山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

これならOK!ビビンバアラカルト

2024年03月21日 | 日記とレシピ

 マタギ家には、禁断の料理というものがいくつかある。

 見た目がダメ  匂いがダメ  味がダメ ・・・

 ホントは美味しいと思うんだけどなあ。

 でも、まあ、みんなの笑顔のためには仕方がないか。

 そんな成り行きで作っていない料理ね。

 ただですねえ、先ほど、閃いたことがあるんですよ。

 それは、

 料理全てが嫌いなのではなく、料理の中に使われているほんの一部が嫌いなだけ

 ということ。

 例えば、お魚の顔がとか、納豆の匂いがとか、ピーマンの苦みがみたいなやつ。

 その1点をクリアすれば、料理そのものの美味しさをみんなで一緒に楽しめるはずだと考えたんです。

 で、苦手の多い娘と留守番することになった本日のランチは、ちょっと工夫してみることにしました。

 その名も、ビビンバアラカルト

 辛味に弱い娘は、多分、キムチは食べられない。

 でも、その他のおかずまで食べられないわけじゃないよね。

 だったら、ホテルの朝食のバイキングとまではいかないけれど、おかずを選べるアラカルト形式にすればいいんじゃない?

 そんでもって、辛いものが好きなマタギが、キムチをたっぷり戴いて、娘は自分が食べたいものをたっぷり選ぶ。

 これでいいじゃないですか。 早速、行ってみましょう!

 下ごしらえ・調理の部

 先ずは、温泉卵から

       普通に卵を準備(常温に戻しておいた方がいいかも)

 ・厚めの鍋でお湯1ℓを沸かして消火したところに、水1カップと卵を入れたら蓋をして12分待機

 ・時間が来たらお湯から取り出して、4分間放置

 割ってみると、

    なかなかいいじゃない(加熱が、もう一息。1個、強く割り過ぎて分かった)

 この時間中にナムルの準備をしました。

 ・ニンジン1/2本を千切り、ほうれん草4株を洗って寸切り、もやし1/2袋も洗っておきました

 ・調味料も準備しておきます(ごま油8,醤油9,炒り胡麻7gに、塩と鶏がらスープ1.5gぐらいずつ)

       ボールに混ぜておいて

 ・ニンジン⇒ほうれん草⇒もやしの順に茹でて(沸いたら足す。合計3分ぐらいかな?)

 ・お湯を切って冷水で冷ましたら、しっかり絞って

 ・タレに絡めたらナムルの出来上がり

 続いて肉そぼろ、参ります。

 ・調味料は、あらかじめ混ぜておきます

 ・酒15、醬油9、コチュジャン10、砂糖9gに、ニンニクとショウガの摺りおろし少々

 ・サラダ油をひいたフライパンで、ひき肉200gを炒めます

 ・色が変わるまでひき肉を炒めたら

 ・混ぜておいた調味料を加えて水分が飛ぶまで加熱

       買ってきた白菜キムチも小鉢に移したら

       準備完了です

 ここで娘を呼んで、お好みのトッピングでよそってもらいます。(ここが大事!強制はしない)

 はじめ、恐々と盛り付けていたんですが、すぐに食べ切って、おかわりして食べていました。

 マタギはと言うと、

       最初からフルコースです

 これが、旨辛美味しいんだわ。

 その後、帰宅した妻も喜んで食べていました。

 我が家で初めてのビビンバでしたけど、大変結構でした。

 アラカルト方式にしたのがよかったですね。

 余ったナムルと肉そぼろは、おかずにもお弁当にも活かせます。

 買ってきたキムチも、使い道が広いので、これからしばらく、楽しませてもらおうと思います。

 

 そうだよね。全部使い切ろうとするから、発想の幅が狭くなってしまう

 残ったら残ったで、次の使い道を考えればいいじゃないですか。

 材料はもちろん、料理も組み合わせは自由。こんな食べ方が時々あってもいいね。

 これまでの思い込みから解き放たれて、楽しみを広げていきたいものだと思いました。


うまい!トリセツ餃子

2024年03月20日 | 日記とレシピ

 マタギ家で、夕食時になると定番で見ている番組がいくつかある。

 その中の一つが、『あしたが変わるトリセツショー』というもの。

 長く続いてきた『ためしてガッテン』という番組の後継番組と言っていいと思う。

 ただ、司会が、ガッテンの時は立川志の輔さんで、今の番組では石原さとみさん。

 見た目はもちろん、人生経験の深さも全く別タイプのキャラクターなので、どうなるかと心配していたのだが、問題なし。

 以前の番組同様、1回毎にテーマを決めて、暮らしにひそむ課題や疑問にスポットを当て、それを解決するためのヒントを探り、教えてくれる作りになっている。

 例えば、『タオルフワフワ復活の技』とか『キャベツのうまみ活用法』とか『筋トレのいらないアンチエイジング法』みたいに、身近で、ちょっと気になるテーマを、ほんのちょっとの工夫で改善するヒントをくれるから、面白くて、つい見入ってしまう。

 で、今回、取り組んでいたのが美味しい餃子の作り方。

 そんなもの、聞くまでもない。分かってます!

 そう侮っていたんだけど、番組を見て、やってみたら、なるほど、旨い!!

 目から鱗がいっぱい落ちてしまいました。

 とても美味しくできたので、このレシピは残しておくべきだと思ったんです。

 ということで、今回の調理の経過を記録しておきますね。

 下ごしらえ・調理の部

 そもそも、ひき肉の下ごしらえから、今までと違っていました。

 ・まずは、ひき肉だけに下味をつけます

 ・ひき肉200gに、醬油9gを加えて

 ・よく練り込みます

 ・次に摺り下ろしショウガ(小さじ1)と

 ・砂糖とごま油各4gを加えて、よく混ぜます

 ・馴染んで白っぽくなるまで頑張ります。ここから野菜登場

 ・キャベツ100gとニラ40g(画像忘れた)をみじん切りにして

 ・ひき肉に和えます

 ※『野菜は最後』 この順番が大事なんだそうだ

       今回は、市販の『皮』を使いました

 ※皮は普通だけど、包み方が違います

 ・普通に餡を乗せて、周りを湿らせたら

 ・まずは中心部だけを張り合わせます

 ・両端を中心に向かって折り込み、手前側を閉じたら

 ・奥側を皮の両側にくっつくように折りたたんで、出来上がり(表現難しい)

       ひだが少ない分、簡単です

 ※ひだが少ない方が生地に水蒸気が染み込んでモチモチになるとのこと

 ※両端を折り込むことで、肉汁その他の流出も防げるらしい

 ・包んだ餃子(30個)をフライパンに並べます

 ※この時点で、アルミ箔の落とし蓋と熱湯とサラダ油を準備しておきます

 ・フライパンの周辺にサラダ油小さじ1を回しかけたら、熱湯40gも回しかけて

 ※番組では、熱湯にサラダ油を入れてからかけると言ってたけど、洗い物が大変なので別にしました

 ・落とし蓋。そして蓋をします

 ・強火で3分。水蒸気がどんどん発生し結露していきます

 ・消火後、3分間、サウナタイム

       蓋と、落し蓋を外すと

 分かります?この生地の透明感。

 ・ここから、更に3分ほど焼いたら、皿を被せて裏返し

       出来たぜ!

       醤油とラー油で戴いてみました

 この辺からの味付けは、各自のお好みなんですけど、共通した感想は、美味しい!

 ご覧の通り、皮のモチモチ感とパリパリ感の組み合わせが、『これよこれ!』という感じ。

 そして、餡のジューシーさが、これまでとは異次元ゾーンかも。

 餡そのものの旨さは勿論なんだけど、 旨みが溢れると言うか、滴ると言うか・・・、凄いです。

 結局、30個の餃子を3人で山分けして、番茶を戴いて、十分満足なランチになってしまいました。

 いやあ、旨かった!

 トリセツ流、侮るべからず! と言うか、流石です。

 これからも、衣食住の生活改善に活かしながら、楽しませてもらいたいと思います。


たびだつあなたに(さんぽうた218)

2024年03月19日 | いきもの

   たびだつあなたに   なごりの ゆき

 

あなたが

なかないと きめたのなら

わたしが

かわりに ないてあげる

 

あなたが

こころのおくに かくしている

ほんとうのきもちを

つたえたい

 

わたしのなみだは

あなたの さびしさ

そして けつい

 

わたしは

すぐに きえてしまうでしょう

 

でも

あなたが

こころのなかに しまっている

そのきもちは

えいえんに きえない

 

いつまでも いつまでも

たいせつにね

 

いってらっしゃい

 

       彼岸に入ったというのに

       朝から雪が降り続いている

       木々も思わぬ雪化粧に

       驚いているようだ

 そう言えば、本日は、市内の学校の卒業式。

 天の神様が、なごり雪を降らせているに違いない。

 思えば、去年までは、コロナのために、見送ってくれる者もないままの卒業式が続いていたという。

 今年は、久しぶりに、巣立つ者と見送る者とが、心を通わせることができる式になると聞いていた。

 そんな別れのステージに相応しい雪ではないか。

 なんだか、この雪が、別れを惜しむ涙に見えてきた。

 マタギがかかわってきた子供たちもいて、その子たちも、この度卒業となる。

 新しい世界で、夢を膨らませておくれよ。

 どうぞお元気で。


郷愁のタンメン

2024年03月18日 | 日記とレシピ

 マタギの父親は転勤族だったので、幼いころから何度も引っ越しをしてきた。

 おかげで、『故郷』がいっぱいある。

 そのうちの一つが石巻だ。

 この時期、気候が変わり、空が青くなってくると石巻での暮らしが蘇ってくる。

 太平洋側の気候に近づくせいかも。

 ところで、このブログに時々登場する石巻の叔父叔母というのは、妻ゆかりの親戚で、その頃のマタギとは、全くかかわりがない。

 不思議な縁で、また石巻とつながりが持てていることに感謝している。

 もう一つついでに、先の震災で、マタギの母校は、津波をかぶり、火災で焼けて、廃校になってしまった。

 時々、ニュースなどで報道されると、胸が痛くなる。

 そんな石巻の思い出の一つに、『大王(たーわん)』という名の大衆食堂がある。

 休日に、父と買い物に出かけた日には、必ずここで昼食をとっていた。

 たのむメニューも、必ず決まっていて、タンメンだった。

 中華鍋から炎をあげながら、豪快に肉野菜を炒め、塩味のスープと麺に「これでどうだ!」というぐらい盛り付けて出されたアツアツのタンメンは、舌先だけでなく、心の奥底にまで染み込んでくるんです。

 その記憶が、どういう訳か、この春の青空と一緒に蘇ってくるのだ。

 ということで、本日のランチは、思い入れたっぷりのタンメンです。

 そうは言っても、半世紀も前の味の記憶、正確に覚えているはずがありません。

 例によって、色々なレシピの中から、「近い」というものを寄せ集めて作ってみます。

 下ごしらえ・調理の部

 まずは、材料を集めて準備。

   左上から、キャベツ・ニンジン・豚コマ・ネギ・アラゲキクラゲです

 キクラゲを買うというのは、マタギにとっては屈辱なのですが、去年、全く採れなかったんだから仕方がない。

 乾燥品を買ってきたんですけど、戻してみると、これはキクラゲじゃない!

 アラゲキクラゲです。

 ま、大きくて厚いから程よく切り分ければよいか。

 心を落ち着けて、調理にかかります。

 ※今回は、ほとんど野生の勘で準備しているので、分量は画像を参照のこと

       始めに豚コマを炒めます

 ・ゴマ油とサラダ油で豚コマを炒めたら

       ニンニクも足して

 ・しっかり焼きたいニンジンとネギを先に投入

 ・しんなりしたところでキャベツも合流

 ※こちらは、あんまり頑張らないで、油が回ったら

 ・中華出汁大さじ3ぐらい。あとは適量

 ・中華出汁と、ちょっと味の素とコショウ

 ・お湯(800mlぐらい)とキクラゲも入れて、塩で味を整えたら

 ・麺を茹でている脇で、具とスープは保温

    ああ~、『大王』には及ばぬと分かっているけど、これよこれ!

 ・茹でて湯を切った麺に、具材とスープをたっぷりかけて出来上がり!!

 皆さん、できましたよ!

 ズズッ、 ああ~!!!

 ひと口食べると、石巻の風景が蘇ってきます。

 家族も喜んで食べています。

 さて、その『大王』ですけど、震災で店舗が流された後、ファンの熱烈な希望もあって復活したんだそうだ。 

 ただ、2年前に火災があって閉店したとか。

 もし、そうだとしたら残念。

 願わくば、再復活して、みんなを喜ばせてほしいな。

 いつの日にか再訪することを、心から願うマタギです。


春につなぐ 蒲鉾炒め

2024年03月17日 | 日記とレシピ

 山菜シーズンまで、あと僅か。

 でも、まだ早いんだよね。

 もうしばらくは、うちにあるもので凌いでいくことになる。

 毎日のおかずやおひたし、それに常備菜は、山菜が採れ始まると格段に豊かになるので、待ち遠しくて仕方がない。

 さて、そんな中での現状なのだが、常備菜が若干不足気味。

 だったらですね、あれを活かして凌ぎましょう。

 あれとは、これ

       板かまぼこです

 先日の『お雛様、料理大会』で使い、余っていたんですけど、これも使えるんじゃないかい。

 早速調べてみると、やっぱりありますね、常備菜的な使い道が。

 その中で、面白そうだと思ったのが、キャベツとかまぼこのゴマ醬油炒めというもの。

 簡単で美味しそうだし、結構日保ちもしそうなので、作ってみることにしましょう。

 下ごしらえ・調理の部

 ・かまぼこは、「2mm幅に切る」って書いてありました

 ※ビビったんだけど、板についてると思いのほか簡単でした

 ※キャベツは、柔らかい春キャベツがいいように書いてあったんだけど

       中心の柔らかい所ならいいんじゃないかな

 ・芯を外したら粗く切り分けました

 ・かまぼこさんは、更に短冊に切って

 ・調味料は、酒醤油炒り胡麻各大さじ1と、炒め用ゴマ油も大さじ1だそうだ

 ・フライパンを熱して

 ・キャベツにもある程度火を通してから

 ・かまぼこを追加

 ※なんとなくだけど、日持ちさせたいのでしっかり火を通しました

 ・調味料を全部入れて、ある程度水分が飛んだら炒りごま投入(手ブレ御免)

 ※ゴマの前に味見したら、ちょっと辛味が強い気がしたので、みりん(小さじ2ぐらい)追加

       はい、完成です

 結局ですな、この手の料理を作ると、酒醤油みりんの黄金トリオが欲しくなってしまうんですね。

 前回のダイコンさんとも、味付けで被ってしまうんですけど、これは仕方がないですね。

 自分や家族が美味しいと思うものを食べることが最優先です。

 それに、素材が大きく違うんだから、味わいも違う。気に病む必要はないでしょう。

 ということで、常備菜がまた一つ加わりました。

 これで、しばらく安泰なはずです。

 これを食べ終わるころには、春山の幸を調理して楽しめているといいなあ!