも、本当に良かったですね!

 

今回、直前のお知らせでしたが、ブログやfacebookの告知を見て、参加して下さった方がたくさんいたようです。

ここで感想をご紹介した方々もそうです。

繋がり合うことの力、大切さを、また学ばせてもらいました。

 

この波紋がさらに大きく広がっていくよう、まもり隊も頑張ります。

これからもよろしくお願いいたします。