広州 ☆ Hopeful Life

2012年8月から2017年3月までの広州生活の記録です。 子どもの写真付はカテゴリーから

語学学校の料理教室その2 湯と甜品

2012-12-16 22:51:37 | 広州日記
12月16日(日)、今日は最高気温が28℃まで上がって暑かった~!
12月だというのに半袖が丁度よかったです。
この数週間は今日ほど気温は高くないけれど寒くない日が続いていて、ちっともクリスマス&年末という感じがしないです。

数日後にはまた急に寒くなるらしいので、体調管理が大変そう!
兄ちゃんは12月頭から、父ちゃんは先週からの風邪がなかなか治らず長引いちゃっています。
私も熱が下がるのに2週間かかったし、中国の菌やウイルスにみんなまだ免疫がないからなのかな。
子どもたちは小学校と幼稚園は冬休みまであと1週間なので、何とか乗り切って欲しい物です。


12月13日(木)
以前、体にいい湯(タン:スープ)と甜品(デザート)作りの料理教室を生徒さんのマンションで行うという掲示があったんだけど、時間帯の都合が悪くて参加できませんでした。
広東料理は湯(スープ)が有名と聞いていて、ぜひ教わりたい!という友達も多かったので、先生にうちに来てもらって料理教室を開いてもらいました~
参加者8人に、広州出身の先生と私の中国語の老師が来てくれました。


教わったスープは「椰子竹絲鶏湯」で、ココナッツと烏骨鶏のスープでした。
烏骨鶏は普通の鶏肉よりも栄養やコラーゲンが豊富で、新陳代謝の促進&美容効果のあるスープなのだそうです

材料はココナッツ、烏骨鶏、淮山(乾燥山芋)、圓肉(竜眼の干物)、塩
ココナッツは市場で「剥皮(ばおぴー)」と言って固い皮を剥いてもらうといいそうです。
鶏肉は「6件(りょう じぇん)」と言うと6個のぶつ切りにしてくれるそうです。

まずお湯を沸かして、ココナッツジュースを注ぎます。

ココナッツは一口大に切ります。

鶏は別鍋でゆがいた後、水で血や汚れをきれいに流します。

鍋に材料を全部入れて強火にかけ、沸騰したら中火にして1時間~1時間半。
先生の家のスープ用の鍋はもっと大きいそうで、うちで一番大きな6Lの鍋は小さいって言われちゃいました。

下処理のおかげかアクも臭みもなく、最後に浮いた油を少しすくうだけでした。
塩がなくてもほんのり甘く鶏のいいダシが出ている美味しいスープでした。
少し塩を加えると味がしまってさらにおいしい! 不思議とどんどん飲みたくなる感じでした。

ちなみに、ココナッツはどんなに煮ても柔らかくはならないそうです。
生の状態よりは少し味がしみて食べやすいけれど、おいしい訳ではなかったです


スープを煮ている間に、甜品作り。
広州の番禺(パンユウ)発祥の生姜牛乳プリン
もとは広州のデザートなんだけど、香港やマカオに伝わって、そのお店が日本のガイドブックで取り上げられるようになって、今では広州よりも香港やマカオで有名になっているらしいです。

材料は水牛乳(市場で買える)、生姜(ひね生姜の方がいい)、氷砂糖

生姜をよく洗ってすりおろします。
生姜の量がものすごかったので、フードプロセッサーを使いました。
ガーゼの袋に入れてしぼり、汁を器に入れます。

水牛乳は氷砂糖を入れて煮溶かし、沸騰したらしばらく待って70~80度に冷まします。
表面に膜がはるのが目安だそうです。

勢いよく器に注ぎ、生姜汁と混ざるようにします。

そのまま固まるまで待って、スプーンで支えられるようになったら成功!

水牛乳と生姜だけで固まるなんて不思議!

固さは柔らか~い茶碗蒸しみたいな、ゆる~いフルーチェみたいな感じ。
前回の料理教室では生姜汁が少なすぎて固まらなかったので、今日は生姜汁を多めにしたということでかなり辛~い出来上がりになりました


先生曰く、牛乳が熱すぎると固まらない(実際に始めの数個分は失敗)、水牛乳でないと固まらない、加工していない牛乳ならできる、水牛乳を器に入れるときは鍋から直接入れないといけない、おたまやじょうごを使うと固まらない・・・ということで、なんで固まるのか不思議で、料理教室が終わった後みんなであーだこーだ考えながら調べてみました。
そしたら、ウィキペディアのショウガのとこに書いてありました!

凝固剤
生姜の絞り汁に含まれる酵素のタンパク質凝固作用を利用する使い方がある。中国広東省広州市の沙湾鎮では、水牛乳または牛乳を約70℃に温め、砂糖で甘みを付けた中に絞り汁を加え、軟らかいプリン状に固めたデザート「薑撞牛奶」(広東語 キョンジョンアウナーイ)ショウガ牛乳プリンが名物として作られている。現在は香港、マカオ等にも広まり、甘味処などで食べる事ができる。
沙湾の近隣の仏山市順徳区でも牛乳プリンに加えることもあるが、この場合は凝固剤ではなく風味付けである。


なんだ、これなら温度と生姜汁の割合さえ守れば牛乳でもできそうじゃん!
さらに調べたら、クックパッドにレシピがあるじゃない!
ということで今日作ってみたら、スーパーで売っている牛乳でちゃんと固まりました
温度計で70度を計ったし、生姜汁も計量スプーンで量ったし!おたまで注いだけど固まったもんね!
ただ、氷砂糖の割合が分からなくて超甘すぎのプリンになっちゃったので、今度おいしいプリンが作れたらまた記事にしたいと思います

なんせ、先生は砂糖の量も生姜汁も温度も適当だったんだもん。料理教室なのに。
中国じゃこの感覚の方が当たり前なのかなぁ。



スープはとってもおいしくて皆さんに好評!
生姜牛乳プリンはお店に食べに行ってどんな味か確かめてみたいねぇと。

残ったスープは夕飯で出したんだけど、烏骨鶏のがらも周りの肉を食べられるからと一緒に出したらそれを見た兄ちゃんが「気持ち悪~い」って。
それを聞いて妹も「やだ~」と言いだし、おいしく飲んでくれませんでした
父ちゃんは「この味はどこかの店で飲んだことがある」って言ってました。


広東省のスープは他にもたくさんあるので、機会があれば他のスープのレシピも知りたいなあぁ。
スーパーに行くと、スープの材料セットが売られているし。
近くのスーパーに行ったら今回のスープの材料がありました!
他にもいろいろあって面白かったので、全部じゃないけど写真を撮ってみました。







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