山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

山菜消費の季節

2024年07月07日 | 山菜料理

 「常備菜がなくなってきたの。」

確かに、最近の弁当に入ってくるマタギ作品が『フキ味噌』『もつ煮込み』だけになってしまった。

 ええと、今回の冷やしラーメンの時に作ったメンマが使えるよね。

       これは、おかずとしても一級品です

 あとは・・・、やっぱり保存してある山菜を使うべきでしょうな。

 半永久的に使える乾燥保存品と瓶詰めは却下。

 で、残るは冷凍品と塩漬け品なんだけど、1年以上経過してしまった山菜がいくつかある。

 コゴミとワラビとキノコ類だ。

 これを使うべきでしょう。

「ワラビも煮物にすると美味しいと思うんだけど。」

悪魔の囁きとは言わない、鶴の一声と言うべきでしょう。

 はい、決定!

 今回は、ワラビの煮物で行ってみましょう。

       去年以前のワラビを戻します

       たっぷりのお湯を沸騰させて

       ワラビを放したら

 重曹を適量回しかけて、全体を裏返し。

 再沸騰する前に火を止めて、一晩かけてゆっくり冷まします。

       アクが出て真っ黒に

       水を入れ替えてもう半日

       300gだけ煮物として使ってみます

       寸切りにして炒めました

 ※結構崩れてしまっていたのは、重曹のせいか温度のせいか、年月のせいか分かりません。でも、味に問題はないはず

       下ごしらえを済ませた油揚げと糸コンを加えて火を通したら

 ・酒醤油みりん各大さじ3と顆粒出汁を加えて煮切ります

 ※1年中で一番腐敗しやすい時期なので、水は加えず、なるだけ水分を飛ばす

       いい感じに仕上がりました

 一番心配なのが、Y川ワラビが太すぎるためアクが抜けにくいこと。

 試食してみたら、ワラビのいい味ばかりが広がって、苦味はすっかり抜けていました。

 よかった。

 これでメンマとともに、我がお弁当と食卓に彩を添えてくれることでしょう。

 ただ、途中でも書いたけど、腐敗の進みやすい季節なので、少量ずつ作って、美味しいうちに消費することを考えなければならないでしょうね。

 山の神様と先人の知恵と現代の文明に感謝して、上手に消費していきたいと思います。