秋田ぐらし akita life

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土崎港 曳山祭2015

2015年07月21日 | 日記
土崎港曳山まつりが始まりました。
国の重要無形文化財となっている土崎地区の伝統行事です。
今年は20台ほどの山車が出ているようです。
 曳山1702年(宝永2年)が祭りの起源となっているようでありますが、1878年(明治11年)この祭りの様子をイギリスの旅行家、イザベラ・バードが書き残しています。
『イザベラ・バードの日本紀行』によると、久保田(秋田)から北へ向かう途中、曳山祭りに遭遇している。
(文章を抜粋)
 動きがとれなくなったのでクルマをそこで降り、群集のなかに分け入りました。粗末な茶屋と粗末な店のあるみすぼらしい通がほぼ1マイル(約1.6キロ)にわたって人で埋まっていますが、実のところどんな通りであるかは人波でほとんど見えません。全長にわたり、提灯がびっしりと吊り下げてあります。
・・・・港には二万二000人の見物客が町外からから集まったと警官が教えてくれました。それでも三万二000人の行楽客に対して、警官は二五人いれば事足りるのです。その場を引き上げた午後三時まで、わたしはひとりの酔っ払いもみかけませんでしたし、粗野な振る舞いや無作法な態度をただの一度も目にしませんでした。しかもいちばん人でこんだところですら、みんな暗黙に了解しているかのように輪をつくり、息のできる空間をわたしに残してくれたのです。(抜粋終わり)
 昔から大変な賑わいだったようです。
普段あまり見かけない若者たちが出没しています。




秋田美人がぽつりポツリと見物客や曳山関係者の中に居ります。


伝統の武者人形の山車
これもイザベラ・バードの日本紀行の文章では
(抜粋)わたしたちは最もひとだかりしている二台の大きな曳山のとろへ行きました。高く組んだ巨大な曳山は遠くからでも見えました。これは長さ三〇フィート(約9メートル)の太い木材と八つのおおきくて頑丈な車輪で造ってあります。その上にはやぐらがいくつかあって、杉の枝で造った平たい台のようなものが突き出ており、てっぺんには高さのちがう特製の峰が二つそびえていて、全体の高さは地面からざっと五〇フィート(約15メートル)近くあります(抜粋終わり)
昔は、高さ15メートルの山車があったんですね。




見返し・・山車の後部
見返しは世相を風刺した川柳で、曳山の後方にあるお囃子の櫓(やぐら)の上に人形1体と並べて飾られます。見返しも武者人形と同じくらい歴史が古く、優秀な見返しを表彰する見返しコンクールが行われているそうです。

 

曳山の醍醐味、山車の移動時のきしむ音と、踊りを動画で
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