天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画2024】「告白 コンフェッション」試写会@29作目

2024年05月24日 | 映画感想
「告白 コンフェッション」

カイジの福本伸行氏が原作、沈黙の艦隊のかわぐちかいじ氏が作画担当されたコミックの実写映画化。コミック未読です。
劇場で予告編観て楽しみにしてたヤツ~試写会久し振りに当たりました!ラッキー✨

あらすじ
大学の山岳部OBで親友同士の浅井啓介(生田斗真)とリュウ・ジヨン(ヤン・イクチュン)は、登山中に猛吹雪に見舞われ遭難する。大けがをして死を覚悟したジヨンは、かつて登山中に行方不明となり、事故死とされた同級生・西田さゆり(奈緒)は自分が殺害したのだと告白。長年抱えてきた罪の意識から解放されるジヨンだったが、その直後、事態は急転して二人は一命を取り留める。山小屋で救助隊が来るのを待つ間、二人の間には不穏な空気が流れ始める。(Yahoo!検索情報から丸パク)

先ずね、本作上映時間が74分。イマドキ3時間超がバンバン作られている中でこの短さはある意味勝負に出たなー!逆張りして来たなー!って感じw
それから登場人物が基本3人しかいない。しかもその内の1人は殺された同級生・さゆりで回想シーンのみ(あ、あと救助隊の人が数人登場しますが)というのも珍しい。そして舞台は吹雪で閉ざされた山小屋の中…コレは映画と言うよりもむしろ舞台劇に向いている手合いかもしれないよなーと思いましたね。

で、本作は生田斗真君演じる「浅井啓介」サイドの視点で基本物語が進んでいくんですね。
コレなー…これ以上レビュー書くと盛大なオチバレになってしまうので…以降は「オチバレ上等!」という人だけでオナシャス!自己責任でよろしくです~
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さて、以降オチバレバレで!←いやそこまでぢゃないけどなw

という訳で主人公・浅井の視点でほぼ物語が進んでいく訳さ。浅井にしてみればジヨンから今際の際のとんでもねぇ告白を聞いてしまったモノのその後2人とも生き残るの確定しちゃった訳で。このまま下界に戻ってからジヨンはどーするつもりなん?て言うか俺もどう振る舞えばいいの?いやて言うかジヨン殺人犯だし、それ知ってんの俺だけだし…え、もしかして俺ヤバない?だってさ、ジヨンにしてみれば俺さえ居なくなれば自分の殺人の罪を知ってるヤツはこの世からいなくなる訳だしさ…て事はさ…みたいな事をグルグル考え始める訳ですわw

それでキモなのがさー、ジヨンを演じたヤン・イクチュンさん(←すいません全く知らない役者さんでした)の表情!これがまた絶妙なんですよね!
何とも不気味と言うか、底が見えないと言うか…あくまでも浅井視点で見た時の彼の表情がどうとでも取れる、ただ疲弊してるだけなの?それとも自分の罪の告白を聞かせてしまった手前もう後戻り出来ないみたいな?…的な、浅井の気持ち的には「コイツもしかして俺の事ヌッ殺そうとしてる?」寄り表情に見える訳ですわw

まーオチバレ宣言してるので思いっきり書きますが、ここから心理戦が始まるんだとばかり思っていたら盛大なビビらせホラーだった件💦
ここでもヤン・イクチュンさんの不気味表情が大いに貢献している訳ですが、この盛大なビビらせ追いかけっこバトルホラーシーンがホラーなんだかコメディなんだか訳わかんない演出カマして来ててビビっていいんだか笑っていいんだか訳分からんかったわw
あの…ジヨンが首イッてもーて「グギギギギ…ゴキッ☆」って戻すトコロで思わず吹いたよな、て言うか会場内で「ブホッw」って吹いてる声マジ聞こえたわ^^;

本作いわゆる「二段オチ」ってヤツで、しかも今まで敢えて浅井視点だったのは「浅井サイドの事情」という盛大な後出しジャンケンがあるからなんですが。
個人的にちょーっと気になったのが何故本作は「日本人×韓国人留学生」の組み合わせだったのかな?という事なんですよ。気になったから家に帰ってから本作の元ネタのコミックの設定をちょっと調べてみたんですが、どうやら原作コミックの方は「日本人×日本人」の組み合わせだったんですよね。どうして本作を「日本人×韓国人」に変えたんでしょうか?
ジヨンは浅井(+自分が殺害したさゆり)に対して劣等感を爆発させて「俺の事なんて人間扱いすらしていなかっただろ!」と慟哭するんですが、コレ見る人が見たら「韓国人ヘイト」とか「韓国人蔑視」ネタだと受け取られかねない微妙なヤツやん…と思いましたけどね。
生田斗真君×冴えない容姿設定の二枚目半キャラ役者さん(日本人)の方が良かった気がします。敢えて韓国ヘイトだと勘繰られるような設定にした意味が分からない。

ま、そんなこんなで微妙にモヤりましたが話自体はスピード感もあってドキドキや驚きの(大して驚かんけどw)二段オチだったりエンタメ感満載です!


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