山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

たびだつあなたに(さんぽうた218)

2024年03月19日 | いきもの

   たびだつあなたに   なごりの ゆき

 

あなたが

なかないと きめたのなら

わたしが

かわりに ないてあげる

 

あなたが

こころのおくに かくしている

ほんとうのきもちを

つたえたい

 

わたしのなみだは

あなたの さびしさ

そして けつい

 

わたしは

すぐに きえてしまうでしょう

 

でも

あなたが

こころのなかに しまっている

そのきもちは

えいえんに きえない

 

いつまでも いつまでも

たいせつにね

 

いってらっしゃい

 

       彼岸に入ったというのに

       朝から雪が降り続いている

       木々も思わぬ雪化粧に

       驚いているようだ

 そう言えば、本日は、市内の学校の卒業式。

 天の神様が、なごり雪を降らせているに違いない。

 思えば、去年までは、コロナのために、見送ってくれる者もないままの卒業式が続いていたという。

 今年は、久しぶりに、巣立つ者と見送る者とが、心を通わせることができる式になると聞いていた。

 そんな別れのステージに相応しい雪ではないか。

 なんだか、この雪が、別れを惜しむ涙に見えてきた。

 マタギがかかわってきた子供たちもいて、その子たちも、この度卒業となる。

 新しい世界で、夢を膨らませておくれよ。

 どうぞお元気で。