山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

季節は進んでるよ 焦らずに

2024年03月26日 | 日記

 なんとなく分かってきた。

 ここにいるのは、事実を顧みず、地球や季節が、自分の望み通りに動くはずだと信じ切っているマタギ。

 これも『欲タガリ』の一つの現れなんだろうな。

 海や山で遊ぶことの多いマタギは、もうだいぶ前から、気象庁が発信する情報に頼るようになっている。

 自分の安全を守ることは勿論、回遊魚の移動や山菜の発生を予想するのに、大変役立つのだ。

 天候、風向、風速、気温、降水、波の高さに海水面温度も調べられる。

 そういった情報の中に、『過去の気象データ』というものがある。

 これを調べることで、過去百年余りの気象と今年の気象とを比較できるんです。

 説明すると長くなりそうなんで、今年の冬について分かっていることだけ言うと、珍しく『真冬日0』、『最大積雪深21cm』も稀に見る少なさ、『月最低気温・最高気温(平均)』も過去最高。

 つまり、過去最高の暖冬だったのだ。

 さもありなん。

 そう思った時点で、マタギの『欲タガリ バイアス』が発動していたんですね。

 だったら、山菜の発生も、過去最速のはずだ。

 そう思い込んでいたんですよ。

 ところが、ここに来て、季節の進みに急ブレーキがかかってしまった。

 気温は上がらないし、雪も降る。

 風は冷たく、日は陰る。

 それが現実なのに、釣りだ山菜採りだと、気持ちばかりが昂ってしまっている。

 そのことに、ようやく気付き始めたこの数日。

 近くの公園(霞城)を散策して、現実の世界で、季節がどのように進んでいるか確かめてみることにした。

 この公園、なかなか風光明媚で、国内どころか海外からも観光客が訪れる人気スポット。

 ありがたいことに、我が家から散歩すると往復で40分ぐらい。丁寧に散策しても1時間前後で帰宅できるというありがたい場所。

 まあ、最盛期と言えば、

       お堀に覆いかぶさるような

       桜の時期でしょうか

       それはそれは見事です

 でも、今年はというと、

       まだまだ固い蕾

 来訪2回目の本日の目的は、この現実を再確認すること。

 そうすることで、マタギに憑りついている『欲タガリ バイアス』を修正したいのです。

       ここが北の入り口

       東側の大手門周辺

 まだ、芝生が茶色。

       本丸の掘り周辺   なんだか分かる?

       ようやくフキノトウが顔を出したところです

 やっぱり今の山形は、早春です。

 これで山に行っても、収穫はほとんど見込めないでしょう。

 でも、公園内を歩き進んでいくと、

       おおっ、マンサクじゃないの

       梅もほころび始めてる

       所によっては満開!

 これは確かに春ですよ。

 早春であることには違いないんだろうけど、確実に春の歩みが進んでいることが分かったという感じ。

 この景色を見て、ようやくマタギの心も穏やかになってきた気がします。

 そう、慌てることはない。

 季節は必ず前に進み、その喜びを知らせてくれる。

 そんな思いを強くした本日の散歩でした。

 帰りの道すがら、

       シバザクラかな?

       こちらはアセビですね

 やっぱり、季節は、確実に進んでいる。

 そう、自分も焦らずに歩んでいこう。


ナメコタヌキ蕎麦の日

2024年03月25日 | 日記とレシピ

 本日は休みだが、海山の条件が整っていない。

 と言うか、ここまで来たのに、気温が足踏み状態なのだ。

 フキノトウは、それなりに育ってきてるけど、他の山菜は難しいと思う。

 本日もすっぱりと諦めて、近くの霞城公園でバードウォッチングとフラワーウオッチングを楽しむことにします。

    ジョウビタキ他に会えました(鳥は撮影、難しいっス。他の画像は機会があったら)

 さて、ランチですけど、本日も「お預け料理」ですね。

 保存してある山の幸を使って、来たる日に向けて英気を養いましょう。

 そう言えば、最近、おそばを食べていませんでしたね。

 ただ、山の幸は、あるにはあるけど、乾燥品も塩漬け品も、戻すには時間がかかり過ぎる。

 それでは、ナメコで行ってみますか。

 ええと、

       瓶詰めと冷凍が出てきました

 どっちも即戦力なんだけど、どちらかと言うと日持ちしないのが冷凍保存。

 そして、瓶詰めの場合、量が多いから、一度開封したら、2~3回に分けて調理する必要が出てくる。

 したがって、本日も冷凍ナメコを使うことにしました。

 さて、トッピングだけど、このところ病みつきになっているのが、『揚げ玉』と『焼きネギ』。

 この二つが加われば、無敵でしょう。

 早速始めましょう、ナメコタヌキ蕎麦 焼きネギ添え

 下ごしらえ・調理の部

 先ずは揚げ玉から始めるんだけど、何と言っても家族みんなが大好きだということが一番。

 そしてですね、作る過程が楽しいんですよ。 

 

 ・水35gに、酢2.5g、薄力粉18gを加えてよく混ぜたら

 ・刷毛を使って170℃の油に散らしていきます

 ・浮いてきた揚げ玉から泡が出なくなったら掬い取って

 ・キッチンペーパーで油を切ったら

       出来上がりなんですけど

 分かります?このまん丸さ。

 何が起こっているかというと、

       油に落とされた小麦粉水は、いったん底に沈んだ後

 沸騰して水分が抜けていくと軽くなって浮き上がり、

       残りの水分を蒸発させていきます

 この過程で丸くなるようです。

 無重力の宇宙空間で、ドロドロのマグマが、いつしか冷えて球体になるのにも似ているし、水中で吐き出された泡がまん丸になるのとも似ています。

 この様子を見るのが面白楽しいんだよ。

 しかも、調理に使っては美味しいし、応用範囲も広いから、また作りたくなるんですね。

 続いて、焼きネギなんだけど、

 ・縦に割って、適当な長さに切って、揚げ玉を揚げ終わって油を切った鍋で炒めて

 ・焦げ目がついて香ばしい香りがしてきたら出来上がり

 いつぞやの『鴨南蛮』以来、こちらも病みつき商品でございます。

 さて、しんがりのナメコ君ですけど、

 ・かけ蕎麦のつゆに、凍ったままドバっと入れて加熱すれば

 ・勝手に戻ってくれます

 ※保存時に下ごしらえと下茹でをしてあるから便利です

 あとは蕎麦を普通に茹でて、締めて、ちょっとお湯をくぐして湯切りして、盛り付けます。

       出来ました

 ここでも、トッピングは、セルフサービスです。

 ま、この場合の個人差は、どのくらい盛るかですけどね。

 大変美味しい『お預けランチ』になりました!

 ただ、食べ終わって気付いたことが一つ。

 冷凍コゴミもあったんだっけ!

 今回の料理を振り返ってみると、『焼きネギ』が頭に浮かんだ時点で、完全に思いが巡らなくなってしまいましたね。

 ある意味、仕方がないことかな。

 あえて両立させるような組み合わせではないような気がするし、今回の料理に不満は全くないんだから。

 コゴミはコゴミで、また別の楽しみ方を考えればいいってことだ。

 ということで、

 ご馳走様でした!

 山の神様、冷凍庫の神様、本日もありがとうございました!


みんなより ちょっとだけ(さんぽうた219)

2024年03月24日 | いきもの

   みんなより ちょっとだけ   くろっかす ひなた

 

ぼくは

みんなより ちょっとだけ

ちいさいから

 

みんなより ちょっとだけ

はやおきして

 

みんなより ちょっとだけ

おひさまと なかよくなるのさ

 

そうして

 

みんなから ちょっとだけ

かわいがってもらいたいな

 

ちょっとだけだよ

 

       この頃の寒の戻りで、草花が足踏みしている中

       日当たりの良い草地に黄色い花が咲き始めました

       よく見ると、紫色のつぼみも準備を始めていました

 自宅に帰ってから、近所の庭を眺めてみると、

       こちらでも咲き始めています

       紫色も大きくなっていますね

 人が育てている草花の中では、一番早いみたいです。

「やあ、一年ぶり。」

「こんにちは。」

「今年も一番乗りみたいだね。」

「そりゃそうさ。なんてったって、ぼくらは小さいからね。」

「どういうこと?」

「だって、大きい草が伸びてからじゃ、誰からも気づいてもらえないんだよ。」

「そうか。だから一番乗りなんだね。」

「うん。その分、お日様からも虫たちからも、笑顔がもらえるんだよ。」

「早起きは三文の徳ってやつか。」

「ま、そんなところさ。」

 春の使者と呼ばれる草花は、たくさんいるけど、それぞれの事情に合わせて、少しずつ花時をずらしているわけですね。

 その中で、小さい『ひなた』君は一番乗り。

 だとすると、『ひなた』君の花時は、そんなに長くないかもしれないな。

「じゃあ、またね。」

「うん。できれば青空が広がったら遊びに来てね。」

「わかった。」

 次に晴れたら、忘れずに会いに行くことにしましょう。

 春の喜びに、心温まるひと時でした。


お預け料理、ビーフシチュー

2024年03月23日 | 日記とレシピ

 お彼岸も過ぎたし、気温も上がってきたんだから、いよいよアウトドアの準備です。

 で、先日、山用のカッパや足回りの補修とか、鉈の手入れとかを済ませたんです。

 続いて本日は、タコ釣りの準備です。

 タコ釣りは、敵のサイズによっては、全身全霊をかけたパワーゲームになるので、頑丈なリールでも破壊されてしまうことがあります(泳ぐビーチパラソルを抜き上げるイメージ)。

 今回は、

       そろそろ危なくなってきた竿との接合部分を補強

 そして、

       こちらが仕掛け

 タコてんやと言います。

 こんなゴツイものに誰が食いつくのかと思うかもしれませんけど、海底の王者であるタコは、全く恐れることなく飛びついてきます。

 ちなみに、つけているエサはワタリガニね。

 エビで鯛を釣るよりも贅沢なエサです。

 さあ、準備ができたぞ。

 喜んで気象庁の週間天気予報を見ると、ずっと雪マークじゃない。

 さらに、致命的なのが波高。

 マタギの安全基準値を遥かに超えている。

 つまり、冬型の気圧配置が続くから海には来るなってことだ。

 しかも気温も低いから、山菜採りも難しそう。山にも来るなってことですね。

 あ~あ。

 これは、しばらくお預けですね。

 ま、仕方があるまい。

 クッキングマタギに戻って、あったまり料理でも作りましょう。

 で、本日作ることにしたのは、ビーフシチュー

 理由の一番は、あったまるからです。それに、先日作って味を占めつつある『温玉』が合うんじゃないかと思ったんですよ。温玉作りについては、前回、若干の不全感が残ったので。

 早速、レシピを調てみると美味しそうなものが色々あったんだけど、赤ワインとデミグラスソースを使うタイプのものに決めました。

 下ごしらえ・調理の部

 市販のデミグラスソースを使う場合は、調味料もシンプルになります。

 ・ソース一缶と、赤ワイン100mlにケチャップ大さじ1、バター15gに塩と黒コショウ

 ・しっかり火を通す予定なのでニンジン(1本分)はゴロゴロの乱切り

 ・ジャガイモも乱切りなのですが、出番はずっと後

 ・前半戦で登場するのは、牛すじ肉(350g)とタマネギ1個

 ・圧力鍋でバターを溶かしたら

 ・一口大に切って塩コショウした牛すじに焼き目を付けて

 ・ニンジンとタマネギ追加

 ・タマネギに透明感が出てきたら、水300mlと赤ワインを加えて

 ・加圧15分

 ※冷めるまでのんびり待ちます

  さあ、いよいよデミグラスさんの出番ですよ、と思って缶を見たら

 なんと、プリントアウトしたレシピと全く同じじゃないの。

 どっちかが真似しましたね。・・・まあ、美味しいので再利用してるわけだからノープロブレムですな。

 ※すじ肉もニンジンも柔らかくなったのを確かめて

 ・デミグラスさんとジャガイモさんを追加して、蓋を開けたまま弱火で20分ほど煮詰めます(画像忘れた)

 この間に、温玉とオムレツを準備。

 ・ちょっと塩コショウした溶き卵を濾したら、フライパンで固まり具合を見ながら加熱し、トロっとしてきたら濡れ布巾の上で冷まします(オム

 ・温玉は、きちんと常温に戻してから、1ℓの熱湯+1カップの水で割ったお湯で12分密封。+4分、外気で冷ましました

       いい感じにできましたよ!

 ここまで来たら、セルフサービスです。

 各自、お好みで盛り付けたら、

       こうなりました

       マタギの分は欲張り過ぎ

 目論見通り、アツアツのディナーが出来上がりました。

 ただ、大変美味しかったんですが、盛り付けた後で構わないので塩を振りかけられるようにしておいた方がいいと思います。

 全体の塩味が、牛肉の下味用だけでは足りない感じがしました(ちょっと足したらグッと味が締まった)。

 ま、釣りの方は、もう暫くおあずけみたいだけど、いつでも出かける準備はできたもんね。

 それまで、こんな風に、おあずけ献立を楽しんで、その日が来るのを待ちましょう。


チョコッとアイスはいかが?

2024年03月22日 | 日記とレシピ

 名残りの雪は降ったんだけど、このところの最高気温は、10℃を超える日が多くなってきた。

 不思議なもので、たったの10℃なのに、これまでにないくらい心が軽やかになってしまう。

 夏場の10℃だったら、寒くて凍えてしまいそうな気温なのに、不思議なものだ。

 で、こうなると、冷たいものも食べたくなってしまうんですね。

 パッと思いついたのがチョコパフェ

 これ、絶対美味しいし、家族も喜ぶに違いありません。

 早速レシピを探してみました。

 でもね、なんだかつまらないんですよ。

 買ってきたアイスとフルーツに、チョコクリームや生クリームをかけるだけみたいなやつ。

 やっぱり、アイスから手作りですよ。

 そう思って調べていくと、今度は、かなり手間がかかって大変そう。

 困った。

 で、考え付いたのが折衷案と言うか、妥協案のレシピ。

 本日は、チョコアイスだけでいいじゃないの。

 どうせ今年も暑いあつ~い夏がやってくるんだから、慌てる必要はない。

 先ずは、チョコアイスの作り方をマスターしておきましょう。

 デコレーションは、追い追い加えていけばいいさ。

 ということで始めてみましょう!

 下ごしらえ・調理の部

 とは言っても、アイスの場合、そんなに複雑ではありません。

 材料も、いたってシンプル。

 ただし、手間は少々かかりますけどね。

 ・冷凍しておいたチョコをスライサーで削ります

 ※『チョコが溶ける前に手際よく』を目指します

       これで50g

 ・生クリーム50gを足して、600w1分のレンチン

 ・いい感じに溶けるので、ここに残りの生クリーム150gを足してみたら

       ちょっと色白すぎたので

       ココアパウダー10gを追加

       このぐらいの色なら許せる。ホイップ開始

       おっほっほ、いい感じですよ

 このまま、冷凍庫へ。

 普通、途中で固まり具合を確かめるんだけど、今回は、たったの1時間半で、

       ガッチガチに固まってしまった

 ・とりあえずフォークで崩しておいて、御披露目の2時間前まで冷凍庫で待機

 ※時間が来たら冷蔵庫へ移動

 今回は、夕食後のデザートに出します。

       ハロウィンの時に使ったケーキ飾りの残りがあったので

       振りかけてみたんだけど

 なかなかかわいらしいじゃない。

 そんでもって、この冷たさが喜びになるんだから、やっぱり季節が進んでいるってことだよね。

 大変美味しく戴きました。

 これで十分です。

 手の込んだデザートは、これから追い追い作っていけばいいってことですね。

 今年初のアイスクリームだったけど、大変結構!

 ご馳走様でした!