天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「フリー・ガイ」@33作目

2021年09月02日 | 映画感想
「フリー・ガイ」

お盆辺りに公開になった作品なので、一瞬「もう旬過ぎたしスルーしちゃおうかなー」って迷ったんだけど…結果的に観ておいて良かったな。
実は先月は敢えて映画鑑賞を見送っておりました。コロナ感染者数が激増した事、それから新規感染者の年層比率がどんどん若年化している事を鑑みて「ガキの溜まりやすい遊興施設や映画館はしばらく避けた方が良さそうだな」と思ったので。この度自分もワクチン2回接種終了したしガキの夏休みも終わったので映画鑑賞再開させてみた訳でw

あらすじ
銀行の窓口係ガイ(ライアン・レイノルズ)は、平凡で退屈な毎日だと感じる一方で、連日強盗に襲われていた。疑問を抱いた彼は、襲ってきた銀行強盗に反撃を試みると撃退でき、さらに強盗から奪った眼鏡を掛けると、街の至るところにこれまで見たことのなかったアイテムやミッション、謎めいた数値があった。やがてガイは、自分がいる世界はビデオゲームの中で自身がモブキャラであることを知り、愛する女性と街の平和を守ろうと正義のヒーローを目指す。(Yahoo!Movieから丸パク)

最初本作の設定が良く分かってなくて何が現実で何がVR世界なのかごっちゃになって混乱したわ^^;
主人公のガイ(ライアン・レイノルズ)が住んでいるのは「フリー・シティ」というVRゲームの中。要するにゲーム内のモブキャラ(プレイヤーではなく背景のようなモノ)
ゲーム世界に焦点が当たった作品は既に過去いくつも作られていますが、それらは全て「ゲームを楽しんでいるユーザー(←リアル人間)」があくまでも主人公、またはリアル人間が操っているゲーム内のアバターが主人公だったと思います。
本作が画期的なのは主人公が本来意思を持たぬゲーム内モブキャラという事。だからこそ自分は最初何が現実で何がVR内の出来事なのかがゴッチャになったんですが^^;

…と言うわけで、本来モブに焦点なんて当たる事はないのでwモブキャラの日常を映画冒頭から写していくんですが、当たり前のよーに毎日同じ時間に起きて同じ服を着て同じコーヒーショップで同じモノを注文して同じ職場の同じ仲間と落ち合って同じ職場に行く。そしてゲームプレイヤーがこの街の中で常に大暴れして破壊したり銀行強盗に来たりやりたい放題やっていて、たまにプレイヤーに殴られたり殺されたりしている。でも死んでも翌朝はまた同じ時間に起きる、を繰り返している。
で、VRゲーム内の「背景」だったモブキャラがある日あるきっかけでプログラム暴走が始まって自我を持つようになり…という、アメリカさんお得意展開デス。
AI暴走ネタは先にも書いてるけど過去何度も作られているけど、あくまでも視点は「ゲームプレイヤー(リアル人間)」サイドで、暴走してるAIキャラサイドからの視点を描いた作品というのは珍しいと思います。

後は、まあ~ひたすら映像が楽しい。映画冒頭からラストまでずーっとずーっと楽しい。
そして「リアルとVRワールドとの融合」がどんどん進んできて遂にここまで来たかー!って感じがする。
一昔前はこの手のネタの話になると大概「ロボット三原則とは」みたいな話になったモノだけど、令和の今となってはそんなルールはとっくの昔にどこぞのコンピュータの谷底に落ちて行ってしまって「AI暴走は基本中の基本」になって来ましたわなw
という訳で、遂にリアルの人間「ミリー」が操っているアバターとVR内の自我を持ったモブである「ガイ」が恋愛にまで発展したのです!(パチパチ

いや、でもよくよく考えてみると、ガイには「理想の彼女を捜し求めている(けれど出会えていない)」という設定が付帯していて、このゲームの設計者キーズは共同開発者だったミリーに「君を参考にして…」と語っている訳です。
要するにミリーの好きなモノを参考にガイの理想の女性像を設定しているのでミリーの操っているアバターと出会ったらガイは恋に落ちるのは必然と言えるのでは?
あ、いやまあだからAI暴走が起こった、というのはちょっと乱暴ではありますが、まあそんな暴走の仕方するのも面白いぢゃねーか、というねw
ただこの会話はやっぱり後のオチの伏線になっているので…洒落てますな♪

まあ後は楽しい映像でハラハラドキドキを満喫すればいい、という作品。
最近よくタイカ・ワイティティさんをお見かけしますが…彼、ぶっ飛んでますなぁ!なんかノリにノッてる感じ!いいぞもっとやれw
それから本作のヒロインを演じたジョディ・カマー嬢、ごめんなさい全く記憶に引っ掛からない女優さんでしたが、なかなか味のあるCUTEなキャラクターでした。
正直、映画冒頭ではさほどの魅力は感じませんでしたが(すまぬ!)話が進んで来るとどんどん魅力的になっていった、という感じかな。
ライアン・レイノルズはまあ相変わらずだよな。デップーで悪乗りキャラは見慣れた感あるけどモブがいい人にシフトしてレベ上げしていくっていう設定は面白かった!
ゲーム好きの人だったらハマる事間違いなし、ゲーム好きでなくともVRやAIの知識は勿論ありますよね?ちゃんと楽しめますからご安心を♪
後、映画好きさんならニヤニヤするよーなカメオシーンもいくつか…なかなかサービス精神旺盛な演出だったと思いますね!

そうそう字幕監修で「ゲーム用語監修:ファミ通」ってクレジット入ってたゾ…え?そんなマニアックなゲーム用語使ってたっけ?←自分がゲーマーだから分かんねー^^;

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